阿能川岳     平成17年4月17日

コース 仏岩ポケットパーク5:40〜ヨシガ沢山6:30〜8:35三岩山8:50〜
9:10阿能川岳10:20〜12:20ポケットパーク


鉄塔越に吾妻耶山
丁度1ヶ月前に計画したが天気が悪く、断念した阿能川岳に行ってみる。先週のタカマタギで軟雪の苦労の経験を生かして、前夜発で早朝行動に決めた。関越自動車道の月夜野ICで降りて、上牧温泉「風和の湯」に寄る。9時まで営業で、ぎりぎりセーフでした。高速道を走っているときは雷雨でしたが、露天風呂からみる夜空には半月と星が見えていました。湯原の交差点から相俣水上線を行くと、仏岩トンネルの仏岩ポケットパークに着いた。広い駐車場には東屋、トイレ、電話ボックスがある。例によって、焼酎のお湯割をちびちびやってから寝る。5時起床、フカヒレ雑炊を食べていると単独と4人パーテーがやってきた。皆さん阿能川岳に登るとのこと。私は一足先、5時40分東屋の脇から杉林の中を登る。雪は締まっていて歩きやすい。夏道は左にジグザグと行くようだが踏み跡をたどって出来るだけ直登する。傾斜が急になると岩にぶつかり、左右に踏み跡は分かれる。左に進み1073mピークの登山道に出た。


快適なブナ林の尾根
こんな尾根が殆どです
尾根道は雪も無く、歩きやすい。ヨシガ沢山の登りになって雪道になった。19号鉄塔巡視路が左に分岐して、まもなく鉄塔の下に出た。後ろに吾妻耶山の台形が大きく見える。ブナ林の気持ちがいい尾根道を行く、鍋クウシ山を気がつかず通り過ごす。相変わらず快適なブナ尾根を進み、雪庇を乗り越えると、小出俣山が大きく迫って見えてきて、天子山の頂上に着いた。前方に黒い岩稜帯が見えている。少し下降して、岩稜部にさしかかる。右斜面には残雪があるが、稜線上にはありません。藪とヒノキの大木の間をすり抜けるように通り、反対側の雪庇の上に下りる。やせ尾根の上に僅かに残った雪の上を歩くか藪の中を歩くか選ぶようなところが出てくる。怖いのでなるべく藪を歩くようにした。ブッシュの尾根が切れると明るく広い尾根になり、直ぐに三岩山の頂上に着く。

天子山から見た岩稜帯
頂上広場は360度展望が出来ます。前方には目指す阿能川岳が平原のように見えています。俎くら山稜に目がゆき、つい、見落としそうです。30分の雪原散歩で阿能川岳に到着です。手書きの山頂標識が2ヶ所についていました。俎くら山稜から谷川本谷に落ち込む沢の上部は雪崩れた後が薄茶色に岩肌が出ている。小出俣山には雪原が続き、トレースもあります。その後ろには万太郎山、仙ノ倉山の一部が見えている。その左には大源太山も見える。東側には武尊山、至仏山が大きい。30分ほど山頂を独り占めしていると、駐車場であった5人がやってきて賑やかになった。途中、忘れてきたストックを拾ってきてもらった。帰りに拾うつもりでしたので大助かりです。1時間以上も山頂にいたが風も無く穏やかでした。

阿能川岳から
左、小出俣山、中央、仙ノ倉山
下山は拾ってもらったストックが役立ちます。登ったときより雪は緩み、歩きにくくなっています。ヤッパリ、早立ちがよかった。やせ尾根の岩稜部も難なく通過して、快適に降りた。帰りは朝、通らなかった赤岩越まで降りて、ポケットパークに戻った。立ち寄り湯は湯原の交差点の手前にあった、こぶしの里ふれあいセンターに寄って見た。ここは温泉では無く、何とか石を通過させた水を沸かしているそうです。午後4時半までしか入れません。高速道も時間が早いこともあって、スムーズに流れていた。前夜泊のお陰で5時前に帰宅できた。