大菩薩嶺       平成17年3月13日

コース 裂石林道ゲート前8:15〜丸川峠10:05〜12:15大菩薩嶺12:45
〜介山荘〜上日川峠〜16:15裂石林道ゲート


丸川峠富士山を背に歩く
腰の下までの積雪
先日、購入したスノーシュウの使い心地を試すのが目的です。水上の阿能川岳の尾根を予定していたのですが、上越地方が大荒れの模様と云うことで急遽、大菩薩嶺に変更した。ザックにスノーシュウをどう付けるのが良いかいろいろやってみたがかなりの大きさのため収まり悪いのです。結局、山道具やで薦められて買った袋に入れてザックの後ろにくくりつけた。後ろに引っ張られる重さで意外とバランスが悪いが仕方ない。黒い袋がゴキブリの羽のような感じに見える。裂石の林道ゲート横の広場には先客が3台ほど止まっていた。千葉ナンバーの二人ずれと挨拶を交わしたあと二人は日川峠へ向かう。我々は、少し遅れて丸川峠へ向かう。残雪の凍りついた林道は足に気持ちよく歩きやすい。しばらくして、登山道は右の尾根に登る。アイスバーンとなって来たところで、アイゼンを履いた。4本爪でもこんなところでは心強いものである。

正面奥が大菩薩嶺
苦戦したツボ足の跡が見られる
高度も上がると樹間から富士山も見えてきて、時折、日が差し込む、気持ちのよい陽だまり山行となってきた。行く手が急に開けて明るくなると丸川峠にでる。小屋から出てきた小屋番さんに挨拶をするが返事は無く、相変わらず、無愛想でした。小屋の正面に富士山を望み一休みさせていただく。泉水谷方向には少ないがトレースがある。スノーシュウのあとも見られた。試しにツボ足で踏み跡の無いところを歩いてみたら、雪は硬くしまっているので沈み込まない。スノーシュウの出番がないのか。小屋の前を通り、斜面を上がったところから振り返ると南アの頭は雲の中でしたが、金峰山の五丈岩ははっきりと見ることが出来た。

雷岩から上日川ダムと富士山
雪も深くなって来たところで、スノーシュウを履いて歩く。ツボ足のトレースはシュウの幅には狭く、板を踏まないため、大またで歩くようにしないといけない。そこで、出来るだけ歩かれていないところを使って進んだ。適当な斜面で上下行を試したりしてみた。登りは思ったとおり威力があるものの、下りは使い勝手がイマイチでした。斜行は板が沈まないぶん足首が曲がった状態になり負担が多い。遊びながら歩き、大菩薩嶺に着いた。朝、お会いした千葉の2人が先着していた。ここで昼食休憩中に3〜4人程が登ってきた。雷岩から見る上日川ダムと御坂山塊、富士山と絶景です。スノーシュウのお陰でトレースのない稜線を歩き、東側の三頭山、御前山、大岳山の奥多摩三山をま近に、奥には雲取山から伸びる石尾根がくっきりと展望できた。吹き抜ける風は冷たく介山荘に急ぎ下る。

大菩薩の湯
華やかな吊るし雛
介山荘脇の休憩舎が新しくなっていた。トイレが作られた分、休憩場所が狭くなって、以前、あった大きなテーブルもなくなっていた。トイレを使わせてもらい、スノーシュウをアイゼンに代えて、下る。丸川峠へのルートより、こちらを利用する人が多いようで、トレースが広く、踏み固められている。上日川峠のロッジ長兵衛の水は勢い良く流れてこの時季でも補給できるようだ。千石茶屋の林道までは所々がアイスバーンとなっていて、アイゼンを付けたまま下りてしまった。大菩薩の湯に入ってから塩山駅まで送ってもらい帰途に着いた。お風呂に段飾りのお雛様と吊るし雛が飾られていて春らしい気分になった。スノーシュウの威力はもう少し場所を変えて試みる必要がありそうだ。道具は使いこなすまで訓練です。