爺ヶ岳〜針ノ木岳〜蓮華岳〜七倉岳    平成17年10月7日〜9日

1日目  長野8:30〜10:00扇沢10:10〜13:20種池山荘〜爺ヶ岳〜種池山荘(泊)
2日目  種池山荘6:00〜鳴沢岳〜赤沢岳9:12〜ズバリ岳〜針ノ木岳11:40〜12:15針ノ木小屋(泊)
3日目  針ノ木小屋7:35〜蓮華岳〜10:05北葛岳10:35〜七倉岳11:35〜12:00舟窪小屋12:25〜15:10七倉〜信濃大町


柏原新道より見る
針ノ木岳稜線
一日目、長野新幹線で長野駅8:05着、8:30発の扇沢行きに乗る。以前は長野駅善光寺口に在ったバス停が反対の口から出ていました。連休の一日前のためか7分の乗客で楽に座れました。扇沢に10時頃着き、少し戻った柏原新道登山口から登りだす。歩きやすい登山道登ると、やがてケルンのところに着く。このあたりを過ぎると左側にに縦走予定する稜線が見え出してきた。開けたところで買ってきた駅弁を開けて食べる。迷彩服の人が何にも下っていった。この後同じ服の集団に2回ほど合った。自衛隊の訓練らしい。種池山荘が見えるようになって来ると、登山口ではまだ色の薄い木々も色濃く染まりいい色合いになってきた。ゆっくりと歩いてきたが登山口から丁度、3時間で種池山荘に着いた。小屋付近尾の紅葉は見ごろで草紅葉が泊まりの一番でした。受付を済ませて急いで爺ヶ岳に登った。鹿島槍ヶ岳の双頭は迫力ある。明日のコースとなる稜線をしっかりと確認をする。頂上で30分ほどいたら急に雲が湧き出して薄暗くなってきたので小屋に戻った。霧雨の紅葉もいいものだ。部屋には単独者2名が到着していた。石川と大阪から来た、共に70歳代の方で鹿島槍に登られたそうです。この日は10人部屋に3人でした。


赤沢岳
2日目、今日は雨の天気予報です。雨の降らないうちに出来るだけ進みたいので6時に小屋を出る。殆どの人は鹿島槍に向かうようで一人旅です。テン場の脇を通り少し下ってからだらだらと登りになる。振り返ると小屋と爺ヶ岳が見送ってくれているようです。気付かないうちに岩小屋沢岳を過ぎてしまった。鞍部の新越山荘は新しく小さな小屋です。看板が見当たりませんでした。今にも降り出しそうな空模様になってきたので小屋の広場で早昼食とする。昨日買った、駅弁(鯵すし)を食べる。期限切れだが十分おいしい。熱いコーヒーがこれに合う。鳴沢岳に着いた頃から雨が降り出してきた。風も強まり、寒くなってきた。赤沢岳で針ノ木小屋から登ってきたグループと出会う。6時に小屋を出たそうで、丁度、中間点のようです。赤沢岳〜ズバリ岳〜針ノ木岳間は黒部湖を眼下に立山連峰を眺めながら歩く事を期待していたが何も見えません。西風が強く必死で前に進む。東側に回りこむと嘘のように風が無くなる。殆ど稜線の西側を行くため終始、強風に悩まされた。針ノ木岳から尾根は東に変わり風も無くなる。岩場とザレ場を下ると小屋裏のテン場に出る。扇沢の沢筋が見えるようになり、小屋に着く。12:15と早すぎる到着ですが明日の天気が良くなることを願って早々と小屋に入る。小屋は意外と綺麗ですがトイレが外にあり、工事現場の簡易トイレ風なのが3個とお粗末です。雨のときは大変です。ビールを飲むのは控える


北葛岳に向かう
やせ尾根
3日目、昨夜の天気予報ではまずまずの登山日和と言っていた。船窪小屋までは5時間半、ゆっくり出ても十分です。まづ、針ノ木岳にピストンする。中腹でライチョウの出迎えを受ける。少し雲がかかるが頂上に着く頃には両線も見えるようになった。でも、鹿島槍方向は殆ど見えません。小屋に戻ると、もう皆さん出発して、最後になってしまった。仕度をして、蓮華岳に向かう。緩やかな尾根を登り祠のある手前のピークに出た、その先の標識のあるピークまで行く。先ほどまで見えていた稜線がすっかり雲に覆われてしまった。しばらく待ってみるが剣岳が一瞬見えただけでした。山頂で右に折れて、ザレの急下降をする。谷間の紅葉はとても綺麗で、、時々立ち止まり眺めながら下ってゆくとクサリ場が3箇所続き降り切ったところが北葛乗越となる。北葛岳、頂上で30分昼食休憩しながら雲の切れるのを待ってみたが雲は厚くなるばかりです。鉄ハシゴ、木ハシゴで小ピークを巻くように行く。やせ尾根も出てくるが問題になることも無く通過して七倉岳に着く。


ライチョウ
この付近で沢山の雷鳥を見る。ライチョウがこんなに見られると言うことは天気が悪い事にもなる。少し下ると、船窪小屋から針ノ木沢に向かう道に出会う。右にテン場と書かれている。水場も10分ほど下るとあるそうで、この時期でも涸れる事は無いそうです。小屋に着くと金を鳴らして到着を歓迎してくれ、嬉しかった。熱いお茶の接待もあって、通過するのが申し訳ないようです。計画ではここに泊まって明日のんびり下る予定でしたが明日はもっと天気が悪くなるようなので下山することとした。七倉尾根は天狗の庭付近までは快適な道ですがやがて傾斜が強くなり、木の根が邪魔をする嫌な道が連続します。雨も降り出し、木の根で足を滑らせながら下る。登りには使いたくない尾根でした。七倉山荘で温泉に入る。3人で一杯となる小さな浴槽ですが源泉かけ流しで熱い、水で調節しないととても入れません。でもいい温泉でした。タクシーで信濃大町駅に出て帰郷する。タクシーの運転手さんに聞くと、高瀬渓谷の紅葉は遅れていて、10日後くらいがいいそうです。駅前の物産館で塩の道「千国街道」の本を見つけて購入、電車の中で読むうちに歩いてみたい気分になった。今度、歩こう。