武尊山    平成17年7月3日

コース 川場野営場4:50〜前部尊6:50〜中ノ岳7:30〜8:20武尊山8:35〜前部尊〜不動岳〜11:30川場野営場 
 中ツ橋12:05〜中ツ沢遡行〜10m滝下13:00〜13:35中ツ橋


川場野営場の小屋の中
囲炉裏があり、ちょっと泊まりたい気になる
2日〜3日を連休にして久しぶりに北アルプスに行こうと計画していたが、出発の4時間ほど前に土砂崩れで上高地まで行かれないとバス会社から連絡があり中止となった。そこで2日は通常どうり仕事をした。仕事を終わってから武尊山の薄根川荒山沢中ツ沢を遡行しようと関越自動車道で沼田ICに向かう。

8時ごろには川場温泉センターに着き、のんびりと入浴する(300円)。途中、ラーメン屋さんで夕食を済ませて、旭小屋まで行く。暗くて小屋がどこか分からなかった。帰路に見たら荒山沢の右岸の雑木林の中にあった。小屋の直ぐ下の橋を渡ったら、直ぐゲートがあり、車1台がやっと止められるくらいです。

地図を見るとこの先に川場野営場にP100台と書かれている。そこに移動してみることにする、旭小屋の標識から1分も上ると左に野営場への林道が分岐していた。ダートだがいい道で10分も走ると駐車場に着いた。広場は確かに広い、トイレ、囲炉裏のついた小屋があ。この小屋で寝るのもいいかもしれない。梅雨の夜には珍しい満天の星です。去年、虎毛沢を目指したとき仮眠した駐車場で見た空を思い出した。北斗七星だけは確定出来たがほかは多すぎて分からない。

この星をツマミに飲みながら車で寝ることにした。地図を出して眺めていていたら、明日は武尊山に登ろうと気が変わったのです。最近、尾根歩きをしてないし、ラジオから群馬北部、夕方から雨、夕立といっているし。


武尊スキー場最終リフト
直ぐ上に登山道、冬山には便利でしょう
翌朝、4時30分起きで50分には歩き出す。朝もやがかかる中を寝ぼけたまま荒山沢の水音を聞きながら歩くと、キャンプ場があり、ここまでは車が入れる。ここから山道になるがよく整備されて歩きやすい道です。

20分も歩くと左に不動岳コースが分かれる。下山にこちらを使うことにして、右コースを登る。やがて武尊スキー場の最終リフトに出る。スキー場は濃い霧で何も見えませんが雪山の時ここまでリフトで上がると前武尊は簡単に登れそうです。道端には石像、祠などが見られ、信仰の山を感じる。雑木林が無くなり潅木と笹の様相に変わると前武尊に着く。屋根つきの日本武尊像がたっている。少し行くと正面に剣ヶ峰の崩落地が見えてきた。

ここは今は道がないので右を巻くよう
にして尾根の上に出る。北峰への岩稜に垂直クサリが見える。ここは尾根を乗越し、巻き道を行く。巻き終わるとやせ尾根になる。このあたりにはシャクナゲ、サラサドウダン、ミツバオウレン、コケモモなどが見られた。特にサラサドウダンが丁度見ごろでした。武尊スキー場からの尾根が見えてきて、大きな雪渓が見えるようになると中ノ岳に着く。


三つ池の雪渓

頂上
ここから、左にトラバースするように行くが、ネマガリダケの切れ端が邪魔になる。菩薩界の水と書かれた水がパイプから出ていて一口飲む。夏場は涸れそうです。その先、地図には三ツ池と記されたあたりは50mほど雪渓の上を歩く。

最後の急登をすると岩場に石像が出てきて左にトラバースすると剣ヶ峰山からの道が合い、頂上に着く。生憎、霧が深く展望は出来ませんが展望盤でその雰囲気だけを楽しんで下山をする。行きに巻いた北峰の岩峰に登る、天気が良いと展望がすばらしいだろう。南峰へのクサリ場はロープで封鎖されていた。

前武尊で修験者の集団にあった、吼える声は迫力があり、最初は野犬がいるのかと心配した。ここで右の不動岳コースに入る。こちらの方が歩かれていないようです。クサリ場がいくつもあるが殆ど巻き道がある。一ヶ所だけ巻き道が無くクサリを頼りに岩場を越えたがスリルがあった。岩場の小さなアップダウンを過ぎると歩きやすくなってくる。(不動の峰は巻いたのか気がつきませんでした)川場野営場の案内が出てきて、荒山沢に降り、渡渉するが伏流です。

丸木が置いてあったから水が出ることもあるようです。5分もすると分岐点に出て、快適な道になり、駐車場着く。1台の車があっただけです。下山で会った単独者の方の車のようです。修験者の集団は武尊牧場から登ったのでしょう。


剣ヶ峰北峰からクライムダウンした
直壁
車に戻ったのが12時前でしたので、食事をしてから中ツ沢のさわりだけでも覗いてみようと旭小屋まで下り、その下の小橋を渡ったゲート前に車を止めた。沢靴にヘルと変装して林道を2分も歩くと中ツ橋に出た。

もう少し林道を行き、入渓する。水は少ないのに川幅だけは広く、中州の中を歩いている感じです。最初の滝3mが出てくるが又河原になってしまう。両サイドは草付き泥壁が目立つ。やがて、岩が沢山転がったところになるとその先に10mの直滝が見えてきた両側が垂直の岩で小ぶりながらいい滝です。左を巻くと書かれていたのでそのルートを眺めて、車に戻った。

10分も下ったところ薄根川左岸にあった、小住温泉「清音の湯」(500円)と言うところに立ち寄った。日帰り温泉施設で薄根川に面した露天風呂はけっこう大きな岩風呂で20人以上はらくらく入れる大きさがあり、屋根もあるので雨の日でも入浴ができるお勧めの温泉でした。関越自動車道に乗る頃から雨も降り出してきた。前夜泊、早立ちで雨にあうことが無く幸いでした。

中ツ沢の10m滝

色鮮やかなサラサドウダン