石船沢 峠沢と石船見物         平成17年11月27日

長栄橋6:40 〜峠沢出合7:30〜9:00大峠10:20〜峠沢出合11:15〜石船見物〜12:10長栄橋


長栄橋
左上の作業道を行く
前から気になっていた石船と狩倉岳の横八丁尾根を歩く時の下山道として峠沢を下見に行く。大峠に詰める沢を峠沢と言うのもネットで知った。紅葉見物で秩父路も混雑するだろうと前夜に出かけた。花園ICから140号を快調に走り、建設中の滝沢ダムのループ橋をすぎる。中津川峡への道に入ると新しいトンネルでいい道になっていた。持桶トンネルの手前から右の細い旧道に入りしばらく行くと長栄橋を渡った。暗くて分からないので降りて確認をするとひらがなで「きょうえいはし」と読み取れた。駐車地が狭いのでもう少し先に進むと道幅が広くなり持桶トンネルの出口に合流していた。ここには街灯もあり広いので落石だけ注意して駐車をし、仮眠をする。長栄橋までは歩きで2分ほどです。橋が石船沢の出合で橋の上から石船沢を覗くと水量は少ないがナメ滝が連続していていい感じの沢です。以前は大峠まで登山道があったのですが今は使われていません。橋の袂から仕事道を登りいったん滝見物に降りて、再び戻り、更に少し登ると平行道になって沢沿いを登る。


峠沢出合
涸石滝
藤十郎沢を横切る付近は伐採木がものすごく多く、藤十郎沢の入り口は藪で埋まっている。この沢も下降にいいかと思われるが倒木が気になります。間もなく890m峠沢の出会になる。石船沢を分けて峠沢に入るとすぐに涸れナメ滝15mがある。左の尾根にテープが付けられていて踏み跡があるのでここから巻く。岩稜部の基部をトラバースすると沢に戻る。この先登山道らしき踏み跡は消えているので沢筋を歩く。水は伏流で殆ど無く時々僅かに見ることもある。1050mで三俣になり中俣を行くと1150mで二俣となる。ここを右に行き沢は細い傾斜のあるナメになって滑りやすくなってきた。左の尾根に上がり詰めると所々赤テープが見られるようになる。最後の急な斜面を這うように詰めると登山道に出た。右に20mも行くと大峠の標識とベンチがあった。




横八丁尾根
ミヨシ岩まで行き展望を楽しもうと向かったが意外とアップダウンと急登があったのでミヨシ岩の手前の岩峰から横八丁尾根を眺めて峠沢を下山する。出だしの急斜面を過ぎると気楽な下りになる。登りには気がつかなかったペンキ印が時々見られたが殆ど消えかかっていて注意して見ない分かりません。涸滝を巻くと出会に着く。時間は十分あるので石船見物に向かう。石船沢に入ると直ぐに石船の下部になる。深いU字溝のように掘り込んだナメでS字状に伸びている。フリクションは効きそうに見えない。先ず、左のスラブを気合を入れて登り溝に下りようとしたがその上は倒木が塞いでいて通れません仕方なく倒木の枝の上に乗り更に幹の上を恐る々渡る。落ちると下には落ち葉で隠された釜が待っている。それも腐った水溜まりのようだ、落ちるわけには行かない。必死で倒木の上をそろり々と移動して最後は右の壁に登った。これで石船は終了らしいので左の斜面を下降した。



石船の下部
この斜面が一見降りられそうでしたので降りかけて失敗でした。落ち葉が一杯で足場が見えません。大丈夫と思った足場はズルズルと滑り出し必死で制動をかけ、斜面にしがみついた形で止まっている。ビレーを取るところもない。落ち葉から顔を出していた岩場までズルズルと降りて体制を立て直すことが出来た。上の雑木林にビレーを取り懸垂下降すれば全く問題が無いところでしたがザイルをだす手間を惜しんだ事を反省した。石船沢の下部を眺めながら下山した。今日もお風呂はパスして渋滞前の高速道路に乗ってスムースに帰宅できた。