日原川 倉沢谷塩地谷              平成17年11月20日(日)

魚留橋8:55〜入渓〜地蔵ノ滝9;25〜棒杭沢出合10:35〜12:50一杯水登山道13:15〜棒杭尾根〜14:35魚留橋


地蔵の滝
このところ急に寒さが増してきた、今朝も青梅線の車窓から見る屋根は霜で白くなっている。鳩ノ巣駅に8時、平野さんの車に拾ってもらい倉沢林道に入る。舗装が切れると急に悪路になり、一般車では腹をこすりそうです。途中、猟師さんが歩いていた。猟解禁の季節となり、沢歩きにも気を使う。魚留橋には先客が1台止まっていた。魚留の滝を眺めながら仕度をして林道をしばらく登り、地蔵橋の手前から沢に下降した。直ぐに長尾谷が右に出会う。大岩の間を縫うように進むと地蔵ノ滝15mに出会う。水量は少ないが勢い良く落ちている。朝日が当たりなかなか綺麗な滝です。左のガレを急登して仕事道にでた。岩場を乗り越しその先で下降の踏み跡らしきものがあったが、もう少し先の小尾根上の所から下降したら簡単にゴルジェの中に降りることが出来た。淵と小滝も巻いたようです。降りたところは淵の先に6m滝があり、浸からないと突破できません。この寒さでは当然のごとく見物だけして巻きにかかる。

手前3mと奥8m滝
その先の空中に水を飛ばしているハング滝も上から見物して続いて巻いた。その先の5m滝は滝下で見物、左を小さく巻く。茅尻沢が左に入るとその先は開けて、テン場適地の小屋跡となる。崩壊した小屋の残骸らしき物があった。間もなく、2連のナメ滝を持つ小ガッコ沢が左に入る。ミニゴルジェに2条4m滝と4m樋状滝が架かり綺麗です。ここも左を巻く。やがて、棒杭沢が出会うと間もなく釜の先に大岩が立ち下がるところに出会う。水に浸かれば全く問題ないところですが右を巻くことにした。巻き道には立派な熊の糞があり、付近を住処にしているらしい。巻き終わると穏やかな流れになる。この辺りから直径10cm程の立ち木が切り倒されていた。鋸を半部ほど入れては押し倒している。どう見ても悪戯としか見えない。この光景はしばらく続いた。やがて、ミニゴルジェに3m滝その奥に8m滝が見えてきた。8m滝は滝口がYの字となり、その下は一気に落下している。下の3m滝の左から巻く。ちょっとした岩場を登り、その先で2歩ほど降りてトラバースする。この下りには気を使う。古いロープが残置されているが頼る事も無く通過できる。

右に大岩が被る滝
左のカンテを登る
985mに水量は少ないがしっかりとした枝沢が入る。その先に右に大岩が被るような2条6m滝が出てきた。水量の多いときは1本の流れになりそうだ。ここは左のカンテを直登した。1070mの大き目の枝沢が左に会う二俣のところで早めの昼食休憩をした。動いているとが暖かいが止まると、風が冷たく、冷え込んでいるのが肌に感じる。やがて水が消えて伏流になり、再び僅かな流れを見せるようになった。1280mで苔のため黒く見える4m滝が出てきた。これが最後の滝。滝口で二俣になっていて、左に行くと一杯水避難小屋に行くようだ。右を行く行く。水が消えて明るい開けた沢を20分も詰めると登山道に出た。一杯水の水場で上からホースが引かれている。水は完全に涸れていた。昨夜降ったのか雪が藪の中に残っていた。

広く明るい、最後の詰め
登山道を行くと樹間からは秩父の町が見えたりして、乗り越して細久保谷を下降して見たい気分です。棒杭尾根の分岐には道標に鉛筆書きで倉沢と書かれている。雲取山から伸びる石尾根も坊主になった木の間から良く見渡せる。左には今年の2月、登った鳥屋戸尾根が沿うように延びている。高度を下げるとまだ紅葉も残っていて楽しめる。途中、雑木林の中に人が倒れていてビックリした。思わず「人が死んでいる」と叫んだら「死んじゃいねえよ」と猟銃を持った猟師さんがむっくりと起き上がった。仲間の追い上げてきた鹿を撃つために潜んでいるところだそうで、邪魔をしてしまったようです。先ほどもパーンと音がしてかなり近いと話していたところだった。右に水平道(茅尻沢の小屋跡に続く作業道と思われる)を見送り、尾根の切れる手前で左の植樹林に下ると間もなく林道の終点に出る。「もえぎの湯」に寄ってみるが40分待ちで、諦める。鳩ノ巣の町営駐車場の前の蕎麦屋さんで乾杯をして解散した。