登川 丸ノ沢左俣            平成17年10月27日

清水集落6:00〜入渓6:55〜本谷出会8:45〜登山道11:10〜
11:35七ツ小屋山12:15〜清水峠12:50〜(井坂峠経由)〜15:50清水集落


入渓した堰堤
記憶に新しい丸ノ沢。丁度1年前、リベンジに向かい、中越地震に遭遇したため撤退をした丸ノ沢です。清水に向かうバスの中で本震に会い、、清水のバス停でビバーク中は余震で時眠れなかったことを思い出す。今回は車で行き、車道歩きを短縮しようと考えてが清水のバス停から僅か登ったところにゲートが出来ていて入れませんでした。結局、バスで行ったのと変わりない行程となってしまった。天気予報どおり晴れそうな星空を見上げてから寝る。翌朝、5時半起床、朝霧が立ち込めているが天気になりそうです。6時には出発した。去年は工事中だった堰堤も完成したのかプレハブの作業小屋もなくなっているのに、入り口には通行止めの張り紙と柵があった。どうしてか分からない。そのまま直進して堰堤を乗り越えたところで登川に入渓した。ここまで1時間かかった。広い川原を少し進み、登山道が横切るところで渡渉して、その先で尾根に登る登山道と分かれて、柳の藪を横切って丸ノ沢に入った。こちらも広い川原で快適な歩きとはいえない。前回は見えなかった大源太山が前方に見えるようになる。鋭峻な姿は退屈な川原歩きにいくらかの安らぎを与えてくれる。




大源太山

4mが2個かかる
出だしのゴルジェ
大畠ノ沢が中州状にはっきりとしない流れとなって合流する。こちらをチョット覗いてから本流に戻ったが弦の藪に捕まってしまい、網から抜け出すのに苦労した。左に4m滝の架かる小さな枝沢が落ちて、その先で6m2段滝を持つ掘切沢が出会う。本流には4m滝が係り、これが初めての滝で、入渓して45分の川原歩きでした。ここは右を巻いて越えた。2段3mを超えるとゴルジェが見えてきて、奥に4mCS滝と4m滝の2本が見える。右を巻くがシャクナゲに苦労する、藪を抜けると右側に大きな崩壊地見える。沢に戻るのに去年はしりセードで落ちたが今回はシュリンゲを残地されていて安全に下降できた。2段8m滝に着く。右から小水量の右股が滝下に落ちている。2段8mは下段がやや立っていて滝口がぬめっている。直登は諦め、右俣から簡単に巻いた。小滝を3個過ぎると1:1の二俣になる。右が本谷で滝がかかっている。最初の滝に上がってみるとその奥は狭いゴルジェとなっている。今度はこちらも攻めたいと見物だけして、左俣に戻る。

本谷のゴルジェ入口

2段6m滝
沢が広がり左から枝沢が入ってくる。分岐部にはとがった岩が立っている。このあたりが丁度紅、葉の見ごろで振り返ると山肌が赤と黄色で覆われている。岩壁に張り付くようなモミジが絵になる。前回、間違えたのがここなのでこれから先は初めての歩きです。2段6mに出る、見方によっては3段に見える。上段は左を巻いた。1210mで左に下ゴト沢が入る。7m2段滝を超えると、左に枝沢が入り、8m多段滝が出てくる。右に枝沢が入ると、垂直岩の左にくの字に曲がる滝が出てくる。1300mで上ゴト沢が左に入る。源頭部の雰囲気になると、水が減り、苔で滑りやすい状態になる。1480m大石のところで二俣に分かれる、右には僅かに水流があり、左は涸れた笹の溝になっている。右の狭い樋状を上ろうと下が体が入らないので藪を越えてみた、水はここから沸くようにして始まっていてた。その先は笹薮になって沢は消滅している。そこで左俣に移ってみるとこちらは沢床も広くはっきりしていた。この先も歩きやすい方を選んで行くと小さな湿原のようなところに出た。10mほど笹薮を登ると登山道に出た。反対側には湯檜曽の谷すじが見えた。

源頭部の多段滝

下山で渡渉した
釜つきの滝
霧が出てきて展望は期待できないが七ツ小屋山まで行ってみる。時々明るくなこともあるが晴れることは無かった。30分粘った後、清水峠まで降りた。霧のれ間から一面の笹に赤い三角屋根、朝日岳に伸びるトレース、が上越の山にふさわしい。小屋には誰もいなくひっそりとしていた。ここで、十五里尾根を下りるか井坪坂を下りるか迷うところですが、街道歩きの身ではヤッパリ清水街道(国道291号)を選んだ。ブナ、ダケカンバのははすでに落ち葉となって足元に敷き詰められている。道幅は広く明るい道で時々出てくる旧道の案内板を読みながら快適です。やがて、本谷にを渡渉して登川の右岸を下る。ヒノキクラ沢の広い川原に出るとその先で工事中の重機が見えてきた。ゴーロを渡ったところで工事中のため登山道は右斜面に30mくらい追い上げられた。この下山、唯一の登りでした。登りきると作業用プレハブがあり、ここから清水峠の谷間がよく見えます。後は朝来た道に戻り、退屈な林道歩きで車に戻った。立ち寄り湯は塩沢ICに向かう途中の酒屋さんで教えてもらった、「金城の郷」と言う温泉施設に寄った。魚沼川の旭橋を渡った左にあるごみ焼却施設の付帯施設のようです。でも立派に温泉だそうです。最近出来たばかりで綺麗です。なんと言っても300円は安い。




落ち葉の清水街道