マスキ嵐沢    平成17年4月14日

コース 畦ヶ丸登山口8:50〜入渓点9:20〜登山道11:50〜12:10権現山13:10
〜権現山南尾根〜788m〜14:10畦ヶ丸登山口


出だしの滝、この先明るいナメです
昨日まで降り続いた雨も上がり、暖かな、良い天気になるとの予報です。新松田駅から高城さんの車に乗せてもらう。中川温泉付近は丁度、桜の見ごろで、都内とは1週間の差があります。大滝橋から林道に入ると、運良くゲートが開いていた。畦ヶ丸登山口の広場には先客が1台止まっていた。薄紫のツツジがちらほらと咲き出していた。沢仕度に代えて畦ヶ丸の指導標にしたがって登山道を行くと、マスキ嵐沢の入渓地には立派なネーム板が立てられていて間違えようがない。一軒屋避難小屋から下りてきた人に会う。釣で3日ほど山に入っていたそうで、これから買出しに行くところでした。また、どこかの沢に行くのでしょうか。入渓後、まもなく3mの滝が出てくる。ここで、7ヶ月ぶりの沢山行で岩が不安だった奥さんが感覚を取り戻すように、トップで登りきった。この先、ナメ床が続く。芽吹きが始まった雑木に日が差し込み明るく気分がいい。右に4:1の枝沢が会う。


2段くの字
大岩が岩屋状になって、転がっている先で、右にルンゼが入る。ここから小滝が連続する奥に2段7mが出てくる。河原になり、3m、一条のナメ滝は釜の淵をヘツリ、直登する。くの字の2段ナメ滝で沢は右に曲がる。下段の上部で左にナメの涸れスラブ沢が入ってくる。下段は左から取り付き、上部は右側の潅木につかまりながら超えた。ゴルジェの中に3連滝がある。3m、3m、4mで最後の4mは左壁から登り水線沿いに登る。お助け紐を出す。その先、3連続滝が出てきて、最後の4mは直登するが、滝口がかぶり気味で苦労する。後続は右壁を登る。ここで沢は開けて、三俣になる。左右の枝沢は枯れているがしっかりと沢形です。三俣に合わせたかのようにミツマタの花が咲いていた。ここで小休止を取る。


最後の滝
下段に残置あり、滝口で苦労する。
右を巻くと、奥に残置ロープが下がっている
堰堤状の滝を越えると、滝口に三角おにぎり岩が乗る滝が出てくる。沢は広がり開けて、CS滝で840mの三俣になる。しばらく行くと二俣になり、右俣にケルンとテープがある。左俣は屈曲する。こちらの方が沢床も低く本流らしい。右を行くと水も涸れてきて、左に枝沢が入る。ここにもケルンがある。階段状の滝を2個越えると最後の滝2段10mが出てくる。下段には残置ハーケンが2個あり古いシュリンゲがあるので2本一緒に持って上がってしまった。落ち口のところがCSであと一歩が難しく強引に上りきってしまう。後続にザイルを出すために支点を探したたら右の壁の横裏側にザイルが残地されていた。これを使えば苦労は無かったがクリヤーするのも楽しみの一つと思うことにした。この先で二俣になり、右俣の先には稜線が見えていた。こちらを詰めてもいいかと思ったが、等高線の具合から左のほうが簡単と判断して左に進む。


下山の尾根
その先また、二俣となり今度は右へ行くと、傾斜もますます増してきた。白ザレの岩は踏ん張りが利かず、だましながら左の支尾根に取り付き、やせ尾根を少し詰めると登山道に出た。西丹沢自然教室から権現山に登る分岐点に近いところに出た。アップダウンを何回か繰り返して権現山の頂上に着くと、頂上は6〜7人の中高年パーティーがいて賑やかな事。朽ちたテーブルや標識があるので以前は良く登られた山のようです。雑木林の山頂は全く展望は望めません。昼食後、鹿柵に沿うように南に向かって下りる。尾根に乗るまで少し迷ったが乗ってしまうと境界杭と測量の赤くいに白のビニールテープが目印に付いていて苦労はない。1時間で車に戻る事が出来た。高城さんは下山の新兵器にゴム製の簡易アイゼンを沢靴につけて下山しましたが結果はイマイチのようでした。今日は余裕のある山行でした。桜が満開の中川温泉「ぶなの湯」でのんびりしてから新松田駅まで送っていただき帰る。