尾名手川 大滝沢       平成17年5月15日            塾友放浪記へ

コース 上野原駅7:25ー腰掛集落7:50ー作業道ー550m付近入渓9:05ー11:05大滝沢出合11:20
ー13:45稜線登山道14:05ー長尾根ー16:05富岡バス停


ミニゴルジェにかかる3m滝
右壁の奥に残置トラロープがあった
昨秋、時間切れでお預けとしていた、大滝沢に行く。上野原駅からタクシーで腰掛集落まで行く(6000円)。前回下降した作業道を使い、大滝沢の出会いに下りる予定が作業道を僅か登ったところで沢沿いの獣道に引き込まれてしまった。枝沢を下降して550m付近に入渓する。沢仕度にかえて遡行開始するといきなりミニゴルジェに3m滝となる。トラロープを頼ってカンテを登るがウオームアップ前の体には辛いところだった。次の5m滝も残置トラロープを使ってスラブを横切り滝上には尻セードで降り立つ。左からスバノ沢が1:1で入り、ゴーロの変哲のない歩きをする。倉宮沢、トバノ沢が入り、その先で中ノ沢が入る。中の沢の奥には滝がかかるのが見える。右に石垣の詰まれた枝沢が入ると、ここが前回時間切れとなった処です。休憩の後、その先で左の大滝沢に入るが水が少なく、心配しながら歩く。更に、直ぐ先で二俣になっていて、右には5段10mの筋上の滝が落ちている。左はゴーロとなっている。

800m手前の苔むすゴーロ
ここでどちらがガイドブックに書かれている大滝沢か迷うところであった。大滝沢には入って直ぐに直登が無理な5mハング滝があると書かれているのだが、どちらの沢にもそれらしきものが見当たらない。今回は左に沢をつめて見ることにして、ゴーロを歩く。しばらくして30mの急傾斜のスラブ滝が出てきた。左のルンゼを登り滝上を覗けるところまで行くと更に4mスラブ滝が続いていたので一緒に巻く。この後の二俣は右側の沢を詰める。藪も無く明るい沢筋ですが小石のザレが傾斜を増すようになり足の踏ん張りが効かなくなってくる。砂のザレになったところで右の小尾根と言うか斜面に登り、雑木につかまりながら稜線に這い上がった。いつも、登山道に出ると苦しみから解放されて様に、ホットとするのである。

大滝沢の中ほど
30mスラブ滝
尾根道を下ると、やがて、北峰と駒宮の分岐に出たので駒宮方向の長尾根を下る。パラついていた雨も上がったようで、日が差し込む雑木の尾根道には気持ちよい風が吹き、まさに、皐月の季節を肌に快く感じる。バス時間に合わせて時間調整をしながらのんびり歩いていたら、後ろからマウンテンバイク2名が降りてきた。落ち葉道は自転車にも快適そうで、一気に降りて行った。天神峠の道を左に見送って、南斜面が駆り払われたところからは集落が見える。奥には奈良子の宮地山が見えるのだろうか、山並みが集落をすっぽりと包み込んでいい雰囲気を出している。伐採地で、ちょっと育ちすぎたタラノメを少々頂いて帰る。バス停に出る前の民家のオジサンに酒屋の場所を聞いた、親切に教えていただきました。犬の散歩しいたおじさんは尾名手川の情報を教えてくれた。こんな、のどかな会話が、人の気持ちも豊かにしてくれる。葛野川を渡ると山菜採りのオバサンが収穫物を仕分けしているところだった。コシアブラ、ウド、ハリギリ(この辺ではオオバラ)大峠まで収穫に行ったそうでなかなかの上物です。

掴まるところのないザレはあり地獄となる
見た目より急斜面
富岡のバス停で時間を確認すると1時間半ほど待ち時間がある。先ほど教えていただいた酒屋さんに直行(バス停から50m)してビールとつまみを買い込み、直ぐ脇にあった小さな公園で乾杯をする。永沢さんのザックは酒の友がいっぱい出てくる魔法の袋に見えた。ここで今日の大滝沢はガイドブックの沢でないことを再確認し、永沢さんの予てよりのご意見どおり、1267,5mを麻生山とし、中ノ沢を間違えて大滝沢と書かれたとものと意見が一致した。この真実は次回の中ノ沢遡行で解明することにした。バス停には7〜8人の人が待っていたが楽に座れることが出来、大月駅に着く。ネットで調べた銭湯「よしの湯」に寄った(駅から5分)。丁度、大菩薩から小金沢連嶺を降りてきた団体さんがいて混雑していたが、それもつかの間、直に我々だけとなった。大月では最後の銭湯だそうです。番台のオバサンはすべて薪で沸かしていると自慢していたが、脱衣所も広く、確かにいい風呂で、メッケ物だった。長く続けてください。石鹸を忘れないように