大常木谷〜竜喰谷      平成17年7月14日

コース大常木下降点6:10〜大常木谷出会6:40〜千苦ノ滝8:20〜会所小屋跡11:35〜大常木林道〜シナノキノタル
〜下駄小屋沢下降開始12:40〜竜喰谷出会13:15〜一之瀬川出会〜林道14:50〜車


無名の淵をヘツル
意外と綺麗な淵です
前夜10時、三鷹駅集合して一之瀬林道の大常木谷下降点付近まで行く。暗いので下降点は翌朝探す事にして、それぞれ好みのアルコールを寝酒として飲んで早々に寝る。翌朝、下降点を探すと2本見つかった。転落事故の注意書きのある処から下る。はっきりとした踏み跡があり苦労する事も無く一之瀬川に降りた。本流を膝下くらいの渡渉をして、少し下り、最初の左に入る沢が大常木谷で、穏やかな流れです。右に2本枝沢がはいる。左に40mナメの枝沢が落ちている。ここには長い残置ロープがあった。その先に5m滝が出てくる。曲がりくねった先で8mの五間ノ滝が出てきた。ここは膝上まで水に浸かり、右をヘツルように滝下に進み右壁を直登する。見た目よりいいホールドがあり簡単に超えられた。壁が狭まり綺麗な淵があり、左壁の水線より少し上をヘツルようにして超えた。無名の淵ですが、綺麗です。右におおきなハング岩が出てきて、その先に左から1:4の枝沢が会う。


滝口にトラバース中
千苦ノ滝を覗く
この付近は縞模様のナメた床は気持ちがいい処です。2個ほど小滝を越えると25m千苦ノ滝が出てきた。勢い良く水を飛ばしている。滝下で写真を撮って、右壁から巻く、滝口と同じくらい上がったところから左にトラバースする。草つきでいやらしいがロープが残地されているので助かる。右に涸れ沢3本入りその先で右にアサノハ窪が合わさる。谷が狭まり、山女淵が見えてくる。右奥の壁に残置シュリンゲが3本ぶら下がっているのが見える。壁伝いに行けるかと入ってみたが直ぐに足が着かなくなり流れで押し戻された。永沢さんからビニール紐を渡され、それを持って泳いぎ、シュリンゲにつかまり、水中にあった倒木を足場に這い上がった。永沢さんはライフジャケットを着てロープにザックを付けてから泳ぐ。左に枝沢が入り、その先、奥に倒木があるのが早川淵のようだ、ここは左を濡れる事も無く通過する。4m滝を越えると左に枝沢が会い、その先の小滝を過ぎると、6mスダレ滝が架かる枝沢が右に落ちている。

山女淵
泳いで残置シュリンゲに取り付く
左に崩壊地を見て、4m滝は右を巻くと右にモミジ窪が樋状に滝を架けて落ちている。2mCS滝を越えると不動ノ滝が見えてくる。下の4m幅広滝は右を簡単に登れる。8m不動ノ滝は左の壁を登れるようだが左側から巻いてしまった。滝上に降りると、その先に3m、4mとナメ滝が連続する綺麗なところです。ゴーロになりその先で本流を御岳沢を思い左のカンバ沢に入ってしまったが直ぐに気がつき、本流に戻る、中州状に沢が広がり私は御岳沢を見過ごしてしまったが後続がしっかりと確認してくれた。ポリバケツが放置されていて、高度的には会所小屋跡の雰囲気ですがそれらしきものは見当たりません。食事休憩をかねて上、下流に偵察に行く。もう少し進んでみる事にした。2m幅広滝が現れその先で流れが二つに分かれて中洲になると直ぐに石垣見えてきた。その上が平地となっていて会所小屋跡だった。

竜喰谷出会
右が下駄小屋沢
左奥に見えるのが曲り滝
大常木林道は山腹に付けられたトラバース道です。幾つかの沢の源頭部を横切る桟橋は新しく、歩きやすい。シナノキのタルでモリ尾根を乗越し、その先の傾斜の緩やかそうなところを選んで下駄小屋沢の枝沢を下降する。スズタケの藪を掻き分けると藪も無くなり、水が出るまでは斜面の獣道を拾って下る。竜喰谷出会は4mほどの滝が架かるが潅木につかまり降りることが出来た。曲がり滝が上流に見える。見物に滝下まで行ってみる。水量が多く直登はシャワークライムになりそうです。下駄小屋ノ滝は右の巻き道で、後も問題もなく下降できた。ザイルを使うことなく下降した。一之瀬川本流出会の滝を眺めて少し下ったところを渡渉して(膝上くらい)一之瀬林道に上がった。竜喰谷のほうが水量が多く綺麗な滝が多いような気がした。とにかく、いいコースでした。もえぎの湯に立ち寄り、鳩ノ巣駅まで送っていただき解散する。