北秋川 シンナソー〜ヒヤマゴ沢      平成17年6月16日

コース 藤倉バス停9:50〜シンナソー出合10:05〜3段15mクラック状10:50〜12:25日向平への尾根道12:45
〜ヒヤマゴ沢下降〜14:30下除毛橋


北秋川に下りたところ
右奥の橋が惣角沢出合
頭上の橋が下除毛橋

先週に続き、予定外の山行です。梅雨の時期は天気の先読みが難しいので仕方がありません。武蔵五日市8:45発のバスで藤倉まで行く。終点まで乗ったのは我々二人だけです。バス停の小屋にはご老人が二人いてシンナソーとヒヤマゴの話を聞かせてもらってから出かける。落合橋方向に少し行ってみるが降りられそうも無く、直ぐ引き返して、下除毛橋を渡り左側の階段を使って北秋川に下りた。右から水量の多い惣角沢が出会うとその先で左にシンナソーが出会う。水量は少なく藪の中に小滝が見える。その奥に3mの小滝が続く。この後も小滝が連続するが一条のものばかりです。沢身が狭く、両岸が競りあがった沢で、水流を歩く事になる。釜も膝下くらいでどれも問題なく通過できる。

シンナソー出会
3mの小滝が架かる
沢が狭く藪が被って、その上、しとしと雨でいっそう暗く感じる。あまり歩かれていないのか、くもの巣が多い。沢がちょっと広くなるとゴーロとなり、伏流になってしまった。やがてワサビ田の跡が見られるようになり水も出てきた。2条3m滝、3条5mスダレ滝を越えると、又、1人が通るのが精一杯の沢幅になってしまう。しばらく行くと、この沢最大の4段15mのクラック滝がでてきた。1段目は適当に足場がありツッパリながら超えた、2段目は狭くてザックが邪魔になりそうなので、左のリッジを登り3段目は水流の中の細かいホールドを拾って超える。後続はザイルで水線を一気に突破した。適当に面白い滝だった。

これでも、この沢の中では幅広の滝
このあと、幾分穏やかになり、小滝を3個ほど越えると右に涸れ沢が入る。左に行くと直ぐに780mの二俣になった。共に水は涸れている。右の方が本流ですが左に進み、早めに左尾根に取り付く事にした。傾斜がきつくなったところで左斜面に取り付くと、僅かでシンナソーとヒヤマゴ沢の中間尾根850m位に出た。しっかりと踏まれた尾根道があるのでこのまま下れば日向平に問題なく行かれる。休憩をいれ、下山をどうするか検討する。数馬の湯に下りて風呂に入るか、ヒヤマゴ沢を下りるかであるが時間にも余裕があるのでヒヤマゴ沢の下降に決めた。直ぐに反対側の斜面をヒ下り始めた。

3段15m、この沢一番の大滝
クラックの中を落ちる樋状の滝
杉林と藪が混在する斜面を下りたがはっきりした沢形が現れないうちに本流に合流した。シンナソーと同じ位の水量で渓相も似ている。巻くことも無く、ほぼ、水流を下降できる。釜つき2条3m滝を過ぎると左に水取施設の小屋が出てきて。そこからは踏み跡を下った。堰堤が見えると下には集落も見えてきた。もうひとつ下の堰堤との間に小さなキャンプ場のような施設があった。そこで沢靴を脱ぎ、水洗いを済ませてバス停に向かった。藤倉ドームと書かれた丸屋根を下に見て歩いていると、丁度、バスが来るのが見えるではないか。あわてて、手を振りながら走ると運転手さんが気付いてくれ、待っていてくれました。おかげで、1時間のバス待ちをしないで済みました。運転手さんありがとうございました。武蔵五日市駅から機関車型バスでつるつる温泉へ立ち寄り、さっぱりとして帰路に着いた。アプローチの便が良く、雨の中でも心配のなく適当に楽しめる沢でした。