後山川 塩沢諸左衛門谷    平成17年6月2日 

コース 塩沢橋6:40〜入渓6:50〜塩沢諸左衛門谷出会8:20〜11:40登山道12:15
〜七ツ石尾根下降口12:20〜後山林道14:20〜塩沢橋15:00


大き目の釜を持つ3m斜滝
予定は三条沢〜栂ノ沢〜井戸沢〜サワラ谷の計画でしたが天候が思わしくありません。三鷹駅に集合して相談の末、塩沢諸左衛門谷の日帰り山行に変更する。永沢さんが3人分の地図と資料を用意して来てくれた。準備の良さに感心する。泊まり用の重い荷物を背負ってきたので、もし車でなかったらかなり迷うところですが、こんなときは車でのアプローチは気楽です。予定通り留浦の駐車地に向かう。1時には、高城さん車の中で、私と永沢さんはテントで仮眠をする。5時起床、曇りではあるが明るさも見られて、何とか持ってもらいたいと願いながらお祭りから後山林道で塩沢橋に移動する。橋の周辺は治山工事用の小屋と車両が置かれていた。邪魔にならないように少し先のカーブの空き地に止めて出かける。塩沢林道をしばらく歩き、入渓する。まづ、倒木の多いのが気になった。左に大岩が見えてきてミニゴルジェになる。ナメ小滝を超えると、5m滝があり、右壁には残地シュリンゲがある。その先開けて広くなるテン場に良さそうな場所を通り過ぎ、左に(1:4)石垣の積まれた枝沢が入り、またミニゴルジェになる。


諸左衛門谷 小ナメ滝
ゴルジェ内の釜持ち5m滝は左壁の残地ロープを使って超えるが、垂直気味でいやらしいが、上部に着いたシュリンゲを掴むと楽に越えられる。倒木が無ければ綺麗だろうと思われるナメとナメ滝を越えると4m滝が出てくる。ここは右のスラブを残置ロープを使って振り子の要領でトラバースする。この先右側に3本枝沢が入って小さなゴルジェになり、小ナメ滝を超えると諸左衛門谷出会(3:2)に着く。左の本流はゴーロです。諸左衛門谷は2mナメ滝が架かっている。この先小滝が連続する処、足元の岩陰から小鹿が飛び出し、川の中に立ちすくみ、そのままじっとしていた。まだ生まれて間もないようでよほど驚いたのか恐怖のためか、我々が通り過ぎ手もそのまま動こうとしなかった。1020mにナメ滝を架ける枝沢が右に入り、3m滝が出てくる。小さな釜をあり、濡れるのを嫌って私は右を高巻くが浮き岩が多くかなりの大岩が動き出した。あわてて体で支えて、釜を渡る二人が乗り越すのを待って落とし、事なきを得た。この先大きな滝こそ無いが沢全体が階段状に小滝が続き飽きる事がない。


水流がある最後の滝
一条6mの滝
右に広めの枝沢が入り、その先で、ワサビ田の跡石垣が出てきた。石垣の上を歩く。こんなところでワサビが栽培されていたことに驚かされる。1条6mの綺麗な滝が出てきて、その先で水が涸れ、二俣状になる。左又に石垣の残骸があり、水が絞れ出ている。右は直ぐ先で左に屈曲して3m、2mと苔つきの涸れ滝となる。これを超えると、源頭部の様相になってきた。奥の二俣状のところで、どちらを上るか迷うがどちらも直ぐ先で藪になっている。真ん中の尾根に乗りスズタケの藪に突っ込む。獣道のトンネルを苦戦して登山道までつめ上げ、登山道に座り込んだ。そのまま昼食休憩をした。1分も行くと七ツ尾根の上に乗る。作業道のため進入禁止と板切れに書いてある。刈払いされていて、心配した藪も無さそうです。2〜3分も下ると、驚いた事に真新しいモノレールの軌道が設置されてた。

七ツ石尾根の入り口
忠実に尾根に設置されていてちょっと歩きにくいが迷う心配など全く無くなった。この軌道が何処まで伸びているかに興味がでてきた。1450m赤指山で塩沢橋に向かう尾根の様子を覗う、広く藪もない歩きやすそうな尾根が延びていた。今回は軌道敷に沿って片倉橋に下る。950m付近で軌道を離れて右に降りる作業道がでてきたので、これを使って後山林道に下りた。里沢にしては期待以上の良い沢でした。藪漕ぎが無ければ気軽に来られるのに。いつものように「もえぎの湯」浸かってからビールを飲む。運転で飲めない高城さんには申しわけありません、ごめんなさい。鳩ノ巣駅で降ろしてもらう。永沢さんがアルコールを買いに下のコンビニに行くと、閉鎖されていたそうです。ステビバには不便になりました。翌日、天気が回復したので鳩ノ巣駅でステビバしていたらと、後悔をした。
七ツ石尾根に
突如として現れた
軌道敷、作業終了後は
撤去してもらえるのでしょうか