杓子山(西尾根)     平成17年1月20日

コース下吉田駅ー大明見(背戸山トンネル)ー鉄塔ー林道ゲートー林道終点手前ー不動の湯ー下吉田駅


背戸山トンネル
ここから尾根に取り付く
杓子山には登った事が無く、機会を見つけていた。最近雪も降ったので、雪山気分には丁度いいかと行くことにした。林道を歩くより、雪もある時期なので、あまり歩かれていない藪道を行こう。大明見から伸びている西尾根を歩いてみることにした。下吉田駅で杓子の登山口までの案内図をもらい歩き出す。大雪の後のため道の両脇には雪が盛り上げられていて、歩道を歩けません。車道の端を歩くが車がぎりぎりに通り、怖いです。明見第一派出所のところで杓子山へは直進の案内が出ている。ここで左折して直ぐ背戸山トンネルの手前から尾根に登る。しばらくの間は墓地の中をゆき、林道に出る。橋を渡り正面の尾根に取り付く。ここからは藪道となる。雪も深くなり坪足では歩きにくいのでワカンをつける。ワカンでも雪が柔らかく踏まれていないので膝くらいまで沈み込んでなかなか前進しない。道らしきものはまったく見当たらない。忠実に尾根を拾って登ると、1019mに着き、ここで尾根は東に方向を変わる。


鉄塔越しに杓子山を見る
右に富士山、左に三つ峠を見ながら登る。傾斜がちょっときつくなると一歩の更に大変になって、腰まで埋まってしまうところも出てきた。1198m手前から特に雪が多くなった気がする。急下降して鞍部に出て、ひと登りで鉄塔の下に出た。ここは眺めが良い。ここから先は急登なので小休止をしてから登り始める。泳ぐようにしてラッセルを繰り返し平らなところに出た。鉄塔から20m登るのに15分ほど費やしている。残りの高度は350mあり急登の連続を考えるとあと4時時間強かかることになる。諦めて南側の不動の湯からの林道に下りて大権首峠から登るコースに変更する。鉄塔まで降りて巡視路らしき道を下りてみたが直ぐに雪の中に消えた。地図で傾斜の緩そうな尾根を探し、降りるがこの尾根に取り付くトラバースが一番苦労した。吹き溜まりのような斜面は踏み込んでも滑り落ちて体が埋まってしまう。


大明見から見た西尾根と杓子山
右に伸びる尾根が西尾根
尾根に乗った後はしばらく藪でしたが植樹林に入ると、歩きやすく直ぐにゲートより少し下ったところに出た。林道は除雪がされていた。この状態なら簡単に頂上を踏む事が出来るかも知れないと、ワカンをはづして林道を行く。ゲートの先も除雪がされていてラッキーと先を急ぐ。やがて、工事用の重機が見えてきた。作業員の方に話を聞くと、工事用にもう少し先まで除雪してあるがその先はまだされていないとの事。取りあえず、そこまで行ってみた。先は1〜2人の人が坪足で歩いたトレースはあるが軽く膝上まで入ってしまう。このトレースが何処まであるか確かめたい気もするが帰りの時間も考えて引き返す事にした。途中、不動の湯に入る予定でしたがあまり意欲の沸くようなところで無かったので、パスしてひたすら下吉田駅に向かって歩いた。駅の手前で小室浅間神社があったのでお参りした。思いの他立派な神社で、雪の中に真っ白な二頭の神馬がいて、迎えてくれました。