タカマタギ〜日白山〜東谷山   平成17年4月6日ー7日

コース 毛渡橋9:00〜棒立山13:30〜タカマタギ14:35〜14:50鞍部(泊)
6:45〜日白山7:30〜東谷山8:50〜10:45二居


左、荒沢山 右、足拍子山
越後湯沢駅からタクシーで毛渡橋まで行く、毛渡橋手前の平標山登山口のスペースには地元ナンバーの車が2台、停まっていた。高速道と上越線をくぐり、平標新道を左に見て、林道を進むと雑木林の中に踏み跡が見られ、その上にはテープも確認できた。ここを見送り更に林道を先に進み尾根を回り込んだところから尾根に取り付いた。古い踏み跡らしきものが見られるがメインルートから外れたようで、急登と軟雪の洗礼を受けてしまった。暗いスギ林を抜けて、鉄塔の直下で尾根の乗った。左前方には棒立山が見えている。後ろには荒沢山と足拍子山が迫って見える。とにかく暖かく、ズボン下を脱ぎ、上はTシャツ一枚で丁度いい位です。尾根が緩やかになった処にテントが張ってあった。この先からブナ林の急登続き、最後に雪庇を乗り越えると棒立山から伸びる尾根の小ピークにのる。ここで棒立山への尾根を眺めながら昼食をとる。トレースが雪庇に沿ってくっきりと見えている。先ほどのテントの人らしい単独者が下山してきた。挨拶も無く無視された。棒立山に向かうが雪が柔らかく、ズボズボと潜ってしまい体力の消耗が激しい。また、単独者が下山してきた。今度は挨拶を交わして地元の方で、この先の情報を教えてくれた。



棒立山からタカマタギへの稜線
棒立山の直下は急斜面がはだかり、喘ぎながら登りきる。2人の先客がいて、出迎えてくれた。平日と言うのに賑やかな山です。谷川連峰が360度見渡せるピークで、展望だけならここまででも十分です。テント泊の重い荷物を担ぎ上げたのですからもう少し頑張ってタカマタギを目指す。タカマタギはかなり遠くに見えます。雪庇の張り出しが大きく何処が尾根か分かりませんが先行者の踏み跡をたどることにする。亀裂が出来かけた場所も踏み跡を信じて平気で通り抜けてしまった。タカマタギ直下のブッシュの見えかけたところで足を取られて立ち上がるのに苦労する。ここまで久しぶりの重い荷物と軟雪で予想より時間がかかってしまった。歩いた稜線を振り返ってよく来たものだと感心する。今日の目的を達成した満足感で気分が良い。テン場まではもう直ぐです。風も無く、初夏のような暖かい山頂で展望を楽しみゆっくりと休む。山頂のブナの木にブリキの札がかすかに見えていたので周りの雪をどけて写真を取った


タカマタギ直下の急登
後ろは棒立山
テン場はタカマタギから下がった鞍部の尾根の張り出した緩斜面にした。ブナの大木の下、3人で2張りと豪華な寝場所です。暖かいので外で食事の準備をする。持ってきた焼酎がまずく、半分の飲んで7時前には寝てしまった。風邪が強くなってテントがバタバタする音で目覚めたときはまだ2時半でした。寝なおしてみたが、3時半には目が覚めてしまった。風もおさまり、6時50分に出発した。どんよりとした雲で薄暗いなか、歩き出してしばらくすると雨がポツポツと落ちてきて心配な空模様となってきた。昨日バテた足も順調に回復してくれたようで思ったより快調に歩けた。平標山が近くになってきて今回の縦走の最高峰、日白山(1631m)に着く。赤布の篠竹が落ちていたので立てて山頂の印にした。ここから東谷山へは西に向きを変える。南側の平標山への尾根にもトレースが見られる。長釣尾根を使って登るひとがいるようです。


タカマタギ山頂の展望
茂倉岳、谷川岳方向
東谷山の手前のピークへののぼり返しが北側が急傾斜でやせ尾根を登る場所が出てくる。ここを登りきると緩やかな尾根になって、スキーヤーのトレースが目立つようになってきた。東谷山の山頂は東西に広がっている。ピークの西側からは麓の二居集落が見える。集落の上部の大きな鉄塔が目印となるように立っている。急下降が始まる、雪はシャーベット状になって、踏ん張りが利きません。雪庇に大きな亀裂も見られる。鉄塔の手前で小休止をして、再び下降開始をする。傾斜が緩んだ先に東屋があり、二居集落と貝掛バス停への分岐となっていた。二居へ向かって直線に下りたが膝まで潜る雪に往生した。スキー場の下に出ると後は宿場の湯に行くだけです。なんと温泉は休館日でした。戻って国道に出て二居バス停に向かった。運良く、20分待ちでバスに乗れたので越後湯沢駅構内の「ぽん酒舘」で2日間の汗を流す。高城さんご夫妻は新幹線で帰郷する。二人を見送った後、買い込んだ焼酎を待合室でちびちび飲みながら15:05水上行きの普通電車を待って、のんびりと、青春18キップで帰った。


タカマタギから日白山への稜線

日白山から見た
仙ノ倉山と平標山