滝子沢左俣     平成17年3月31日

コース 初狩駅7:30ー白岩権現8:35ー林道8:50ー二俣10:00ー四俣11:30
ー12:20滝子山13:00ー道証地蔵15:00ー16:45笹子駅


滝子山を見ながら甲州街道を行く
余った青春18キップを使わないといけない。そこで、1ヶ月前に訪れた滝子山を目指した。ルートは滝子沢左俣を選択する。ガイドブックで初級と遡行季節、通年となっていたことで決定した。初狩駅からタクシーを使用をと思って降りてみたがタクシーはありません。右手に滝子山の全貌を眺めながら20号を歩く。車が気にしながら中央線がトンネルに入るところで線路をくぐり、少し進むとトンネルの出口の先で滝子沢の出合となった。20号と分かれて右の林道に入る。林道と言っても舗装道路です。右俣と佐俣の分岐で河原を渡るり、杉林の中を行くと左に空き地がある。ここより先は新しい林道が更に延びているが沢から離れてゆくのでここから入渓する。、杉林の中に白岩権現を見つけてお参りしてゆく。沢はゴーロで面白みがない、出来るだけ左岸の踏み跡をたどって行くと新しい橋が出てきて林道を横切った。更に2つの新しい堰堤が連続するので、この堰堤を過ぎて入渓するような感じになった。ゴーロのなかに2mほどの小滝が現れ、初めての滝となった。




4段40m
その先、伏流となった沢は水害で土砂が流れ出し、両側が崩れて、土がむき出しになった哀れな状態です。砂防工事用の赤ペンキで数字が書かれた岩が沢山見らて興ざめです。涸れ沢が右に入り、1050m付近から水流が現れてくると沢らしい雰囲気が一気に増してきた。マンサクの花盛りで黄色い細かなひらひらが目立ってきたところで小休止をする。小滝が2個続き、ナメが現れると奥の二俣となった。右を進むとナメの小滝、CS滝の後右壁がスラブが続くようになる。スラブは丸みを帯びた柱状摂理が斜面になった感じで、水はこの右斜面を流れて落ちているので、横向き滝の形を取るようになる。四俣までこの状態は続くのです。


20m一条ナメ滝、水線のクラックを登るのが良い
4段の40m滝、20mナメ滝と壮観な滝が連続するが水量が少ないのが残念です。おかげで。水線のクラックをあまり濡れる事も無くクリヤーすることが出来る。20m一条の滝は水線は登らず左壁のコーナーをつめたが雪が残っていたため、反って苦労した。6m垂直スダレ滝は左を巻く。この辺りからツララが見られるようになるが天気も良く日差しもあって気にならない。左に岩小屋状の岸壁を見て2条の滝を越えるとルンゼの四俣に出た。何となく、攻めやすそうな左から2本目を詰めた。結果からすると、3本目がガイドブックで書いてあるルートのようだ。大岩、CS、大木など乗り越えて正面に岩壁が出てきたところで左の支尾根に取り付き、詰めあげた。浜立尾根のP1に出た。


四俣
左のブナの木の左に1本枝沢があります
平日なのに滝子山の頂上には10人程いて、賑やかでした。1ヶ月前のように
天気は良いのですが春霞でぼやけていました。頂上の混雑を避けて、浜立尾根に寄ったところで昼食を済ませる。下山を柏木沢にするか登山道にするかを迷ったが平ツ沢への登山道を下りる事にした。北斜面は雪もかなりあり、沢用のスパッツでは靴の中に雪が入ってしまう。それも、藪下の大谷ヶ丸からの巻き道が合流する辺りまでその後は雪も無く陽だまり道となった。トラバース道が一部崩壊しているところ以外、落ち葉の道を快適に下る。平ツ沢には見事なナメ滝が懸かり見ているだけでも楽しい。前回下りた浜立て尾根の末端を巻くようにして大鹿沢を渡る。橋の袂で沢靴など汚れ物を洗って道証地蔵から舗装道路を歩く。次回遡行のためにズミガ沢と柏木沢の出合を確認しながら桜公園に着いた。桜のつぼみはまだ固い。例によって笹一酒造で時間調整をして笹子駅に向かった。この地域は立ち寄り湯がなく、今回も風呂なしで帰宅した。