入川谷     平成17年7月7日

コース 鳩ノ巣駅〜砕石場〜入渓8:40〜布滝沢出合9:25〜速滝下11:05〜860m付近作業道12:35
〜尾根〜登山道13;10〜大ダワ14:10〜大ダワ沢下降〜逆川出会14:40
〜仕事道〜尾根〜ウスバ林道15:35〜ウスバ乗越〜竜王橋16:20〜16:50川乗橋


布滝
丹沢小川谷の予定がちょっとした事情で入り川谷に変更した。鳩ノ巣駅7時15分到着し早速、タクシー会社に電話をしてみるが誰も出ません。7:45頃ようやく連絡が出来、入川谷の採石場まで行ってもらう(1600円、迎車660円を含む)林道を10分も歩くと終点の広場に着く。広場手前に大きな流れが出来ているので沢仕度に代えて広場に渡った。このところの雨で水量が多いようです。広場の先から入渓するとミニゴルジェに小滝がある。ヘツルように超えるとその先は堰堤となった。左の踏み跡を拾って6個ほどの堰堤を巻く。河原を歩き、左に2本と右に1本の水量の少ない枝沢を通りすぎると右に布滝沢が出会う。布滝下まで見物に行く、15mの直滝は見応えのある滝でした。足元にショウキランを見つけた。本流に戻り、仕事道の木橋を超えてゴルジェに入る。小滝と釜が続くがいづれも水線を越えられる。ゴルジェを抜けると、又木橋が出てきた。樋状の滝と小滝を過ぎ、ワサビ田跡を見送ると、10m滝とその上に堰堤が見えてきた。ここは2個一緒に右から小さく巻いて堰堤の上に出た。

速滝の下
10m滝、左を巻く
しばらくすると、左に姥岩沢が出会う。姥岩沢のほうが2:1くらいに水量が多い。出会の正面には苔岩に3本、筋状に水が流れていて面白い処です。その先のミニゴルジェに美しい、10m直滝がかかっている。左を巻くと降り口にトラロープが下がっていた。使わなくてもクライムダウンできる。ゴルジェの奥に小さな滝が架かる枝沢(クマタカ沢か)が4:1で入ると、直ぐその先で左に1:1の水量の枝沢(柳ガマ沢か)が出会う。小滝の続いた先に10m滝とその上に豪快に水しぶきを上げて20mの速滝が連続している。写真を撮って10mを左から巻き、滝口に降りる。速滝をバックに写真を撮るが近すぎて全景が取れません。左のカンテを登り、右にトラバースして直上しようとしてみるがいい足場が無く、直ぐに左の窪に斜上する。ここも一歩が細かく嫌なところでしたが何とか立ち上がると後は潅木に頼り乗り越える。、急傾斜のスラブが出てきた。古いトラロープが下がっていたがクラックの中に足場を拾うとロープは使わなくても良かったが、横にロープが下がっているから冒険が出来ると思う。スラブの上から直ぐ滝口にトラバースしてもう一度やせ尾根のような岩場をまたぎ、立ち木にお助け紐をかけて滝口に降りた。この沢のハイライトでした。

速滝20m
小滝とナメが連続する。水に浸かりながら超えてゆくと、ほぼ1:1の枝沢が左に入る。左は6m多段の滝が右には2m滝が架かる。小休止をしながら地図で現地確認をする。水量の多さからすると840mの枝沢と思われたが沢床の低さや見た感じでは右が本流と感じる。後、30mほど右沢を進んで枝沢が会うか確認してみる事にして進んだ。3m〜5mの滝をいくつか越えると右に1:2の水量のある枝沢が入る。6m滝が架かる。ここを840mの枝沢と確認する。出会には左にワサビ田跡がある。左の水量が少ない方には2段8m滝が架かる。こちらに進むと間もなく仕事道の橋(870m付近)に出会う。小雨が降り始めて雲の様子が怪しくなってきたので今回はこの仕事道を使って登山道に出ることにした。仕事道は尾根を巻きながら登りやがて右側に下降して沢に降りてしまったので、尾根上まで引き返して尾根を詰めた。植樹林で傾斜も緩く1100m付近で登山道に出た。大ダワに行きたいと思い、右に10分ほど登ったところに標識が出てた。大ダワに行くには更に登り舟井戸で稜線に乗る尾根を下ればいいと考えていた。

速滝の巻き道
残置ロープのあるスラブ
ここで永沢さんの持っている地図を見ると今の道を下ったところでトラバースして大ダワに出られる道があることが分かり、引き返して大ダワに出た。大ダワからウスバ林道は砂防工事のため通行止めです。逆川の上流部は伐採と工事で山肌がむき出しになっている。我々はここから大ダワ沢の枝沢を下降して逆川の合流点を目指した。上流の工事のため沢は赤土の土砂で埋まって哀れな状態です。下降は問題なく合流点に着く。逆川の右岸にある仕事道を竜王橋まで下る予定です。永沢さんが以前に通った事のあるというのに期待して右岸の斜面を上がると直ぐにそれらしき踏み後が出てきてこれで楽に下山できると一安心する。ところがこの道は直ぐに逆川に降りてしまった。下り口のハシゴは新しいがその先は何処に言ったのか。降りたところには大岩がありその先はゴルジェとなる。ここで大岩の裏側に回って道を確認すれば良かったのですが踏み跡はきっともう少し上にあるのだろうと斜面を登る事にした。

大ダワ
ウスバ林道は通行止
こに左斜面を降りた
伐採木と藪と急傾斜に苦労子ながら詰め登ってみたがそれらしき踏み跡は見当たりませんでした。雷も鳴り出し大粒の雨も降ってきたので沢に引き返すのはやめて、尾根を詰めてウスバ林道に出ることにした。幸い尾根も緩やかになり尾で筋にははっきりとした踏み跡もあり歩くのは楽になった。雨の中をしばらく行くと仕事小屋が出てきた。今使われているもので綺麗にされている。小屋の横にウスバ林道が通っていた。これをウスバ乗越まで行きウスバ尾根に乗るというつもりで歩いていたのですが川乗山への分岐も見ることなく下りだしてしまった。しっかりした踏み跡ですし、感じからするとウスバ尾根を下っているようだったのでこのまま下った。運良く、竜王橋の上のカーブに出た。降りる手前に沢沿いの仕事道が合わさったところがあった。これが予定していた逆川右岸の踏み跡だったようです。途中が伐採で付け替えられたか寸断していたか定かではないが道があったことは間違えない。川乗橋まで歩き、タクシーでよもぎの湯に直行した。(2200円、迎車660円を含む)入川谷は美滝が多く、いい沢でした。今度は今日残した最終部と枝沢を遡行したいものです。

キバナノショウキラン