北秋川 月見夜沢ーヒイラギ沢        平成17年6月23日

コース 武蔵五日市〜藤倉バス停10:20〜10:30落合橋10:40〜ヒイラギ沢出合10:40〜二俣13:35〜ヒイラギ沢左俣〜15:55、1050mピーク16:10〜小河内峠16:55〜18:25奥多摩湖バス停〜奥多摩駅


下流部はナメ、瀞が多い
またまた、前夜決定の飛び込み山行です。雨でも心配の少ない北秋川にする。先週乗った、武蔵五日市駅8:54発のバスで藤倉に行く。バス停で身支度をして出かけようとしたらバスの中におにぎり、サンドイッチとアルコール、ツマミ類を入れた袋を置き忘れてしまったのに気がつく。バスは行ってしまったし、永沢さんの持ち合わせを聞くと主食類は余分に持ち合わせていないようだ。ちょっと困った、バス停前の民家で掃除をしていた奥さんがいた、だめもとで「すみません、バスの中に今日の食料を忘れてしまったので出来ましたらおにぎりを1個作ってください」とお願いしてみたらその方はここの家の方ではなく、ヘルパーさんだった。その方がここの奥さんに話してくれた。しばらく待つと、体のご不自由らしき奥さんが包みを持って出てきてくれた。「残り物ですみません」と頂いた中身は豆入りご飯にユカリをまぶした大おにぎり、浅漬けキャベツ、梅干大2個、熱々コロッケ2個、野菜ジュースのボトル、乾き物1袋のお弁当でした。御礼も受け取ってもらえず、ありがたく頂戴しました。大変おいしかった。これが無かったら大変な事になっていたと思います。それにしても手際よくこれだけの物を見ず知らずの者に作って頂き、ただ、感謝、感謝、です。いつの日か御礼をいたします。




3mトイ状滝
左を巻く
ハプニングで20分ほど遅れて、落合橋に着く。入渓して歩き出すと右側に車道が見えるので不思議に思って、地図を見直すと、月夜見沢は下流でした。橋から5mほど下に出合がありました。意外と広く開けた沢で5分も行くと大きな釜の小滝が出てきた。右側に小屋がある。何の小屋だろうか。その先、に綺麗な淵がある。姫淵と言うらしい。下流部はナメに小淵が多く見られる。淵の中に真っ黒な塊があり、よく見るとオタマジャクシの集団でした。堰堤が出てきて左を巻くが右のほうが楽なようです。左に6m滝を持つ枝沢が(1:3)で会うと、2個目の堰堤となり、ここは右を巻くと藪になるが簡単です。淵の奥に3m滝が架かる、淵を水に浸かってヘツルようにして滝に取り付いたが、意外と深く、胸まで浸かってしまった。その先の3m直滝は左を巻き、懸垂で下降する。広い釜つき3m滝には流木が架かっていた。これを使って超えるか水につかって滝下に行くか迷うが、左を小さく巻くことにした。意外と簡単に巻けた。左に小枝沢が入り、3m滝が出てきて腰まで浸かり超える。沢が開けてゴーロのなかにナメの気持ちのいいところとなる。その先3mトイ状滝を左から巻いて超える。




高岩沢出合
本流に架かる林道の橋
このあたり左側に林道が見え隠れする。右に枝沢が入り、ミニ、ナイヤガラ滝を超えて、もう1本右に枝沢が入ると、その先に右に高岩沢が入る。両沢に林道の鉄橋が架かっている。左、本流の橋下を通り抜ける。左と右にほぼ同じところに枝沢が入る、作業道の木橋を跨いで超えると直ぐに二俣になる。本流には木橋が架かっている。右のヒイラギ沢に進む。この先からものすごく倒木が多くなり、なかなか前進しない。小さなナメ滝が連続するが意外と釜が深く腰まで浸かってける抜けることが多く、夏向きの沢です。倒木にうんざりし、奥の二俣(1:1)に着いた。ここは左沢を行く。倒木ともお別れする。流れは細くなるがナメの小滝が続く。傾斜も急になってくるが、細かな凸凹があるナメで、どれも快適に直登出来る。この後は840m二俣を右、900mを右に取り、傾斜が増したところで尾根に取り付く。最初は急でしたが間もなく植樹帯と雑木の境界に出て歩きやすくなり、1050mのベンチがあるピークに出た。

ヒイラギ沢
傾斜が強くなり、ナメ滝が続く
休憩して下山の小河内峠に向かう。ベンチの向かいの大木に矢印の標識が付けられていて、そこに手書きで、小河内峠三頭山と書かれていたので疑いも無く左の方向に進んだ、20分も進んだがそれらしき峠も尾根も出てこないので間違えと気付き、引き返す。峠は1050mピークの右下、直ぐにあるではないか。小河内峠から北西に向かう尾根に向かってトラバース道を行くとと行き止りの札が付けられていた。その先で、切り開きの尾根に乗る。ジグザグの作業道がついているが直進する。不思議なことにこの先、多摩湖湖畔遊歩道に合流するところには何の注意書きもないのです。道なだらかな良い道です。長い湖畔の道をダムサイトまで歩きバス停に着く。18:57のバスで奥多摩駅に行き、恒例の「もえぎの湯」に浸かって帰る。お弁当のハプニングつき山行は私にとって忘れられない物となりました。