玄倉川 ザンザ洞二の沢             平成17年10月23日

ユーシンロッジ(泊)7:35 〜入渓8:00〜ユーシン沢出合8:20〜ザンザ洞本谷出会9:20〜
11:50支尾根12:00〜12:30登山道13:15〜15:00ユーシンロッジ


下降点の標識
22日、土曜の16時20分、平野さんと北朝霞駅で待ち合わせて、東名高速の大井松田ICに向かう、環八は混雑していたが東名高速はスムーズに通過した。永沢さんとの待ち合わせた新松田駅には18時20分頃着いた。ラーメン屋で時間を調整してから永沢さんを乗せて玄倉に行き、バス停前の商店で通行章とゲートの鍵をもらう。林道には鹿が多くぶつかりそうで心配になる。ロッジには風呂もあり、素泊まり3000円と格安です。管理人のご夫婦はとても親切で感じのいいかたでした。風呂に入り、ロビーで持参したツマミとアルコールで平野さんとの再会とこれからの山行にご一緒できることを歓迎して祝杯を上げる。部屋は二段ベットの12人用部屋に我々3人だけでしたので引き続き歓迎会をした。久しぶりで話も弾み、つい飲みすぎてしまった。

目印になる、平らな大岩
泳げる淵
翌日、ゆっくりと朝食を済ませて、沢仕度にかえてから出発した。永沢さんは何回か釣で入っているので入渓地まで先導してもらう。ロッジの右の道を行くと発電所の施設に突き当たった。ここから右の斜面を登り、金山乗越への登山道に出る。所々、崩壊したトラバース道を行くと、やがて平坦な杉林なり、左下に大岩が目印になっている、石小屋沢の出合が見えてきた。その先の杉の木に桧洞沢、ユーシン沢下降点と書かれた木札が付けられたところに着く、ここから入渓した。花崗岩の白っぽい大石が転がる沢を5分も行くと最初の滝(4m)が見えてきた。ここには左の岩場に赤ペンキの矢印がついている巻き道が見えるが、左のザレたルンゼを登り尾根に出て大きく高巻く方が簡単にユーシン沢の出会に出ると言う事でこちらを使って巻いた。鞍部からやせ尾根を少し登って左斜面を下りる(残地ロープがある)と出会でした。ユーシン沢はゴーロ、桧洞沢の奥には綺麗なナメ滝が見えている。ナメ滝を見ながら進むとその先はナメ小滝が続く、白い沢床に澄み切った水が流れ、朝日に光ってまぶしい。しばらくこの眺めを楽しむ。

ザンザ洞本谷のF1
巨岩を縫うように進むと、平らな大岩がたつところに出た。大きくはないが綺麗な淵をなしていて、夏なら飛び込みたくなるところでした。空は青く澄み、雲ひとつない快晴で、立ち止まる事が多くなる。岩屋風大岩を右に見ると直ぐザンザ洞の二俣になる。ここで小休止をする.出会の4mナメを超えて左に枝沢も見て、過ぎるとザンザ本谷のF1が左に見えてきた。近づくと二の沢のF1も同じ所に落ちていた。F1、15mは中間まで傾斜も緩く簡単に登れる。その上はホールドが無く残置ハーケン3本を頼りに左に立ち上がるが背中の倒木が邪魔になり身動きが出来ない。仕方なくその倒木の枝を掴んで強引に倒木を潜り抜けた。チョット怖いが、水流の中にホールドを求めた方がいいのかもしれない。その先、直ぐにF2、10mが続く。釜には倒木が重なっている、上部にも倒木が引っかかっているのでそれを使って超えてしまう。倒木がないと苦労しそうです。ガイドブックとちがっていたため、気がつかなかった。

二の沢のF1
左の水流が本谷のF1
この後は巨岩帯になり、先が見通せない分、滝よりルートファインディングが難しい。直登を避けて行き詰まりそうになったり、4mスラブ滝を右を巻き滝口に降りられなくなり、左を巻いた永沢さんにお助けしてもらったり、結構楽しめた。渓相が苔付きの岩とゴーロに変わり、1200m付近で三俣状のところに出た。右を選んで進むがこの先、地形図では読みきれない枝沢が出てきて惑わされた。1230m付近で台地風になった二俣が出てきた。ここも見ようによっては三俣にも見える。左を探りに行くがすぐ行き止りの雰囲気なので右を進んだ。しばらくすると沢は消滅して急傾斜のザレとなって、少しののぼりでやせ尾根の鞍部に出た。正面に桧洞丸が大きく見えた。現地確認をすると下駄小屋沢との中間尾根1330mに詰めてしまったようだ。1230mの二俣は左に行くと良かった事になる。やせ尾根にはしっかりとした獣道があり藪も薄いので歩くには問題が無かった。下駄小屋沢枝沢の源頭部の切れ落ちに気をつけながら30分ほど登ると登山道のベンチのところに出た。ベンチ傍の倒木にヌメリスギタケが群生していて、思わぬ収穫だった。途中、ヒラタケを見つけたがチョット乾燥気味だったので採集出来なかったのが残念だった。

巨岩帯終了
ベンチで昼食の大休憩をして下山を開始した。一般登山道にしてはやや荒れている。展望には恵まれて、白くなりかかった富士山、紅葉にはまだ早いが、色付き始めた丹沢の山を眺めながらのんびりと下った。特に大石山頂上、大石の上からの展望がすばらしい。中川温泉、「ぶなの湯」に立ち寄りして帰るが、246号が渋滞していた。渋沢駅まで行き、食事をしてから解散した。渋沢駅前で飛び込んだ「いろは食堂」は登山者の溜まり場のようで、女将さんは何人かの有名登山家が常連客であるのを自慢してました。気のいい女将さんで次回も寄りたい処でした。