硫黄岳         平成18年 1月8日ー9日

コース 1日目 稲子湯9:40〜11:25ミドリ池11:50〜13:00本沢温泉(泊)
2日目 本沢温泉7:10〜夏沢峠8:20〜9:45硫黄岳10:00〜夏沢峠10:40〜11:50本沢温泉12:40〜14:30稲子湯


ミドリ池から天狗岳を見る
本年の初山行です。高城さんの車に石神井公園駅で乗せてもらい、関越自動車道に乗る。連休ですがスキーヤーの車も少なく順調に佐久平ICに着いた。国道141号を走り、松原湖駅南口交差点から右折して松原湖、稲子湯の案内にしたがって稲子湯に向かう。除雪もしっかりとされていて四駆車にはまったく心配ない。

本沢温泉への林道分岐で1台の車が停車していて歩く準備をしていた。雪上車も見られるが今日は運行しないそうなのでここから歩くつもりなのでしょうか。稲子湯のすぐ下の広場に止めて歩き出す。宿の前を通過して林道を横断するように進むとゲートに着いた。ここにも何台か駐車している。テントを張っている人もいた。

橋を渡り林道を少し行ったところから登山道になる。とても寒いのですが風もなく歩いていると汗ばんできて一枚脱いでしまう。唐松林のよく踏まれたトレースは気持ちよい。1時間もするとこまどり沢に着く。ミドリ池まで這っても30分と書かれた札がある。ここから急登になるがアイゼンは必要なかった。

夏沢峠から見た硫黄岳
ミドリ池に到着する。小屋の前の丸太に腰掛て、池越しに天狗岳岩峰を眺めながら昼飯を食べる。ここからは平坦な道になる。中山峠の道(トレースあり)を分けるその先のトラバース道でカモシカを見かける。立ち止まったまま歩くのを忘れたかのようにこちらを見つめていた。

沢に向かって少し下り、上り返すとテン場が出てきて、もう本沢温泉です。13時と少し早めの小屋到着となった。部屋にはコタツがあるが火が入っていません。ストーブなど暖房は一切なく寒いので唯一火の気のある談話室へ避難した。

薪ストーブの周りは先客が6人ほどいたので割り込ませてもらう。このパーテーは黒百合ヒュッテから天狗岳を越えてきたそうで、2人は軽い凍傷にかかっていた。ヒュッテを出るとき寒暖計はマイナス20度だったそうで、北風にさらされたところでやられたようです。明日は寒さと耐風対策をしっかりしないと思いながら暖を取る。


硫黄岳から横岳、赤岳
肝心のお風呂ですが露天は入るつもりなし。入った人の話を聞くと、お湯はそこそこ暖かいが何しろこの寒さでは出るには勇気がいるようで、1時間は浸かっているとのことです。

室内の石楠花の湯に入った。内湯といっても隙間だらけの小屋で、脱衣所のある露天風呂のようだ。床は凍っているし、壁にはツララができている。その上、ぬるいのです。30分入っていたが温泉に入った気分ではありません。

ネットで、3月に来た人が熱くて入れないと書かれていたが。部屋も食堂もすべてが寒く、どこにいても氷点下でリラックスできません。夜はコタツ(ぬるい)に足を入れて寝たのですが頭が冷えてしまったのか頭痛がしている。温泉に胡坐をかいて、客への気配りが足りない気がした。


硫黄岳から天狗岳、蓼科山
翌朝、スノーシューを小屋に置いて少し軽くして出かけた。露天風呂を上から眺めるとすでに入った2人が見えました。最初から急登の連続で4人グループ(岐阜から来た)に抜かれた。夏沢峠で防寒対策をして歩き出すがメガネが曇ってしまい見えなくなってしまった。

頂上に近づくに従い風も強くなり、寒くなってきたのでケルンの陰で休憩をしながらやっと頂上に出た。突如として赤岳、阿弥陀岳が目の前に飛び出してくるのが感動的だ。思いのほか風も弱く、展望は360度、最高でした。寒いので長居はできずに下山をした。

小屋に戻って休憩所で昼食にしたが頭痛がして食欲がわきません。お茶だけ飲んで歩き出した。結局、稲子湯に着くまでほとんど食べなかった。稲子湯は沸かし湯だそうで自由に温度が調節でき、快適な温度で入ることができ,気分もよくなった。

佐久平駅まで送っていただき新幹線で帰る。連休のため指定席は取れません。立ちで我慢する、軽井沢殻は超満員ですが1時間も我慢するだけで着く、楽なものです。