徳島 那珂川坂州木頭川 菊千代谷    平成18年5月3日〜5日


四国に着きました
鳴門公園
ゴールデンウイークをどう過ごすか思案していた。今年は残雪が多く、藪山歩きは敬遠したい。そんな時、辻本さんから四国の沢に行く計画があると聞き、早速、便乗させてもらうことにした。何人かに呼びかけてみたが日程が合わず2人だけと思っていたところ、松井さんが予定の山行を中止して参加してくれることになった。遡行と釣とカツオのタタキを食べる3台目標の元、大きな荷物を背負い、更に両手にぶら下げて、5月2日、9時に秋葉原駅に集合した。9時半出発する。連休で渋滞は覚悟で首都高に乗り、中央高速〜名神高速〜を走り、淡路島を縦断して、鳴門大橋で四国に入った。6時15分には鳴門公園で渦潮見物したので、四国まで9時間ほどで来たことになり、順調な走りだった(高速代18000円)

四季美谷温泉
食料調達をしたいがスーパーが開くのには早すぎるため、吉野川を渡ったところ河原に下りて散歩しながら時間調整をした。帰ってから知ったのですが、吉野川は、古くから「四国三郎」と呼ばれ、利根川の坂東太郎、筑後川の筑紫次郎とともに日本の三大河川に数えられています。四国三郎の鮎解禁はまだ、釣り人もいない静かな流れをを眺めて、はるばる四国に来た感慨に浸る。438号ー193号線で剣山スーパー林道を横切って徳島県木沢村に入る。今晩の酒のつまみのタラノメをを探しながら走るが林道脇のものはすでに取られた後か育ちすぎていた。二番芽を少し収穫させてもらう。大釜の滝を見物して、菊千代谷の入渓地に行ってみる。テン場のあたりをしてしてから四季美谷温泉に向かう。温泉に着いたのが12時少し過ぎたところでした。温泉でアメゴ定食を食べて、風呂に入り、のんびりと3時過ぎまで昼寝をした。温泉を出たところの斜面がタラノメ林があったので収穫をして、新居田の滝を見てから菊千代谷の入渓地に戻り、テン場の設営をする。辻本さんのテント一張りとシェルターを使わせてもらう。献立はスーパーで仕入れたウドンに薬味たっぷりと卵のぶっ掛けウドン、カツオのタタキ、松井さん特製のウド、ニンジン、ピーマンのキンピラにタラノメとウドのてんぷらが加わり豪華な夕食だった。辻本さん提供のビール、ウイスキー、お酒。焼酎とアルコールは豊富なこと、薪も豊富で楽しい5月3日の夜を過ごしたのです。

幅広4条の大滝
5月4日、辻本さん特製フレーク炒め飯と、具沢山の味噌汁で朝食を済ませて、ゲートで橋を渡り、作業所の建物のところから入渓した。すぐにへんど谷が1:1で右に分かれていて、そこには林道が奥に伸びている。大岩のゴーロの中に小さなナメ滝が出てきた。この先、滝は小さくても大きな釜を持っている。早速、竿を出してみるが当りがない。2個目の滝を高巻き、懸垂でゴルジュの中におりたった。釜はどれも深く水がきれな谷です。7;25に入渓して11時までまったく魚影も見ることなく大岩の中を縫うようにして幅広4条の大滝に着いた。ここで先行の二人の釣師に追いつき、大きなオレンジがかった星がきれいなあまごを見せてもらった。東京から来たと言うと、昼にでも食べてください2匹くださったが、焚き火の時間もないので、気持ちだけ頂き、記念写真のシャッターを押してもらって分かれた。

二俣の大滝
4条の流れを持つ大滝を左から小さく巻き、先に進む。すぐに二俣になり、右俣はゴーロ、左俣には10m滝が架かっている。ここで松井さんが待望のあまごをゲットした。やっぱり先行者がいたためだったようだ。左壁を登り、滝口に下りた。しばらく行くと崩壊した小屋があり、なんとなく道らしきものが見えた。850mの左に枝沢が入ったところで本流にはクライミング訓練ができそうな大きな岩が鎮座している。雲早山まで詰めるのは無理なので、ここで昼食休憩を取りながらエスケープルートを検討した。結果、ここから左の枝沢を詰めて、釣師の使うトラバース道を下山することとした。トラバース道は大滝下であった釣師から得た情報です。トラバースの踏み後を注意しながら詰めたが見つからず、稜線に出てしまった。最初の計画ではこの稜線を使って戻る予定だったので、まあ言いかというところです。

沢より手ごわかった下山道
稜線には測量杭があり、踏まれた後もあり、簡単に降りられると思われたが、そうはうまくいかなかった。途中まではテープがあったりペンキが出てきたが1040m南東の尾根に乗るのが難しく、南に向かう尾根に乗ってしまった。少しずつ修正はしたが釜ヶ谷川の出会いの林道に下りた。丁度、菊千代谷へ入る林道の分岐で10分も歩き、16;00に車に戻った。懸垂下降もなく下りたことを考えれば、このルートが正解だったかもしれない。下山道のルートファインが上級コースだった。洗濯をしに、昨日のテン場にいくと、河原の石に赤ペンキで落書きがされてスプレー缶が捨てられていた。今朝、我々が立ち去った後、書かれたもので、何のためにしたか不可解です。四季美谷温泉で汗を流して夕食と少々のビールで下山を祝った。温泉の対岸にある新居田の滝見物用の東屋でテントを張り、アルコールの不足分補ってから就寝する。