南秋川 熊倉沢 右俣右沢ー左沢        平成18年4月2日

熊倉沢林道終点10:00〜二俣10:15〜12:20浅間峠12:50〜栗坂峠(下降点)13;00〜14:15林道終点


陸軍滝
この沢一番の大滝
前回は雨のため中止となって箱根の温泉旅行に変身したため、これが、辻本さんたちとの初山行となった。新宿駅南口に7:30集合、辻本さんの車の提供にあまえて、楽をさせてもらう。近ちゃん、大先輩二人を待たせて10分、遅れて到着する。高速に乗って間もなく、平野さんから五日市の駅に着いたと連絡があった。こちらは早めの到着でした。渋滞もなく順調に五日市駅には9時15分前に着き平野さんと合流した。矢沢林道落合橋に1台置き、熊倉林道の終点迄、行きもう1台を置いて入渓準備をする。一旦、200mくらい戻って、壊れかけた物置用の小屋の下に左俣が入っているのを確認してから入渓した。コンクリート壁の上を歩いて沢に下りる。右岸には仕事道がついているが沢の中を行く。すぐに3mナメ滝とナメ小滝を2個超えると崩壊した木橋が出てきて二俣となる。右沢を行く。


一番の難所だった、V字のCS滝
左のスラブからCSの上に
二俣から3分も行くと不思議な名前の陸軍滝、3段20mが出てくる。水量は少ないが、なかなか立派な滝で滝下から見物してから左を巻き、仕事道に出て、滝口に下りた。まもなく、傾斜の少ないケヤド沢が右に入ってくる。足元にはハナネコノメソウ、ヨゴレネコノメソウ、ハシリドコロなどの花が見られる。ニリンソウの葉がいたるところに出ているので花のころは見事かもしれない。左に炭焼き窯跡を通り越しゴルジェニと進んでゆく。ゴルジェの中に4個の滝が連続していて、どれもV字状のスラブに一条の水流が流れている。黒くぬれた岩はどこも滑りそうです。最初の3mは簡単に超えられたが次の4mチョックストンは左の壁にある残地のシュリンゲを使い、セカンドに足を支えてもらってクリヤーする。その上の2個は一歩だけ釜につかると難なく超えられた。


ザイルワークと懸垂下降の練習した滝
似たような細い流れのナメ滝を2個超えると、左に枝沢が入ってきた。7mナメ滝を越えると右に10m滝のかかる沢が見えた。地形図で700m手前の三又状のところと思われるが真ん中の沢が見あてらない、左はほとんど水もなく遡行意欲がわかない。休憩を入れてから右の滝を越えることにする。ここでしばらくぶりのザイルワークの復習と練習を兼ねて、ハーケンを2個打ち込んで登る。ステップも手がかりも豊富でフリーで登れるが練習には丁度いいフェースだ、落ち口には大木もあってビレーにも好都合なので懸垂下降の練習もする。今日は暖かく雨も降り出しそうな陽気のためか、ブヨが多く飛んでいて、咬まれてしまった。これからはネットも携帯することにした。右に枝沢を見送り、最後の滝で水取り、も一本右の枝沢を見送り、次の枝を右に詰めた。ヤブコギもなく、浅間峠の東屋に出た。


左沢
ナメ滝のクライムダウン
下山コースはいろいろと考えていたが、浅間峠で食事をしていたら雨が降り出してきてしまい、最短の左沢の下降に決定する。栗坂峠と書かれた鞍部から下降を開始する。急斜面だが落ち葉がフリクションになって快適に下ると水も現れてきた。ナメ滝も出てくるが問題なく下降して、右に本流をあわせて水も多くなった。雨もやんで、なんとなく明るくなってきたので本流を登りなおして、中間尾根を下ろうか思案をする。今日はこのままおとなしく下降をするとした。しばらくすると5mナメ滝が出てきて、懸垂下降をした。その後もナメの小滝が出てきて結構、面白い下降になった。車に着いたときは我々の遡行終了を待っていたかのように、雨も本降りとなった。つるつる温泉に立ち寄り、平野さんと別れて、私と近ちゃんは新宿まで送っていただいた。沢のシーズン明けには丁度良い山行だった。