真名井沢      平成18年5月11日


満開のウツギ
川井駅、7;25のバスで上日向バス停まで行き、その先の真名井橋で大丹波川を渡り、右の林道に入る。しばらくすると真名井沢を渡り、左岸の林道を歩くようになる。帰りの下り口となる新秩父線NO38の杭を右に確認しておく。堰堤の下に釣師が見えた、今日は機会があったら竿を出すつもりで準備してきたので、その先で沢に下りて竿を出しながら歩いてみたが、まったアタリなし、くもの巣が多く、釣り糸がくもの巣に絡まって苦労する。林道に架かる橋を超えてしばらくは釣りに挑戦してみたが、あきらめて竿はしまいこんでしまった。ワサビ田を見ながら穏やかな流れを行くと、やがてゴルジェになって小滝が2個ほど架かっている。沢はまた、開けて左側にワサビ田が連続する。崩壊地が2箇所続いて出てきて、ワサビ田は終わる。斜面にはウツギの花が満開に咲き、暗い谷間を明るく見せてくれる。


魚止めの滝
右を巻く
また、ゴルジェニなって、ナメの小滝が連続するがどれも直登できる。今日は意外と暖かく水線上をどんどん登る。ゴルジェが終わると開けて、610mの二俣(3:1)になる。左俣にはいると間もなく、ナメ、5mの魚止めの滝になる。滝の上に石垣が見えるのが興ざめだ。ここは右を巻いて石垣の上に出た。この先、沢は少し狭まりナメとナメの小滝が続く、良いところとなる。新緑が目の優しく、足元にはヒメレンゲの小さな黄色い星型の花が岩にしがみつくように咲いている。


取水施設の5m滝
左を巻く
左に取水施設の跡らしき場所を通過すると5m滝が出てきて、これは直登不可と見て、左を小さくまいた。石垣の堰堤が3個ある枝沢を左に見て、3mナメの円筒形の滝を越えると正面がスラブで左より横向きの滝が落ちて、沢は左に曲がる。4m、ナメ滝と大岩の間に落ちる3m滝を過ぎると810mの二俣に着く。左に進み、左に石垣の積まれた涸れ沢を過ぎるとすぐに、900mのところで水は無いがはっきりとした枝沢が右に入ってきた。真名井の北稜を下山するにはこれを詰めたほうがいいと考え、ここを右に進んだ。傾斜はあるが足場の多い岩が多く、難しいことなく一気に高度を上げることができた。残り80mくらいからは植林帯に入って、ここからが緩んだ土に足をとられてペースダウンする。1190m付近で真名井北稜に出た。


切り開きから真名井ノ頭を眺める
前回、間違えた1168mの分岐には横棒と危険のテープも張られていて間違えようが無い状態になっていた。やせ尾根の小さなアップダウンがあるが、歩きやすい踏み跡と言うか、立派な登山道です。間違えやすい、1002m分岐も危険テープが張られていて間違えることも無い。新秩父線45号の鉄塔の巡視標識、が出てくると、伐採で右が開けてところに出る真名井沢の谷が一望できる。ここで大休止をした。南側には赤杭尾根が緩やかな稜線を描いている。真名井林道が赤杭尾根の957m下付近まで延びている。切り開きの尾根が終わると送電線に沿って進む感じになる。尾根を南にはずすところに真名井北稜入口の手製札がかけられていた。林道の取り付き口につけないのが奥ゆかしいのか。トラバース気味に下り、林道に出た。バスも無いのでのんびりと川井駅まで車道を歩く。畑のウドが手ごろに育っているのを見ると、野生物のあるかと探しながら歩いたが見つからなかった。もえぎの湯に立ち寄り帰宅する。