安田川 長滝谷川   平成18年5月5日ー6日


新居田の滝テン場
東屋で朝食の調理中、調理番は松井さん
5月5日の朝です。新居田の滝テン場は四季美谷温泉つき、滝つき、水場つき、東屋つき、の絶好のロケーションです、米2合を炊き、昨日、下山道で苦労して手に入れたコシアブラ入りのチャーハンを作り、味噌汁も作った。チャーハンはコシアブラの風味が効き、じつに、うまかった。今日は、移動と休養、土佐のカツオのタタキを食うのを目標に活動を開始する。テン場前の木沢上那賀林道を一路、槍戸川に沿って西に進む、路肩には釣やさんの車が多く、停められているところには決まって入魚券の標識が立てられていた。舗装も切れて、工事中の看板が出てくる。通行止めでないことを祈って進むと、運良くゲートが開いた。ジロウギュウ峠で剣山とジロウギウの稜線が見渡せる。剣山は名前と違ってやさしい山頂で、笹の稜線は女性的だった。「山の家 奥槍戸」に着くとスーパー林道と合流して単車が目立つ。小屋下の駐車場には幾張りかのテントも見えた。ここから剣山まで1時間半で登れるそうだ。

左がジロウギウ、右奥が剣山
穏やかな稜線
小屋の横のトンネルを出ると奥槍戸の源流部の標識がある。ここからスーパー林道を下るが単車の往来が多く、ダート道もあって、気を遣いながら走る。レストハウス「平の里」を過ぎるとスーパー林道も終点となり、195号に合流する。南国ICから高速道に入って須崎の「道の駅かわうその里 すさき」に寄る。2階の食堂でカツオのタタキ定食を食べる。1階の特産品コーナーでは藁を燃やしてタタキ作りの実演も行われていて、ここでもタタキを食べてしまった。煙といぶした匂いがいいのかな、まあ、おいしかった。付け合せのにんにくが夜まで臭ったのには閉口した。須崎の海山の幸を販売、地酒も豊富に揃い土産を買う人で大賑わいでした。
あまごの塩焼き
ピンクできれい、私はウドンを食べてしまった
安田町から安田川に沿って馬路村に入る。馬路村で今晩と明日の食材の補給をしようと思っていたが、お店はあっても売り切れていたり、思うものがなかったりであわててしまう。丁度、子供の日のイベントで沢山の人が出たためのようです。何とか、馬路温泉の食堂でおにぎりとから揚げを作ってもらい明日の朝、昼兼用の準備ができ一安心する。パンも調達できた。温泉で長滝谷の情報を聞くと、道が悪く、通行止めになっているかもしれないい、奥に入るとUターンができないかも知れないと険悪な様相を思わせるものばかりだった。林道は狭いが良く整備されていてどちらかと言うと走りやすい道だった。問題なく出会いの橋に着き、場所の確認をした。すぐ先に送水管があって間違えなく長滝谷と確認する。夜は薬味たっぷりの冷麦を作った。須崎の道の駅で仕入れたカツオの丸焼きを肴に松井さんがお土産に買った、タカ〜イ、栗焼酎(5000円)を一口ずつ味わってみる。今日はひとつのテントに3人で寝るがちょっと狭く、何より暑かった。夜中に起きてシャツ一枚になり、寝なおした。シュラフがいらないほどだった。

長滝谷川 滝その1
5月6日、4時15分起床、5時25分に出発する。右岸のコンクリートの水平道で取水提まで行き、左岸に渡り、ここから入渓した。ナメ滝が3個ほど出てくる。この間に何回も竿を出してみるが釣れたのはハヤばかりです。やがて510mで右に枝沢が入るとその先に15mの垂直滝が出てきて、右のカンテを松井さんが登ってみるとその先に更に2個滝があって下りられないとわかる。右の斜面を潅木を頼りに大高巻きをしたが、もろい岩場にぶつかり、沢まで戻った。今度は、松井さんが左の壁をクラックと潅木を使って登り、半分までトラバースをして見るとその先が行けそうだとわかるが、すでに戦意は低下している上に、雨も降り出してきそうな雰囲気に負けて往路を下ることにした。周りに木が多いので威圧感はないがV字の深い谷で巻き道のルートが難しい沢です。途中竿を出しながら下るが釣れるのはハヤばかりであまごにはお目にかかれなかった。

長滝谷川 滝その2

長滝谷川 滝その3
11;45には車に戻り、馬路温泉に向かう、その途中、ちょっとした石を跨いで通過したときマフラーに穴が開いた。走行に問題はないが音がうるさく気になる。馬路温泉で修理屋さんに連絡してもらい、僅か30分ほどで応急処置をしてもらった。費用は2000円と安く済んだのは幸いでした。馬路村の人たちは大変親切で昨日の食料調達や道路状況など細やかな対応に気持ちの良い旅ができました。ゆずが特産のところで安田川の渓流に温泉と活気のある村でした。おかげで車も快調に山越えをして東洋町で海岸線の55号にでた。海岸線を鳴門まで走り、四国に別れを告げる前に、美味いウドンを食べようと、鳴門駅前に行き、タクシーの運転手さんに教えてもらった丸亀うどん店に寄った。大盛りを頼んだがちょっと多すぎた。鳴門北ICから高速道に入り、中央高速を経由して国立ICで下りた。朝、5時ころには着いたと思う。ファミレスで旅費の清算を行い松井さんと私の自宅に寄って頂き、解散となった。食費、交通費、1人、27000円、格安の旅だった。四国の沢は大岩が多い、水量豊富、V字谷が深く手ごたえのある沢でした。ヒルとマムシが多いと聞かされていたが、虫はほとんどいません、1度も咬まれることもなく、沢もテン場も快適でした。

長滝谷川 滝その3
右の大巻き失敗した
左は小さく巻ける