阿弥陀岳 南稜                  平成18年8月6日

コース 富士見駅〜舟山十字路5:05〜堰堤上5:25〜立場山7:05〜7:20青薙7:40〜P3下8:45〜頂上9:10〜9:20中央稜分岐9:30〜御小屋山10:50〜11:55美濃戸口〜茅野駅


林道から堰堤への標識
久しぶりの尾根歩きです。青春18キップで節約山行、富士見駅に夕方の7時ころ着く。タクシーで舟山十字路まで行ってもらう。運転手さんは茅野から入る人が多いが富士見駅からが近いといっていました(タクシー代3880円)確かに、茅野駅からより2000円以上安いと思います。舟山十字路といいますがT字路でした。ゲートの先にハイキングコースと書かれた道が左に付けられていて、ここなら、夜中に着く、車に邪魔されることもなく、好都合とテントを張る。月明かりが映し出す唐松林を眺めながら、新宿駅で買ったシュウマイとアナゴ弁当をツマミにして、水割りを飲んでいたら蛍が2匹、飛んできて、酒の友をしてくれた。翌朝、先行隊が通り過ぎた音で、早く起こされてしまった。5時少し過ぎにテン場を出てしばらく林道を行くと、舗装が切れた先に阿弥陀岳の標識が出てきた。ここで右の草むらに入って行くと、堰堤の上に出た。顔を洗ってすっき入りしたところで、すぐに尾根に向かう急登に取り付く。ここにも標識があった。


青薙でこれから登る阿弥陀岳南稜を
眺める
良く踏まれた道は、キノコ採り、獣道などが見られるが迷うようなことはない。間のなく、尾根上に出ると正面が開けて明るくなった。一息入れて、立場岳に向かう、しっかりとした登山道で、びっくりする。旭小屋の文字が何とか読み取れる標識のところについた。この先、右側には入山禁止の札と針金や網が張られている。キノコ山のようです。見張り小屋なのかテントが張られたりしてます。この針金は2200m付近までずっと続いていました。展望のない、樹林の中を黙々と登る、足元の小さな花がちょっとだけ励ましてくれる。立場岳に着く、山頂には立場山2248mの札があるが、地形図では立場岳2370mとなっている。岳というより丘に近い、尾根上のピークで展望はありません。写真を撮ったらすぐに、先に進む。下りになり小さな崩壊地を右に見て更に下ると正面が開けて阿弥陀岳が見えてきた。青薙という鞍部の崩壊地です。テン場に良い平地で焚き火の跡も見られる。これから登るルートを眺めながら朝食をとる。狭いがお花畑でもあっていいところです。


P3の巻き道
ルンゼには残地ロープがある
青薙から北アルプスが見えるらしいが今日はまったく見えません。P2付近に先行隊が見える。ハイマツがうるさくなるがルートははっきりとしている。無名峰で視野が開ける。P1は小さい岩があるだけ、P2は左を小さく巻くようにして尾根に出ると正面に大きなP3が威圧するように聳えて、今まで見えた頂上が見えなくなった。P3の基部で左にトラバース、小尾根を乗り越えてやや下るとルンゼの下に出る。ロープが残地されているので気持ち的には楽に登れる。P4も左を斜上するようにルンゼを詰めて稜線に出た。すべて踏み跡もしっかりしているので間違うこともなさそうです。しかし、下山に使うには気合が必要です。稜線に出ると右に中岳鞍部からの道を登る人たちが沢山見えます。僅かの岩場直登で頂上に飛び出したが人人人で写真を撮るのも順番待ちです。若い人たちの賑やかさに圧倒されて、静かに御小屋尾根に逃げ込みました。


中央稜分岐から見た
御小屋尾根
中央稜の分岐部で休憩をしていると、登ってきた人がいた。下る人は10人ほどの人が通り過ぎて行きました。思ったより歩かれているのに驚きました。ここからは溝状になったガレの急下降が連続する。最近痛めた爪が心配なので靴紐を締めなおして、落石に注意しながら下りた。登ってくる人も多い、美濃戸山荘への車が満車でこちらに回った人や、静かな歩きを狙った人たちのようです。ハイマツ帯に入っても溝の急下降は続いていたが不動清水付近からは緩やかな歩きやすい道になってきた。御小屋山で舟山十字路と美濃戸口への分岐を右に取り、車道に出た。別荘地の舗装道路を下るが照り返しで大変暑い、日陰を選んで歩き、美濃戸口のバス停には12時に着いてしまった。バスの時間まで1時間以上、あったので八ヶ岳山荘の風呂(500円)に入ってから、お決まりのビールで一人乾杯をした。茅野駅からまた鈍行に乗って帰路に着いた。大月駅で「快速ワイドビユーやまなし」に乗り換えたところ以外と混んでいました。オール2階の車両でザックを持ち込むには不便な電車でした。