大雲取谷      平成18年7月16〜17日

コース 八丁橋5:10ー林道終点6;50ー長沢谷下降開始7:30ー大雲取谷出会8:25ー11:00小雲取谷出会11:25
ー六間谷出会12:35ー大ダワ林道13:00ー14:20長沢谷テン場


長沢谷下降
ボール岩の5mCS滝、右を下りた
海の日、登山の季節がやってきた。北アルプスにでも行きたい気分ですが梅雨の真っ盛りです。天気予報も全校的に傘マークばかりです。雨のときのことを考えて、奥多摩へ行くことにした。まだ行った事のない、大雲取谷と長沢谷の2本を目指して、前夜に家を出る。八丁橋で仮眠をした。夜中に車が何台か出入りした。翌朝、ゲートの前に4台が止まっていた。1時間40分の林道歩きで、やっと終点に着き、大ダワ林道をおりて、長沢谷を木橋で渡ったところでテントを張る。荷物を軽くして、長沢谷を下降する。まん丸な岩のCS5m滝を右から巻くようにした。しばらくすると前に釣師が先行しているのが見えた。2人連れのようだ、大雲取に入ることを告げると、同じ谷に入るらしい。前回の時にも沢屋と逢ってしまったとこぼしていた。出会に着くころには雨が降り出してきた。時々、雨が降る一日だった。


崩壊土砂で出来たダム湖
水量1:1の大雲取谷に入るとすぐに、左に崩壊地が現れる。ゴルジェニ流木が詰まった滝を超えると、左斜面が大きく崩壊して。土砂で堰堤が出来き、ダム湖を作っている。左から巻くが、水分の多い泥壁に苦労する。左に小さな岩茸谷を合わせる。小滝が続く、左に大岩を抱くような滝は右から超えた。2条5m滝は釜に浸かって、中央を登った。左に2段7m滝を持つゴンエ谷が入ってくると小滝に釜が連続するようになってきた。濡れることを気にしないで、水線を気持ち良く遡行する。右の斜面が緩やかになりテン場敵地が出てくると右上に登山道が見えてきた。両岸の迫った釜もち小滝を右のスラブ岩に取り付き、上部がフリクションだけになったところで敗退、クライムダウンに難儀をする。左から巻いて超えた。小雲取谷に来たとき同じ事をしたのを思い出した。


2条3m、小ぶりだが美滝
右上に消え隠れする、大ダワ林道を見ながらの遡行は気分が悪い。小滝もあるもの平凡、でもきれいで、天気が良いと、コケも映えるだろう。やがて、小雲取の出会に着き、休憩をする。小雲取出会の滝には何本かの倒木が入り口を塞いでいる。大雲取谷はS字峡となるが平凡です。ほとんど水線を行き、一箇所残地シュリンゲにお世話になっただけでした。Y字滝、2条滝などちょっと写真を撮りたい美滝が出てきて、うれしくなる。気に入った滝下で気の行くまで眺めるのも一人旅のいいところです。ナラタケ、ウスヒラタケがびっしりと生えた倒木があり、喜んで近寄って見ると、雨に濡れ、腐りが入ったり、虫がついたりで収穫できずに写真だけ撮る。


最終の滝、2条8m滝
右に芋ノ木窪を見ると正面に2条8m滝が見える。近づくとなかなか立派な滝だ、左の水際を登る。しばらくすると左に六間谷が出会う。水量もあり、いつか、詰めてみたいと思いながら過ぎた。右の台地が整地された良いテン場となっている。その先ですぐに日向窪と大ダワ窪の二俣になっていて、今日はここで終了、休憩を入れてから、右の小尾根を登り登山道に上がった。ほんの10分もかからなく登山道に出るのは楽チンだ。時間には余裕があるので、シトシト雨と木々の緑を楽しみながら、長沢谷のテン場に戻った。早速、ビールで一人、テントの中から、川を眺めながら乾杯をする。薄暗くなったころ釣師がやってきて、しばらく話し込んでいった。翌朝、3時に起きたときは雨は降っていなかったが4時には降りだして本降りになってしまった。6時まで様子を伺っていたが、ますます激しくなって水も濁ってきたので、長沢谷は諦めてテントを撤収。「もえぎの湯」の一番風呂に入って帰宅した。