生保内川 シトナイ沢       平成18年7月7日〜9日


本流の堰堤
帰りの平水時に撮る
七夕です。JR東日本の「大人の休日倶楽部」で割安キップを利用して出かける。3日間、新幹線を含めて乗り放題で12000円は安い。永沢さんと喫煙車、禁煙車に分かれて乗車する。平日のこまち1号ですが、満席です。荷物棚にはザックがズラリと乗っている。秋田駒にでも行くのでしょうか。田沢湖駅で下車する。観光案内所で天気予報を聞くと今日、明日は曇りとのことです。永沢さんが先月来たときにお世話になった運転手さんが丁度客待ちで、林道の入れるところまで入ってもらう。(1800円)生保内川に沿って歩くこと30分ほどでシトナイ沢の出会堰堤に着く。このところの雨で増水している。食事休憩をしながら沢の様子を伺っていると、地元のおじさんが自転車でやってきた。キノコ取りに来たそうで、沢の情報を聞く。本流を諦めて、シトナイ沢に入ることにした。いきなり腰までの渡渉で始まった。川幅20m、流れも急でふらつきながらわたりきる。その先は作業道をしばらく行くと、堰堤の先で道が消えてしまい沢に下りた。最初の枝沢で雪渓を見つけて、この後が心配になる。

蚊帳ツエルト

最終堰堤
左を巻く
案内所で聞いた予報と違い、雨が降り出してきた。今日は最終堰堤まで仕事道を行くつもりだったが沢に下りたので、時々竿を出しながら、水線を行く。流れが速すぎてポイントが少なく釣れない。雨も本降りになってしまい、早めにビバーク地を探してタープと蚊帳テントを張る。テン場を確保してからしばらく竿を出すが釣果は2匹だけでした。焚き火もできないので、ゴボウ入りの、イワナ味噌汁としていただく。なかなか、美味でした。永沢さんの持ってきた酒の蓋が緩んで、ほとんどザックの露に消えてしまったのが残念。私の持ってきたウイスキーで乾杯をした。心配した雨も夜中には上がり、蚊帳テントのお陰で虫に悩まされることもなかった。

堰堤下で

枝沢のスノーブリッジ
翌朝は曇り、いくらか水も引いてきたようで、白波がなくなった気がする。今日は行かれるところまで行き、引き返すことにして、ザックを軽くして行動を開始する。ポイントで竿を出しながら行くが釣れない、最終堰堤の下で永沢さんが良い形をゲットした、同じところで私もヒット、堰堤を左から巻き、堰堤上で休憩していたら、釣師が追いついてきた。東京から5人できて、生保内川に3人入ったそうです。しばらく話をしてから先に行かせてもらう。相変わらず、河原が続きいやになったころ、大岩が門のようにたち塞ぐところに着き、川幅も急に狭まった。沢歩きらしくなったと思ったがまた、穏やかな蛇行になってしまう。やがて、ゴルジェになり、腰まで浸かる函が出てきたり、倒木を頼りに超えたりと遡行意欲が湧くようになってきた。空模様が怪しくなってきて、ここで増水したら逃げ場がない。もうすぐ二俣ですが雨と時間を考えて引き返すことにた。5時近くにはテン場に戻れた。焚き火はできたがノンアルコールの一夜を過ごした。

ゴルジェの函

引き返す手前付近
3日目は永沢さんが用事ができたため、早めに帰ることにした。帰りには仕事道を歩いたが一箇所、崩壊していて、一旦、川に下りて道を失う。堰堤のバックウオーターと広い河原が土砂で埋まっているので、道に戻るのにだまされてしまう。テン場からはすべて右岸に道はあった。ここで堰堤を越えると林道になって、間もなく本流の出会に着き、水も引いた堰堤の上を難なく渡渉できた。いつもの事だが、帰りのザックは重い。国道への分岐点から、喘ぎながら15分も登ると国道にでる。そこには、お誂えむきのドライブイン「峠の茶屋」あって、当然のごとく、ビールに飛びつく。アルコールの切れた体に気持ち良く滲みこむのであった。タクシーで田沢湖駅に行き、着替えをロッカーから出して、お風呂に行った。東風の湯(ダシノユと読む)という市の施設でした。田沢湖駅で永沢さんと別れて、男鹿半島へ寄ってから帰郷した。

男鹿線
ナマハゲ電車