ウトウの頭      平成18年3月12日

コース 日原林道、八丁橋7:55〜孫惣林道ーオロセー尾根取り付き8:25〜10:00鈴坂丸10:15〜10:55ウトウの頭11:25〜大京のクビレ11:55〜沢下降〜水源巡視路12:45〜巡視路分岐13:25〜砕石場事務所13:45〜14:25八丁橋


オロセー尾
根取り付きの階段
家を4:30に出て、始発電車に乗る。青梅線の車窓から見る限り、ウメもまだ、ちらほらです。鳩ノ巣駅7:12に着くとすでに高城さんが待っていてくれた、早速、八丁橋に向かう。日原林道にはいると、もう下ってくる車も2台ほどあった。釣りの人たちだろうか。八丁橋の広場にはすでに1台駐車していたので、その脇に止めて出かけた。孫惣林道の橋のゲートの下をくぐり抜けてヘアーピンカーブを2度ほど過ぎて高度を上げたところで作業の準備中の人がいて挨拶をする。この付近で水源地管理をしているそうで、最近熊が出て、猟師に出動してもらったそうです。タワ尾根は熊が多いと聞いていたが的中したようだ。今日は熊よけベルもぶら下げてきたが注意が必要のようだ。この先、木の階段があるところから斜面に登った。これがオロセー尾根の取り付きのようだ。


巡視路に合流
これが目印

鈴坂丸
最近、枝打ちが行われた杉林、良く整備された作業道をジグザグと登る。やがて雑木に変わって、間もなくすると左から作業道が合わさった。これが巡視路かと思いながら上に向かう道に従って登ってゆくと1300m手前付近ではっきりとした水平道にぶつかった。ここには水源管理事務所の立て看板に左へ御供所、右へ日原と手書きされていた。この付近から登りやすそうな場所を探しながら右に行くと黄色いテープが付けられているのを見つけたので、直登を開始した。広い尾根は少しの間、傾斜が強く息を切らせながら登ると、緩やかになり左から支尾根が合わさった。後は緩やかな斜面を詰めるとタワ尾根の鈴坂丸に出る。ダケカンバ、ミズナラの原生林の丘は休憩に丁度良い。


ウトウの頭

大京谷のクビレ
巻き終り、振り返った大岩
タワ尾根の道はしっかりとして、前方にウトウの前峰を見ながら、平坦な道をしばらく行く。その先で、少し、急登をこなすと前峰に出た。木の間から酉谷避難小屋と長沢背稜を眺めながら岩の目立つ尾根を少し歩くと、ウトウの頭に着いた。鳥の絵が描かれた額を写真に収めてから、冷たい風を避けて昼食休憩をとった。ウトウの頭からの下降はわづかの雪と凍った斜面は潅木と木の根を頼りに慎重に下った。ちょっと前に歩いたのか、いくつかの足跡が見られた。大岩を左に下って巻くと、大京谷のクビレに出た。ここは枯れ沢の源頭部で意外と広く穏やかな斜面にびっくりした。ここでお昼にしたほうが良かった。タワ尾根を見送って枯れ沢を下る。浅く明るい谷で、一箇所、枯滝を巻くのにアイゼンを付けたが、問題なく下降できた。


下降路の枯れ沢

良く整備された巡視路
トタン板が散乱する、小屋の残骸らしきものがあり、そこから、5分も下ると開けたところが1250mの二俣になっていた。カツラ、サワグルミに高くそびえて、いい雰囲気のところです。すぐ下に巡視路が見えてきた。石垣の積まれた立派な道で、ほぼ水平な道は快適そのものです。砕石で山肌をむき出した天祖山を眺めながら歩く。木橋で小沢を渡り、やがてきれいな唐松林を見るようになると石の上にトタンをかぶせた小屋跡らしきものが出てきた。そこのヒノキに黄色いテープが巻かれ、マゴソ谷、鉱山事務所と書かれている。ここで巡視路と分かれてヒノキ林にきられた電光型道を下ると砕石事務所に出た。車に戻り帰り支度をしていたら隣の車の人たちが帰ってきたので、話を聞くと、日帰りでウトウの頭から長沢背稜道にでて天祖山を下ってきたそうで、健脚の人たちです、タワ尾根はマイナールートと思っていたが歩く人が多いようだ。もえぎの湯がいっぱいでしたので三河屋旅館の日帰り温泉「麻葉温泉」(1000円)に立ち寄って帰る。帰りの電車で一緒になった単独の中年女性は奥多摩、丹沢のマイナー尾根を歩いている方でいろいろなところを教えてもらった。今日も鞘口山に派生する江戸小屋尾根?に行ってきたそうです。

砕石事務所が見えると
山道は終わり