和名倉沢    平成18年6月17日ー18日

コース  1日目 車7;40〜入渓吊り橋8:10〜弁天滝下9:15〜氷谷出会10:30〜通らず入り口11:50〜大滝下13:00〜船小屋沢出会(テン場)13;45
    2日目 テン場7;30〜諦めた振り子の滝8:35〜二俣11;10〜奥の二俣〜登山道13;10〜13;45和名倉14;00〜林道17:00


弁天滝
わーい、今月、4回目の和名倉山だ。池袋を前夜の10時集合、、関越道花園ICより大滝温泉まで行き、前夜祭を行ってから寝る。ここは屋根付きの駐車場があって、雨が心配なときには便利と思っていた。しかし、先客はいる、夜中には単車族が、早朝にはハイカーがうるさく、落ち着いて寝られない。平日には何回も寝た事があるが、とても静かで良かった。週末は別の場所を見つけたほうが良さそうだ。翌朝、寝不足のまま出かける。下降点近くの三峰と大洞林道の分岐に一台、もう一台は下山予定の大洞橋の広場においてから出発する。林道分岐から200mほど車道を戻り、”危ない”の立て看板のところから下降する。登山道のように踏まれていてびっくりする。大洞川の吊り橋を渡って左に少し行くと急登になるるがすぐに右へのトラバース道に入ると自然と和名倉沢にたどり着く。入渓するが、すぐに巻き道に戻り、その先の木橋のところから入ることになった。昨日の雨で増水を心配したが、平水よりやや多い程度です。ひざ下くらいの渡渉をしながら4m3条の滝に着く。この先、滝だらけで記録が曖昧なので目だったところだけを書くことにする、大岩を左から残地ロープで超える。石津窪を過ぎると、すぐに2段15mの弁天滝が出てきた。


通らずの入り口
釣師、松井さん
弁天滝と、続くいくつかの滝を持つ、ゴルジェを一緒に、右から小さく巻く。左にきれいなスダレ滝がかかる氷谷が合流する。この付近で松井さんがキープサイズの岩魚を釣った。それまでは何匹も釣るが、どれもリリース物ばかりだった。先ほど釣師を追い越したので、やっと良い形がかかった様だ。この後、ナメ滝が続くが記録はあっさりと、滝連続と記してしまったいる、感動する滝が続いて書くのを忘れしまったのだ。ワサビ沢が右に入ると、いよいよ、通らずの入り口に着いた。松井さんと近ちゃんが竿を出している間に一足先に左から巻きに取り付く、すぐに右にトラバースして小尾根を乗り越すと木々の間から大滝が見えてきた。滝口が見えないほど高く、豪快に落ちる様子に見とれてしまった。尾根の踏み跡をたどり高度を上げるが、どうも、大滝の高さにびっくりして上がりすぎてしまった様だ。トラバース道まで戻り、無事に大滝の下に出た。正確には大滝のすぐしたの滝下に下りたのですが、もう少し進むと大滝下に降りられたのです。


巻き道から
大滝を鑑賞

通らずの滝の巻き終わりから
大滝を見る
大滝の滝壺で松井さんが超大物に糸を切られ、悔しがる。永沢さん、近ちゃんと3人がつりに夢中になってしまい、停滞するが、待つ人はしぶきで震えてしまうので、巻き道を途中まで登り高みの見物をして待つ。結局、釣れなかった、逃がした魚は大きかった。大滝の巻きは意外と簡単ではっきりとしたトラバース道が合って、小尾根を巻くとすぐに、大滝の上のトイ状滝の滝口に下りられた。船小屋窪の40mスダレ滝を見物して、高台、テン場予定地に到着した。ターフ張りが終わったところに5人ほどのグループが到着した。リーダーの人が松井さんに挨拶していた。以前、沢でお会いした方のようです。ヘルには「風の会」とかかれていました。濡れた薪に苦労して燃やし、テン場の上流で近ちゃんと松井さんが釣った岩魚(一番大物は近ちゃんのゲットした28cm級)を肴に、猪俣さんが作ってくれた料理を食べながら、一日目の夜は盛り上がって、過ぎた。私は、永沢さん提供の蚊帳テントに寝かせてもらいました。これは寝ながら星が眺められる特典付きですが、生憎と夜は雨降りとなってしまいました。


船小屋窪にかかる滝
テン場はこの並び
2日目の朝、6時起床すると、雨は止んでいるが、今にも降り出しそうな雰囲気です。「風の会」は早々と立っていった。7時半にテン場を出発する。間もなく、2段25mの滝が出てきた、ここは左から巻く。10m2段滝は岩に跳ねる水がなんとも優雅に見える、美滝です。その先、大きな釜を持つ、3mナメ滝で釜に浸かるか思案する、近ちゃんが辻本さんに乗せられて腰まで使って、渡る。右から簡単に巻けるが、自分のルートを見つけるのもこれが沢登りの楽しいところだ。左にガレ場が2ヶ所右に見て進む。美滝が続き、微妙なヘツリで超えたりで飽きることがない。やがて、両岸の迫ったゴルジェの奥に8mナメ滝が落ちるところに出た。トロが深くて近づけそうもないが、松井さんは左をヘツリ、他のメンバーは右をヘツリ近づいてみたが左の壁に怪しげなシュリンゲが2本ぶら下がっていた。安心してぶら下げれる感じはない。松井さんが空身でトライしてみるが諦める、入り口に戻り、左を巻いた。強引に振り子でクリヤーするのだろうか。


深い淵の奥に8mナメが見える
古いシュリンゲが残地
トライしたが巻く

コケの絨毯
いかにも、奥秩父の沢らしく、緑のコケに覆われた沢は見るだけで癒してくれる。踏むのがもったいないようなコケの絨毯に、すっかり本降りとなった雨が良く似合う。15m多段の末広がり滝、5m3条滝と数え切れないくらいの滝が出てくる。5mS字ナメ滝は水流を通過、楽しいな。5m階段滝、6mナメ滝を過ぎると二俣に着く。右のほうがやや水量が多い、こちらに進み、奥の二俣を左にとった。水が細くなったところで昼食休憩をした。松井さんがシートをちょっとした屋根代わり張ってくれた、お陰で、雨の中だが、コンロを使って暖かいものを口にれることができた。アリガタヤ、アリガタヤ。重くなった足は残り高度、200mがつらく、立ち止まりを繰り返しながら、沢形消えたところで右よりに疎林を詰めて登山道に出た。


中上流部の苔むす滝

山頂
和名倉山へ疎林の道を行く、沢靴は泥道にはめっぽう弱い、尻餅をついてしまった。和名倉頂上は何もない、原生林を切り払った狭い空き地で標識が立っているだけです。ピンソールを装着して、仁田小屋尾根に入る。10日前に。下ったばかり、、大体のイメージがあるので安心です。ナシ尾根の分岐で南に方向を変えて、ワイヤーロープの散乱する残骸広場を通り抜けて、1776mから東に進路をとる。山頂から藪に入る迄が、疎林でのっぺりした尾根のため気を遣う。藪に入るとトンネル状で間違えようがない道となって、1555mの三角点を確認するとすぐ先で1405m尾根に方向を変える。1405mの手前に、ひとつの根っこから4本の幹が出ているイヌブナの木が目印の、平に出る。ここは休憩に丁度いいところ、一本入れて、一気に、仁田小屋まで駆け下りる。こんなところに、どうして、何のためにと思うほど立派な小屋です。トラバース道を少し行き、もう一度、急下降をすると作業小屋が出てくると、もう林道が見える。。大洞橋を渡って、ゲートの広場に到着する。立ち寄った、大滝温泉で近ちゃんが財布を取られて警察を呼ぶという災難があった。思ったとおり、きれいな滝が多く、いい沢だった。

仁田小屋尾根の奇木
腰折れのブナ