姫神山    平成19年5月24日

コース 盛岡駅6;45=渋民駅7;05=7;30一本杉登山口7;40〜8;55山頂10;05〜10:45一本杉登山口11:00
=12;10八幡平 藤七温泉12;50=北山=15;10岩手大学農学部=岩手駅



登山口の公園から岩手山を望む
昨日の岩手山に引き続き、今日は姫神山とメジャーなところを目指した。渋沢駅で下車、予約したタクシーに乗った。電話予約のとき対応したおばさんから渋民駅が良いと薦められたが、運転手さんは好摩駅のほうが若干、近いとのことでした。(タクシー代2760円) 登山口で携帯の通話圏内であることを確認して、タクシーを下りた。一本木から登って、城内コースを下山すると、変化のある歩きが出来るので時間しだいで考えるつもりだった。登山口の駐車場には2台の先客があり、一人が登り始めるところでした。ご挨拶をすると、北上から来たそうで、私がタクシーで来たのを見て「帰りはお送りしますよ」とありがたいお言葉をいただき、城内への周回コースはすぐ取りやめて、「よろしくお願いします」とご一緒させていただくことになった。ご趣味がカメラで、今日もザックに3台と首にも1台ぶら下げて登るそうです。


山頂
カメラマン氏には先に行ってもらい、朝食をすませてから後を追いかけた。林道を横切り、杉林を行くと「一本杉」の標識が立ち、立派な古木があった。これが名前の由来か?この付近から階段が付けられている、もう降りてくる人がいた、地元に方で毎朝の散歩道だそうです。一汗をかく頃には五合目に着き、一休みする、ここまでは思いのほか楽に来た。まもなくカメラマン氏に追いつき、雑談を交わしながら同行をする。芽吹きの始まった雑木の中にはオオカメノキの白い花がちらほらと見える。傾斜が増して、木々が切れると岩場の開けたところで、岩木山が飛び込んできた。ここで岩場コースと土場コースに分かれていて、岩場を行くと北アルプスのような雰囲気になって頂上に着いた。一人先客がいて電話で話中、町に近い山を感じた。この人もすぐ下山したので山頂は2人だけになった。


早池峰山
昨日は夏のような暑さでしたが、今日は爽やかな五月晴れで展望は申し分ない、八甲田山、岩木山が白く光って見える。八幡平から、秋田駒ケ岳、焼石岳と雪を被った山々が連なっている。その中央に岩木山が裾野を広げて堂々としている。「南部片富士」といわれるようだがここから見ると立派な三角錐をしている。早池峰山も雪こそないが美しい山だ、東に岩洞湖、南に向かう緩やかな尾根にはところどころ大きく切り開かれた牧場地らしきものが幾つか見える。斜面には若葉色の中に山ツツジかと思われる、ピンク色が点在して見える。見飽きることのない展望を満喫しながら、熱いコーヒーを沸かして飲む。カメラマン氏は休むこともなくとりまくっていた。1時間もした頃、2人組が登ってきたので山頂を明け渡し、土場コースを下りた。山頂直下にはカタクリの花がまだ沢山咲いていて、東北の春はまだ始まったばかりを感じた。


藤七温泉
カメラマン氏から「八幡平を回って温泉に入ってゆきませんか」と云われて、なんとラッキーなことか、雪の壁が見られるとぞ、すぐ同意した。今日は姫神山と温泉に入る予定だったそうです。アスピーテラインに入るがほとんど雪はなく、山頂の付近で1〜2mの雪壁があっただけで、期待はずれでした。樹海ラインを1,3km下り、藤七温泉で内風呂+半露天風呂に入った。露天から2日間で登った岩手山、姫神山を眺めながら、硫黄の良く効いた温泉を楽しんだ。帰路、雪の切れ目に出たフキノトウを採取、こちらでは「バッケ」というそうで特に八幡平物は美味しいと云われ、バッケ採りに来る人が多いそうです。まるで栽培でもしているかのように一面に生えていて、関東のものより大型で白っぽいものです。大きすぎて駄目なようですが、採ってみるととても柔らかでした。4号線を北上市に向かい、途中、盛岡市街に近い、北山で降ろして頂き、旧盛岡高等農林学校本館を見学をした。


旧盛岡高等農林学校本館
岩手大学農学部の前身で父親の母校でもあったので以前から興味があり寄ってみた。今は岩手大学農学部付属農業記念館として重要文化財になっている。大学の前で会った学生が親切にその場所まで案内してくれ、入館時間が過ぎていたにも拘わらず快く入館させてもらいました。宮沢賢治も卒業生でその資料も沢山展示されていたし、外は植物園のように草木に名前が付けられ誰でも入ることが出来るようになっていたので、もっとゆっくりと見たいところだった。帰りのバス停が分からず、うろうろしてたら学生がバス停まで5分ほど一緒に歩いてくれました。今回の山行は下山でお会いした2人、親切な学生と、東北の人たちの親切な心に感服した、皐月のように爽やかな旅でした。