ヨモギ尾根ー雲取山ー二間小屋尾根   平成19年12月29日ー30日

コースタイム 奥多摩駅8;35=鴨沢西9:15〜塩沢橋10;50〜奥後山13;40〜奥多摩小屋15;15〜16;45雲取小屋
2日目 雲取小屋7;30〜芋ノ木ドッケ8;45〜大ダワ登山道10;50〜東日原バス停14:50=15;20奥多摩駅


塩沢橋到着
本年の登り納めは平野さんと雲取山に行くことになった。8;30奥多摩駅集合だったが、早めについたので駅付近を偵察すると、「もえぎの湯」は31日まで工事休館、ビジターセンターには雲取山積雪15cmと、猟期中なので目立つ服装で歩くように書いてあった。昭和橋の上から見ると日原川は昨日の雨のためだろ、濁った水が流れ込んでいる。多摩川はダムのためだろうか濁りが見えない。天気予報は今日も荒れる、と言われていて集合したときの状況で最終決定をすることにしていたが雨の心配はなく、とても暖かい朝でした。バスの乗客は10人ほどで、天気予報で取りやめたのか、少ない感じでした。鴨沢で皆さん降りてしまい、西鴨沢まで乗ったのは私たちだけでした。

ショートカットで出た、分岐点
運転手さんと立ち話をしてから、車道、林道を1時間半ほど歩き塩沢橋に着き、休憩をした。ここから塩沢林道に入ると最近工事がされた崩壊場所を通過してまもなく左斜面に見えた石段から踏み跡を登った。少し登ったところで平行道に合う、ここに丹波山右の標識があったが丹波山はどこか分からない。右へ行き、塩沢右岸の山腹を緩やかに登ると、やがて沢に向かって下るようになったところで左の小尾根を詰めた。これが意外と急斜面で落ち葉の下が滑って踏ん張りが利かないため苦戦して、ようやくヨモギ尾根の登山道に出た。そこには、左林道後山線、右山道塩沢の錆びた標識が立っていた。先ほど丹波山と書かれたところを左に行き巻くように登ってきた道が塩沢の方から登ってくる道と合流し、ヨモギ尾根の道が上方に分岐しているところで、地形図ではショートカットしたことになるが時間はカットされたか怪しいものだ。

奥後山付近
ブナやミズナラの落ち葉敷き詰められた気分の良い明るい登山道を行く。やがてスズタケが両側に塀のように並ぶようになると奥後山に着いた。週末の雲取山に登るのに誰にも逢うことが無い静かな尾根は取り付きだけが分かりにくかったが立派な登山道です。左に通行不能と書かれた踏み跡が出てきた。おそらく、三条タルミへの巻き道と思われる。この先で人の声が聞こえてきて不思議に思っていたら、水場で奥多摩小屋の人が水取りをしていた。この人たちは小屋の人ではなく泊り客だったことを下山のバスで知ることになった。一寸滑りやすい階段を登ると縦走路に出て、小屋のベンチで休憩をした。3時少し過ぎ、寒くなる時間なのだがあまり暖かかさで春先のような霧が立ち込めて視界がなくなった。その上、足元はグチャグチャで歩きにくい。

こたつ
寝るときも温かい
山頂に行っても展望は望めないと、巻き道で小屋に直行した。巻き道は幸い、通る人も少なく雪道を踏みしめることが出来た。かなりのんびり歩いたがそれでも5時前には小屋に着いた。2人で一部屋を与えられ、暖かいコタツに足を入れると、ほっとして眠くなってしまう。雲取小屋はこのコタツと快適なトイレが何よりのもてなしと感じるのです。泊り客は12名と少ない、荒天の予報でキャンセルがかなりあったそうです。31日の年越しは200名の予約だそうですが、静かな一夜を過ごさせてもらった。

芋ノ木ドッケ
正面の藪が二軒小屋尾根
翌朝、山頂には行かないでゆっくり出発とした。昨夜の冷え込みも弱く、アイスバーンでは無いが下りに備えてアイゼンをつけて歩き出す。大ダワに向かう途中の高みで和名倉山、両神山の展望を楽しみ、本日のコースで一番の急登をこなして芋ノ木ドッケに着く。山頂は展望無く寒いので、すぐ二軒小屋尾根に入ると倒木で若干歩きにくいが少し下がるとなくなり楽になった。斜面の緩んだ明るいところでコーヒーブレイクをしていると小雪がちらほら舞ってきて冬の気分になる。天祖山や鷹ノ巣山が見え隠れするカラマツ林を過ぎ岩混じりのところを幾つか過ぎて大ダワからの林道に出た。

二軒小屋尾根が
大ダワ登山道と合う
長沢谷に下りたところで昼食タイムをとる。ラーメンを作って食べるがこの頃から雪も本降りとなり、ザックが見る見るうちに白くなってきた。山行も終了して残すは林道歩きだけと気持ちも楽になっているため「雪よもっと降ってくれ」と思いながら熱いラーメンをすすると、降りしきる雪に妙に感動してしまった。雪を楽しみながら長い林道歩き、日原渓流釣場でバスの時間を確かめると、あと19分で出発する、これを逃すと1時間以上無いので、小走りでバス停に急いだ。結果15分で走破、悠々間に合ったのですが、今山行で一番のハードな歩きとなった。待っていたバスに乗り込むと奥多摩小屋の水場でお会いした人たちがいて、話が弾み奥多摩駅に着いた。「もえぎの湯」も「玉翠荘」も休館だったので「一心亭」のお風呂で汗を流し、駅に向かう路地に一寸感じの良い蕎麦屋さんで打ち上げをして今年の山行を無事終了した。