天竜川 中御所谷 西横川         平成19年10月14日

コースタイム駒ヶ根駅6;00=しらび平6;50〜しらび橋7;00〜1990m大滝上8;25〜2270mゴルジェ入り口10;00〜登山道11:00〜12;10千畳敷駅13;40=しらび平14;40=15;25駒ヶ根駅


駒ヶ根駅、始発バスに乗る
先月、高城さんと行く予定だっだが天候不良で、白髪門沢になってしまい、心残りだった西横川に一人で行ってみた。高速バスを利用すると往復で7000円弱と安い。このバスを利用して前夜、駒ヶ根まで行く、新宿を17;30に乗って駒ヶ根には21;15に着いた、バスセンターから駅には3分ほどだ、駅寝をと様子を見るが良い場所がない。駅前のホテルに泊まった(5000円)、ホテルに行く前に駅前のスーパーで買出しをする。地元産の果物が安い。おにぎり、お稲荷さん、てんぷら詰め合わせを購入した。終了時間なのか3点で500円だった。部屋は古いがツイン部屋で風呂が大きく快適だった。テレビの文字放送で天気予報が流され、地元の天気を詳しく解説して、便利でありがたい。翌朝、6;00発のバスに乗るように5;30に起きて、天気予報を見ると午前中は良さそうだが午後遅くには崩れるとのことだ。昨日フロントでロープウエーが混んでいて、昨日は3時間待ちだったと聞き、早めに降りる心積もりで出発した。10人ほどの乗客を乗せて発車した。一番後ろの席を独占して余裕で乗っていたら、菅ノ台につくとものすごい人で、補助いすも全部いっぱいになってしまった。まだまだ沢山いて臨時のシャトルバスが出ている、これではロープウエーも大変だ。


30m大滝、左のカンテを登った
しらび平につくと、すでにロープウエーは運行していて並んでいる。だだ一人バス道を戻り、しらび橋から横川に下りた。堰堤を2個越え、右に枝沢が合うところで、道路からも見えなくなったので、落ち着いて朝食をとり、仕度を沢仕様に替えて歩き出す。倒木が多いのが気になるがすぐに滝が出てくる。久しぶりに花崗岩のきれいな滝にお目にかかった。岩が白いためか明るい、開放的な沢で気分も晴れやかになってくる。ゴーロの中のナメ滝を、快適に超えると、東横川との二俣に着く。東横川には20mの滝があって、遡行意欲をそそるが、今日は西横に入る。滝とナメはきれいだが、相変わらず、倒木がなんとも邪魔だ。きれいな2段の樋状滝を超えた。幾つものナメ滝を快適に超えると。30mの大滝についた。水流の左側を登ると書かれていたが濡れるのを嫌って乾いた左のカンテを登った、高度感があり、最後のところは緊張した。


ゴルジェ手前のナメと紅葉
大滝の上で左に1980mの枝沢が合う、ガイドブックの遡行図では左に行くように書かれていたが、貧弱に見えてので右に進んだ。結果は正解でした。ガイドブックが間違っているようだ。ナメ滝が続々出てきて飽きないが、中には見た目より傾斜があって草付きに逃げながら超えたのもあった。2120mで左に枝沢を入れて、2270mm付近でやや広くなった二俣に着くと右には10mのナメ滝が、これから行く左はゴルジェで、薄暗い中に3段の30m滝が見える。下2段は左を登る、水量は少なく水を被ることもない、上部は左の草付きのカンテに踏み跡を拾って超えた。濡れているといやらしいところだが天気がよく助かった。この後は4m滝を最後に詰めるだけ、今が見ごろの紅葉が両側に迫り見事ですが谷の下から霧が追いかけてきて、せかされるようなったのが残念、のんびりと休憩をしたいところだった。傾斜がきつくなった頃、虎ロープが出てきて2550m付近で登山道に出た。道の上に写真入の遭難碑があったが、あまりにも、生々しく気分は良くないものだった。長谷部新道は踏み跡は薄く虎ロープがないと見落としそうだった。


長谷部新道から宝剣岳
詰めた付近は踏み跡が薄かったが、ほかはしっかりとした道で手入れこそしてないものの、虎ロープは方々に付けられていて、歩かれている道だった。真っ盛りの紅葉を眺めながら、写真を撮るのに夢中になって、立ち止まることが多くなってしまった。千畳敷カール、宝剣岳が見える頃にはガスが立ち込めてきた。立ち入り禁止のロープを跨ぐとそこは別世界、観光客、登山者の人並みで一気に現実に戻されてしまった。ロープウエーも1時間30分待ちでした。12時少し過ぎでこれだから本当に3時間待ちがあり得ることことなんだ。沢の良い気分を持続するには徒歩で北御所登山口に下りるがいいかもしれない、今度、東横川を遡行して北御所に降りてみよう。バスは菅の平駐車場まで臨時が沢山出ているが駒ヶ根駅へは路線時間通りでした。途中下車いて温泉に入りたかったが止めて駅まで乗った。駅前で名物の味噌カツ丼を食べて、予定していたより1時間早いバスに乗った。渋滞のため1時間ほど遅れて新宿に着いた。高速バスを使うと安く、意外と気楽に行けることが分ったのは収穫だった。