 お世話になった道の駅 |
今回は久しぶりに高城さんとお出かけです。峰谷川坊主谷以来、1年半ぶりにご一緒しました。このところHPの更新が少なく、高城さんが心配をしてメールをくれたのが始まりで、急にこの計画が実行された。当初の計画は中央アルプス木曽駒が岳の西横川に行くもので、前夜の8時三鷹駅で待ち合わせた。天気予報ではあまり良くない雰囲気で上越方面のほうが良さそうと言う事で、白髪門沢に場所を変更した。連休ではあるが思いのほか関越高速はスムーズで、水上ICに着いた、高速を下りて、コンビニでアルコールとツマミの調達をして、斜向いの、道の駅「水紀行館」で駐車をする。恒例の寝酒をイベント館の入り口広場のベンチで行うが、薄暗い明かりの下で中年男が二人で過ごす雰囲気ではない、ここは屋根もあってテント仮眠には最適と思う。アルコールも飲み終わったところで車で寝たがとても暑く寝苦しい夜だった。 |
 ハナゲノ滝 |
翌朝、6時起床して、トイレに行くと、偶然、長島さんにお会いした。湯桧曾本谷に入るとのことでした。お互いの遡行にエールを交わして分かれた。土合のパーキングに移動、かなりの車が止まっていて、沢、山ともに盛況の様子が伺えた。東黒沢の鉄橋を渡り登山道を少し行き、踏み後に入って道なりに入渓をした。単独の女性が登山道と間違って引き返すところだった。河原には2人が先行している。水量は平水でこの前の台風で荒れているか心配したが、変わりなかった。ゴーロをしばらく進み、沢が大きく左に曲がるとハナゲの滝下に着いた。ここで先行組に追いついたが、3人パーティーでナルミズ沢に行く人たちでした。ハナゲの滝は思いのほか水量があって、最上部の曲がったところはしぶきが飛んで迫力がある。滝上からはきれいなナメとなり、上越の沢の雰囲気を久しぶりに味わい、爽快な気分で、白髪門沢出会いに着くことが出来た。 |
 白髪門沢の出会 |
|
 10m滝の上部 |
出会からナメ滝が連続するがいずれも直登出来るか、しっかりと巻き道があって問題なく通過できる。横向きのナメ滝を過ぎ、右に8mナメ滝を持つ枝沢が落ちている所を通過する。しっかりと滝の特定が出来ないまま10m滝と思い、左の草付きから巻き、ブッシュに突入して、2本枝沢を渡ってに４ｍナメ滝下出た。その先に大滝が見えるのでこれがタラタラノンかと思いながら一休みした。滝下に着いてみると最上部には大岩が鎮座しているではないか、さっき巻いたのがタラタラノセンの上部だったのだ。大岩鎮座する、20mのナメ滝は右のスラブをクラックや、岩のシワを拾って慎重に登り、上部で左に渡って大岩の裏で主流に出た。1180mの二俣（1：1）は、右股には10mほどのナメ滝がかかり、左の本流はゴーロ、そのはるか先にジジ岩、さらに上に白髪門のピークがはっきりと見えている。1250mの奥の二俣（2：3）は前回も迷ったところで、ガイドブックでは左沢をと書かれているが頂上から外れていくので。右のゴーロに進んだ。前回来たときはゴーロを歩いた記憶がなく、その先のスラブと草付きの印象が強く残っていたようだ。記憶とは実にいい加減なものだ。下山で会った二人組みは悩んだ末、左に入ってしまい、ピークよりかなり下に出たと言って悔やんでいました。心配していた天気は太陽も顔を出し、南斜面の沢は急に暑さを感じるようになってきた。小さな枝沢に落ちる水を直接口で受け止め、甘露、甘露と喉を鳴らす。小さな木陰の下で昼食休憩をした。 |
 タラタラノセン |
|
 最後の詰め |
水も涸れて、狭い沢筋は階段状になっているものの、急傾斜で疲れた足には一歩が重く感じるようになった。振り向くとその傾斜は怖いようにさえ感じてしまう。今日は赤城山、武尊山の山並みがきれいに見えていて気分はいいのだが、この暑さは何なのだ、9月は半ばと言うのに、沢中ではそれほど感じなかった日差しをまともに受け、体力の消耗を一層激しくしてくれる。一歩一歩進むしかないことはわかっているが、何か楽な方法はないものか、などつまらないことまで考えながら、ようやく山頂に出たのでした。山頂では驚いたことに、ほとんど沢屋さん、いつも沢仕度で登山道に出ると異様な感じで見られたが、今日は反対です。休憩中に通り過ぎたのも沢屋ばかり、ここは沢の下山道と化したようです。夕立の心配もないので、のんびりと下山して、東黒沢で洗濯を済ませ、車に戻った。冷房が気持ちいい、「ホテル湯の陣」に立ち寄ると、超混雑、どうしたことか、入浴料が980円と少し安くなってました。湯檜曽の温泉街でそばを食べて帰路に着いた。藤岡から渋滞に遭遇したが無事石神井公園駅に着き解散した。帰りの高速料金が1800円弱と半額だったのはなぜだろう、でも安いのに越したことはありません。 |