タワ尾根〜酉谷小屋〜喜右衛門尾根      平成19年1月7日ー8日

コース 東日原バス停7:50〜人形尾根取り付き9:30〜人形山10:40〜鈴坂丸12:35〜ウトウの頭13:50〜登山道15:40〜酉17:50谷小屋(泊)9:30〜喜右衛門尾根(1480m尾根)〜三叉11:10〜13:40東日原バス停


この標識の裏から登る
1月7日〜8日の連休が予定がなかったところに平野さんからどこかに行きませんかのメールが入った。安達太良山のくろがね小屋で温泉に浸かろうとしたのですが連休の天候は最悪の予報で中止する。前日の予報が南関東だけが、かろうじて良さそうなので、とにかく近場に出かけて見ることにした。平野さんがタワ尾根を登り、酉谷の小屋に泊まりたいと提案があり、タワ尾根のウトウの頭まで行ったことがあるがその先はまだだった事がないので出かけることにした。昨日の雨が山では雪になって積もっているか、期待と心配をもって出かけたが、奥多摩駅に近づいても雪はほとんどなかった。7:25の東日原行きバスに乗る、乗客は8人ほどと少ない。それも、鷹ノ巣の登山口を過ぎると我々2人だけとなった。小屋の水場の涸れていることも考えて一人2リトッルを補給した。人気の小屋で遅い到着も考えてテントも持参したので久しぶりの重いザックとなった。


変わった樹形のミズナラ
一石神社の裏からの急登を避けて、カロウ橋の手前の人形尾根を登ることにした。上り口には案内はないもののはっきりと踏み後が着いていて、使い古しの杖が何本も立てかけられている。登りだすとすぐに下段道が出てき,小枝で塞がれている。ジグザグと急登して尾根筋に乗る。一石山からの尾根が合流するところの奇形の大ミズナラを写真に撮り、人形山に到着した。雪は20cmほどですが踏み後がないのが嬉しい。上段歩道を横断して金袋山で休憩をする。樹間に酉谷小屋が見えるがまだ先です。やがて、ミズナラの原生林の鈴坂ノ丸頂上の広場に着く。


ウトウの頭
おなじみの手製版
材木尾根を確認して平坦になった広い尾根を行くと、その先で急登が待っている。雪の量は少ないものの踏ん張りが利かないのでアイゼンを付けた。ウトウの頭の南の肩に着いたころから強風が吹き荒れだした。ウトウの頭に着いたころ更に激しい風となり、やせ尾根通過に難儀をする。潅木に掴まり、しばし、風をやり過ごすことを繰り返しながら大京ノクビレに下りた。ここは凍結していたらと心配していた場所だが、雪のお陰でステップが付けやすく簡単に通過出来た。鞍部の岩陰で一呼吸して急登に取り掛かる。岩場が出てきたが直登した。登りきってみると左から巻くようにテープがあった。大京谷の峰、1602mの札がついたピークをけると少しアップダウンはあるが穏やかな尾根に変わり、長沢背稜の縦走路に出た。


酉谷小屋から居ながらにしてみる富士山
平野さんは昨日、新年会で3時間しか睡眠してないので体調が思わしくなく、ペースダウンをしながらの歩きになった。ここからは40cmくらいの積雪があり疲労した足取りは更に重くなってきた。5時を回ったころから急に暗くなり、懐電山行になったが6時前に小屋に到着できて一安心する。小屋には先客が一人だけいました。早々に夕食の準備にかかる。平野さんが準備してくれたもつ鍋と暖かい炊き立てのご飯で温まるとなぜか幸せな気分になってくる。食事が終わったころ7時過ぎて単独者が到着した。天祖山から来たそうです。小屋にはマット、毛布などがあって、快適に暖かい一夜を過ごすことが出来た。


下山の喜右衛門尾根
広く明るい尾根です
朝日が昇る少し前におきだすがそれほど寒くなく、水も凍るようなこともなかった。水場も凍ることもなく十分水取りができるのにはびっくりした。小屋に居ながらにしてご来光と富士山が拝める、いい小屋だ。予定は矢岳に登り、武州日野に下りるつもりでしたが、ここでのんびりして適当な尾根を下ることに変更した。9:30ころ小屋を出て昨日の縦走路を30分ほど戻った尾根、1480mを経由して三叉に伸びる尾根を下りた。ネットで見ると喜右衛門尾根と言うらしい、出だしは一部傾斜があるがほぼ緩やかは広い尾根で明るく、気分の良い尾根でした。タワ尾根から派生する尾根と沢を確認しながら無事三叉に到着した。滝谷の遡行の下降路に使うと便利だと感じた。バスの待ち時間があったので東日原の森林館に寄って、玄関先で遅い昼食も作らせてもらった。200円の入館料を払って見学をする。館長さんはとても気さくな人で、話し好きな方でした。