比良山系縦走(1日目)     平成20年5月3日〜4日

コースタイム和邇駅9;25=権現登山口9;50〜霊仙山登山口10;00〜権現山11;40
〜蓬莱山12;50〜比良岳14;35〜16;25金糞峠(泊)


霊仙山登山口
目標となったアンテナ
ゴールデンウイークです。残雪の山に行きたいのですが仲間と時間が合いません。仕方なく、関西の手ごろな山を見つけて遠出してきました。5月3日一番の新幹線に乗ろうと30分前に東京駅に行くと、自由席の人が改札口で列を成し待っていました。ようやく改札を通過して、ホームで一番電車を待ったが座れません。京都まで立ちのは辛いので、次のに並ぼうとしたらこれもすごく並んでいて駄目そうです。更にその後のでようやく座れました。30分前に並んだら楽勝と思ったが間違いでした。考えたらゴールデンウイークにに電車で出かけることはなかったのでこんな状態になることを知りませんでした。

足元にイワカガミ
京都駅で湖西線に乗り換えて、和邇という駅に降りた。タクシーに乗ろうと待つと、同じ登山口に行く2人の若者きたので、同乗してもらう。すでに先客がいてタクシーは1台だけと、かなり待ちそうだったが先客のおばさんの行く先が通り道とわかり、一緒に乗せてもらい、調子よく登山口に着いた(タクシー代2100円)700円で済んだ。権現山の登山口から、霊仙山へは左へ伸びる舗装道路をだらだら登ると、終点にアンテナがあり、その手前に登山口があった。山道に入るとイワカガミが多く見られほっとする。しばらくして、尾根に乗ると急坂になり夏のような暑さに大汗をかきながら霊仙山に着いた。途中、ステッキ2個の入った袋を拾った。まだ新しいので持ってゆく。

ホッケ山から蓬莱山
霊仙山の山頂は低い藪の小広場で琵琶湖が眺められるが暑くて日陰を探して先に進んだ。下りかかるところから権現山がどっしりした姿を見せた。巻き道が合流するズバノコンの鞍部まで降り、木陰で休憩を取った。権現山への急登していると単独者に追いついた。ステッキ袋の落とし主だったので無事持ち主に返し、持ってきた甲斐があったというものだ。権現山は枯れた笹の広いピークで霊仙山より展望がいい。これから進む蓬莱山までの穏やかな山並みが見渡せるが日陰がないのが無いのも困ったものだ。その先、ホッケ山への最後が急だった。ここまでくると蓬莱山が近くなった。

蓬莱山スキー場
正面に武奈ヶ岳
鞍部の小女郎峠で食事中の高校生10人ほどのグループにあった。今日は汁谷のテン場で泊まることを聞いてから先に進んだ。笹原を登るとリフト降り場の蓬莱山山頂に着き、一気に賑やかになった。武奈ヶ岳を眺めながらスキー場を降りると斜面一面に見事な水仙のお花畑が迎えてくれた。鞍部の施設の水道で水3Lを補給をし、人ごみを嫌って、早々に打見山へ登った。ゴンドラ駅裏のスキーコースを下りきると汁谷のテン場だった。閉鎖中で水場は使えなかった。テン場を見ながら適当に比良岳手前の水場まで藪を直進した。比良岳はピークらしきものも無く標識がなければ通り過ぎてしまう。比良山系の名を担うピークとは思われないところだった。

スキー場斜面に
水仙のお花畑

金糞峠のテン場
葛川越〜烏谷山〜荒川峠〜南比良峠と結構アップダウンが続く、えぐられた白ザレの道が多くなって水の重さが堪えてきた。南比良峠でいいテン場があったので泊まろうと思ったが、これまで会った地元の人に聞くと皆さん金糞峠は水もきれいで、いいテン場があると薦められた。この先、金糞峠までは巻き道で何とか頑張って進んだ。金糞峠から左に少し降りると流れが出てきた。更にその下の二俣には5張りのテントがあった。上流に戻り、一番上で張ることにした。支流だが水はきれいで沢沿いにはイワウチワが群生していいところだった。頑張ってきた価値があった。地元の人がすぐ下にいたので明日のコースと水場の情報をお聞きし、1日目が終了した。

可憐なイワウチワ


比良山系縦走(2日目)


コースタイム 金糞峠7;10〜武奈ヶ岳9:05〜釣瓶山10;00〜地蔵山蛇谷ヶ峰13;15
〜14;50くつき温泉てんくう17;15=17;25道の駅くつき本陣(泊)


ワラビ峠より武奈ヶ岳
朝の行事で、金糞峠に黄金色分身を記念に残し、すっきりといたあと、昨日アドバイスをいただいた方にご挨拶をして出発した。下流に300mほど下り中峠〜ワラビ峠〜武奈ヶ岳へがお勧めと言われたコースを行く。沢沿いを中峠に登り、口ノ深谷まで降りると女の子2人連れのファミリーがテントの撤収していた。ここもいいテン場で水もきれいだった。枝沢に付いた登山道を登り、ワサビ峠に着いた。ここで一気に展望が開け西南稜の乗る。武奈ヶ岳への稜線がすっきりと見渡せ、振り返ると、蓬莱山、打見山が遠くに見える。武奈ヶ岳山頂には4人ほど先客がいた。諏訪から来た御夫婦は車で来て昨日は御在所山に登ったそうです。展望がいいが山名はわからない。これから向かう釣瓶岳の先鋭は印象に残った。

武奈ヶ岳山頂

権現岳でリトル比良の尾根を見る
細川越に下り、登り返して釣瓶岳に着く。栃生から登ったという人が休んでいた。イクワタ峠北峰の分岐で7人パーテーに追いついた。昨日は北比良峠をテン場としたそうで、今日は畑バス停に降りると云っていた。笹峠に回りこむような道は小さな尾根を拾うので間違えそうです。地蔵山からはリトル比良の尾根がかっこよく見えて、引かれるものがある。地蔵峠の降りると左に林道が並走するようになった。ヨコタニ峠〜アラ谷峠〜ボボフダ峠とマップとは違う名の峠を越えた。広くノッペリした尾根は不安になるところもあった。この付近はコシアブラの街道で少しだけ収穫した。山菜を取る習慣がないのか採られた様子がない。

蛇谷ヶ峰
蛇谷ヶ峰に出ると20人以上の人で今までの静かさが一変して賑やかになった。朽木からのハイキングコースで登っているのでしょう。展望がよく大きな広場の頂上は快適である。釣瓶岳、武奈ヶ岳を見納めて、朽木スキー場の標識に下山し、すぐにスキー場への道を右に見送ってカツラ谷への道との分岐に着く。カツラ谷への道は閉鎖されていた。道は整備されいいのですが階段が多く歩幅を合わせるのに苦労しながら降りた。これが意外と疲れる。小川を渡るところで顔を洗って休憩した。林道に出るとまもなく別荘地のような建物が見えてきて大きな駐車場に着くと、山女魚の里という施設の中に温泉があった。

この中に
「くつき温泉てんくう」がある
予定より早くつき、のんびりとお風呂に入ったが連休で混雑していた。シャトルバスが道の駅「くつき本陣」まで送くれ、京都行きバスと安曇川行きのバスに連絡していた。道の駅をテン場にしようとしばらく様子を見たが単車の出入りが多く落ち着かないので付近を物色してみた。道の駅の裏側は安曇川の河川敷で対岸にはオートキャンプ場がありいい雰囲気だったのでテン場とした。道の駅の向かいには24時間コンビにもあり飲み食い、トイレには不自由しない。堤防の上を地元の人が時折、散歩するだけで車の音も無くいいテン場だった。

安曇川の快適なテン場