伊吹山     平成20年4月9日

コースタイム 近江長岡駅8;00〜9:05登山口9;15〜3合目10;15〜11;45山頂12;00
〜13;25登山口BS13;40=近江長岡駅


東京駅で
ムーンライトながらに乗る
青春18キップが2枚残っている、期限は10日までと後が無いのです。何気なくJRの予約サイトを覗いていると8日の「ムーライトながら」に空席を見つけた。早速、席だけ抑えて、後から山行計画に入った。関西方面へは初めてです。1日目は大垣から近くのメジャーなところで伊吹山を予定した。2日目は比良山系の武奈ヶ岳に行ってみることにした。伊吹山は百名山でゴンドラで登れるという意識だったので下調べもしなかった。武奈ヶ岳はマップを買ってきて準備をして出かけた。

「ながら」は若者がいっぱいかと思っているとほとんどが年配者でびっくりです。京都方面のお花見に出かけるようです。名古屋どまりの車両だったので豊橋を過ぎたら車両を移動しなくてはいけない(豊橋までは全車両指定席です)事もあって、当然熟睡はできませんでした。

伊吹山を眺めながら
登山口まで歩く
大垣駅構内で朝食と買出しをして近江長岡駅まで行った。登山者は誰も降りません。駅前の桜は満開です。バス時間を見ると登山口に行くのは土日のみで平日は曲谷行きで登山口で降りることになっている。45分の待ち時間があり、今日はゴンドラで半分は登るので時間は余裕があります。

桜の花見をしながら登山口まで歩くことにした。のどかな田園の先に伊吹山を眺めながらのんびり歩いていると、登山口の手前でバスにも追い抜かれた。ゴンドラ乗り場の大きな看板のある、三ノ宮神社にお参りしてゴンドラ乗り場に行ってみると、なんと運休です。まったくの予定外です。誰かに聞こうと思うのですがお土産屋さん、観光案内所などクローズで登山者も誰もいません。

3合目で
やや右に見える小さな鞍部に登る
仕方ないので登山道を歩くことにして登りだしてまもなく、水を買うのを忘れていたことに気がつく。神社のところまで戻ってペットボトルを購入していると、観光案内所のおじさんが鍵を開けていて、話を聞くとゴンドラはシーズン中だけ運行するのだそうです。コースマップをいただいて歩きだした。薄暗いカシノキ林の道を抜けるとスキー場に飛び出し、明るくなった。1合目の標識があった。

スキー場も意外と急斜面です。3合目までくると一旦平坦になり今まで見えなかった登山者が何人も目に入ってきた。ここまで車道が来ているので車で来たのでしょうか。5合目〜9合目までは急斜面をジグザグと登ります。もう下山してくる人も何人かいます。遅れた時間を取り戻そうと休み無く歩いたら足が攣りそうで8合目のベンチで休憩をした。

山頂手前
9合目までくると緩やかになるが残雪の道となった。頂上は広く、山小屋がありましたが閉鎖してました。曇り空のため展望はよくありませんでしたが明日予定している比良山系の山並みは白くかすんで見えていた。意外と寒く、日本武尊の像?の裏側で風をよけながら駅弁のさば寿司を食べた。バスの時間もあるので長居をしないで下山をした。3合目付近のスキー場の斜面にはアマナとミスミソウが群生していてきれいです。花を求めてくる人も多いようでカメラマンを多く見ました。ミスミソウの群生地は初めてで感激です。バス時間にぴったりにバス停に着きました。

山科で乗り換えて、初めての湖西線に乗る。琵琶湖と山の眺めがよい、近江舞子を過ぎると田園風景に変わり比良の山並みがぐっと近づいてきた。今晩の宿泊地、安曇川で降り、夕食を済ませてから宿に入った。

山頂

若狭街道
熊川宿
明日の天気は100%雨、しかも荒れるとなっている。期待していた武奈ヶ岳はあきらめて、若狭街道歩きに変更すると決めて、夜行列車の寝不足もあって8時には早々と寝てしまった。早朝、予想通りの大雨でした。民宿のベランダでこっそりとラーメンを作り、残りのおにぎりをお茶漬けにして熱々の朝食を済ませた。近江今津駅から小浜行きJRバスが出ていてこれが意外と便利です。小浜までちょうど1時間で行きます。
京都の出町柳を出た若狭街道が朽木を経て合流する保坂という停留所で、降りたが予想外の強風で傘をさすことができませんでした。交通量が多い道でかなり気を使いながら歩いた。近江角川BS付近には昔の風情が残る民家が右の谷筋に伸びていた。水坂峠はトンネルで越えると、つぼみが膨らみかけたモクレンの木が多く見られる。

鯖街道の起点
福井県にはいるとすぐに熊川宿に着く。道の駅の裏から、よく整備された宿場が延びている河内川をわたると中心部になる。雨のなか誰一人いない宿場で往時の賑わいを想像しながらしばらく佇んだ。宿のはずれで、満開の桜越しに町並み振り返る。ここからはまた危険な歩きに戻ってしまう。北川の右岸側が旧道で様子が見えるのですが橋を渡り損ねてしまったので新道でJR小浜線の上中駅まで歩いた。
ここから青春18キップの最後の活躍です。小浜は今年の3月まで放送されていたNHKの朝ドラ「ちりとてちん」で有名になり気になっていた町です。時間も無いので「若狭塗り箸」を土産に買い、焼きさば定食をたべた。若狭街道、通称鯖街道の出発点のいづみ町商店街と「鯖街道資料館」を訪ねて小浜を後にした。名古屋まで鈍行で移動、新幹線に乗ってしまった