小菅川 本谷      平成20年5月18日

雄滝駐車場7:00〜林道終点7:25〜8;30トリゴヤ沢出会8;50〜10;25ケルンの出会10:45〜12:40稜線13;00
〜13;30大菩薩峠13:40〜日向沢登山口15:10〜15:30雄滝駐車場


林道終点の広場
先月、美流沢の帰りに、長沢さんからゴールデンウイーク明けには休みが取れるので、どこかに行こうと誘われていた。秩父、丹沢などの候補もあったが、小菅川本谷を遡って大菩薩峠に行くことにした。高城さんも参加してくれることになりバス利用予定が高城さんの車に乗せていただき、大変助かった。前夕、16時三鷹駅に集合して圏央道を使って小菅に向かった。林道に入るが舗装されている。白糸の滝駐車場も広くトイレつきで良さそうですが、もう少し先に行ってみた。砂利道になり道も狭くなった気がするがよい道で雄滝駐車場に着いた。ここにもトイレがありこの先駐車スペースがあるか分からないのでここを仮眠場所と決め、テントを設営した。怪しかった天気も雨になって、寝酒は車の中で済ませて寝た。

出だしの滝
釜の左をヘツリ倒木に乗る
翌朝、7;;00出発する。林道をだらだらと登り、雄滝入口を見て、日向沢登山口を過ぎるとまもなく終点になった。10台は駐車できる広場になっていて、釣師の車が2台停まっていた。しっかりとした踏み跡で沢に下りると釣師が2人いて、挨拶すると,ぼやかれてしまった。すぐの堰堤を左のトラロープで越えた。釜に裂けた倒木が横たわる小滝が最初の滝だ。左から釜をヘツリ倒木の上に乗り移って通過したがウオームアップ不十分な体には、いやらしいところだった。木橋またぐと、その先にはワサビ田用の作業小屋があった。ここで2人の釣師がいて、文句を云われたが遊びのフィールドが同じなので仕方ないところです。釣師に気を使い出来るだけ水線を避けて歩いた。

シャワークライムかな
と思った滝
トリゴヤ沢出会いで休憩をした。トリゴヤ沢には小滝が2個ほど見える。シオジの大木と新緑が快く、熱い紅茶が普段よりおいしく感じた。3m滝を過ぎ、ミニゴルジェのナメ小滝をいくつか連続して気持ちよく超えると4mのナメ滝が出てきた。これがシャワークライムをするものかと思い、左の細い水線に沿って超えたが水を被らなかった。衝立岩状に水勢のある6m滝は右が階段状で簡単に越えられた。一旦、開け、右にに枝沢が合う。核心のゴルジェになると入り口に5m滝があり、左から取り付き水シャワークライムで超えた。ここで高城さんのデジカメもシャワークライムしたらしくその後回復しなかった。その先に大岩を積み重ねた城壁のような薄暗い12m滝があり、右壁奥に残地シュリンゲがあったので使わせてもらい超えた。

シャワークライムした滝

城壁の滝
右奥に残地シュリンゲがある

そうめん滝
左に天狗棚沢が入り、ここを詰めるかと迷うところだたが、水流は細く枯れの押し出しのような貧弱な枝沢だった。少し進むと、中央の大石にケルンが積んである、1500mの二俣になった。ここで休憩を取りどちらに進むか検討した。左には滝が2個見えていて遡行意欲がわくが右の本流は平凡な川原です。右は次回に残しガイドブックの通り、左股に入った。流れは細くなったが小滝が連続する。一番奥には10mのソーメン滝が3段になって落ちていて、なかなか美滝です。フリクションもよく水流を快適に超えた。まもなく、仕事道が横切っていた。右には木橋で上方に伸びている。帰り道、大菩薩峠から15分ほど下ったところに巡視路が分岐していたのでおそらくここに通じているものだろう。

ほぼ最後の滝
水も細くなったころ、三叉状のところで昼食を作る。岩肌から清水のように流れていた。右の斜面が崩壊している。アブが多く、ネットを被りながら食事をした。食後、真ん中を登りだしてすぐに高城さんから踏み跡は右に伸びていると指摘された。小尾根を乗り越すと、まだ流れのある沢になっていた。休憩したところは崩壊で谷が一部埋まり覆水になっていたのだ。2個ばかり流れの細い小滝がありそれを最後に、傾斜が強くなって、水も消えた。霧が出てきて薄暗い陰気な詰めとなった。ガレ場を頻繁に立ち止まりながら忠実に沢筋を登り、最後には笹薮にぶつかって、20mほど笹をこぐと、きれいに刈り払われた防火帯の稜線にでた。

残り10mで稜線
後続を待つ
上日川峠への分岐標のところだった。アベックの登山者が不思議そうにこちらを見ていた。熊沢山を巻くように付けられた道にはバイカオウレンの白い花がが群生していた。霧でうす暗くなった大菩薩峠で写真を取り下山した。例の仕事道に通じているらしい巡視路を右に見て、フルコンパで小菅村に向かう道に入る。途中、ハリギリの芽を少し収穫、トウゴクミツバの花を観賞しながら歩く。ノーメダワに通じる道には新しい標識が立っていてしっかりとした道があるのを知ったのも収穫だった。赤沢への道と別れ日向沢口の林道にでて車に戻った。小菅の湯に立ち寄り、汗を流し、上野原の町の割烹料理屋で打ち上げをして、上野原駅まで送っていただき帰路に着いた。