丹波川 小常木谷      平成20年7月13日

コースタイム 余慶橋6;45〜火打石谷出会7;05〜兆子ノ滝8;35〜不動ノ〜滝10:45〜
岩岳沢出会12;35〜14:45岩岳尾根15:00〜17;15余慶橋



補修中の大常木林道
平野さんから13日は空いてますのメールを頂き、二人とも未経験の小常木谷に行こうと、一発で決定した。前夜、余慶橋付近で仮眠する予定で、北朝霞で平野さんの車に乗せてもらった。どこかで夕食を食べようとするが、青梅を過ぎてしまうとありませんでした。夕食にありつけるか心配しながら走ると御岳でラーメン屋を見つけて夕食を済ませた。奥多摩駅についたころは雨も降り出し、時折激しく降ってきた。のめこい湯の入り口のゲートがなかったので駐車場の土産屋さんの軒下にテントを張らせてもらった。お陰で雨も気にすることなく快適に眠れた。翌朝、5時起床して、余慶橋に移動し、路肩の広場で朝食を食べて、沢支度を済ませたころ1台車が来て、3人が沢スタイルで下りてきた。挨拶すると、小常木谷に入るとのこと、どうぞお先にと我々は後を行くことにしたがこれが間違えだったのです。

縞模様
こんな岩が多い
3人を追うように大常木林道に入る。少し登ったところから踏み後が在ったので本流に下りられそうだったがそのまま林道を登った。道は修理中で資材が置かれたりしている。かなりの高巻きで火打石谷の出会いに下りると真新しい橋が架かっていた。その上流で再び新しい橋が出てくると林道は斜面を登ってゆくのでここから入渓した。先行3人組みが見える。平凡なゴーロと小滝を越える。左にカヤノ谷が4m滝で会う。縦縞の模様が面白い滝が出てきた。谷間に時折日差しが入ると白波に反射し、別次元に入り込んだ感じがする。股まで水に浸かる滝もあったがいずれも簡単に越えられた。

兆子ノ滝

置草履ノ悪場の入り口がどこなのかわからないうちに兆子ノ滝が出てきた。ここが入り口といってもよい気がする。先行3人がザイルを出してトップが登っているところだった。大部待ち時間がありそうなので巻くことにして右岸の枝沢から左の尾根に這い上がり適当なところでトラバースしようとしたが急斜面に潅木も少なくかなり上まで追い上げられた。そこからややくだり気味に枝沢を2回横切ってようやく沢に戻った。兆子ノ滝と、その上の8mくの字滝も一緒に巻いた。この高巻きに1時間20分を費やし、体力も消耗した。先を譲ったのを悔いるが後の祭りだった。

4mナメ滝
右壁の残地トラロープを使う
4mナメ滝は釜に入り左から水流を登れば良さそうだが右壁に2本のトラロープが下がっていたので、楽をしようと、こちらから巻きにかかった。垂直壁はトラロープ頼りに登り、その上の狭いテラスで行き詰まる。右は垂直壁が続く、狭いバンドを左に移動してみたが手がかりが不安で一歩が上がれない。すぐ上に手ごろな潅木があるので、この木にシュリンゲの先にカラビナを付けて投げ縄方式を試みるが手前の笹が邪魔してうまく行きません。背の高い平野さんに代わってもらい苦戦の末、立ち木にシュリンゲをかけることが出来、一歩目に立ち上がってみるとそこには残地シュリンゲがとぐろを巻いていた。使用後は元に戻してほしいものです。釜に浸かって水流の左を登ると何も問題なかったのです。

不動の滝
すぐに、12m不動の滝が出てくる。見るからに登れない、右の広いスラブ滝を少し登って様子を見るが難しそうで、左のルンゼから巻きに入った。こちらも急斜面ですが潅木があるので恐怖心は無い。露岩の裾を回り込むような、いやらしいトラバースをしてトイ状3mも一緒に巻いて懸垂で沢に下りた。巻きに30分を要した。2段18m滝を見ながら昼食休憩をした。ここは登ってみたいところだが最上部が難しそうなので敬遠して、手前の右壁から巻くが今日の巻きでは最も簡単でした。滝口から覗くと最上部はツルツルでカンテも苔がついていた。上りきったところに残地シュリンゲがあったが下からは届かないところでした。ここはトップロープで2段目から挑戦してみたい。

2段15mねじれ滝
すぐに、2段15mねじれ滝が出てくる。1段目が2条の2段目が1条の美滝です。記念写真をお互いに撮り、右から巻いた。滝口に回りこむところに長いシュリンゲが2本垂れ下がっていて振子の要領で越えるがそれほど緊張することも無く通過できた。これで置草履ノ悪場は終了しすぐに岩岳沢の出会いに着いた。この先の10m滝を越えてから椎茸沢を岩岳尾根の詰める予定だったが次回の課題に残して岩岳沢を詰めることにした。岩岳沢は階段状の滝出始まり、やがて1条の流れの急なルンゼに変わり狭い急滝を登っている感じになる。両側がが迫り、逃げることが出来ないので緊張して登るところもある。二俣で少し緩んだあたりで左の尾根に取り付いた。笹薮が時々見られるが藪漕ぎもなく、岩岳尾根にでた。

詰め上げた小ピークで
飛龍、前飛龍山を見る
2万5千の地形図で尾根の東側に大常木林道が付けられているが見当たらなかった。ちょっと右に登り、小ピークで飛龍山を眺めながら、靴を履き替えて下山するが時々藪になって歩かれている尾根ではありません。15分ほど下ったところで立派な林道が右から巻くように出てきた。水道局標識の40/35の所だった。ちょうど先行3人組が下山してきて一緒になり、前後しながら歩くことになった。東京コッフェルクラブの人だった。それにしても大常木林道の立派なのに驚いた。小常木谷は高巻きの訓練に終始した感じでした。のめこい湯で先週に引き続き師匠にお会いしました。