殿平〜クラゴ山〜御正人のタル             平成20年2月7日

コースタイム 初狩駅7;35〜藤沢子神社8;00〜殿平8;55〜クラゴ山西峰10;10〜11l45御正人のタル
12;25〜鉄塔下13;00〜いこいの村15;30〜16;20初狩駅


殿平山頂

今年の東京地方は雪が多い、昨日も少し降ったので近場で雪山気分と展望を楽しみたいと思う。3年前の同じ時期に恵能野川から御正人のタル〜滝子山に登ったが今回はクラゴ山の尾根を歩いて御正人のタル行ってみることにした。上野原を過ぎると白さも増して、初狩駅で降りると駅前は5cmの積雪でした。凍結した車道を歩幅を小さく注意しながら中央高速をくぐり、藤沢集落まで行き、藤沢子神社にお参りする。神社には子神社とだけ書かれていて今年の干支でご利益もありそうな気がする。殿平の標識に従い神社の右側から登り始めた。植樹林をジグザグと30分ほど登ると南側が伐採されていて展望がいいところに着いた。なだらかな雑木の尾根に変わって快適な道になると殿平に着く、一面雪の小広場に自分だけの足跡を着けることができると、なんとなく一人で微笑んでしまう。

鉄塔下から滝子山を見る

やや積雪も増え、湿雪は足に重く感じるものの緩やかな道にはそれほど苦になるほどもなく、雑木の樹間から滝子山を眺めながら快適に歩くことができた。それも束の間、いこいの村への道を左に分けると積雪も増え、ワカンを持ってこなかったことを悔い始めた。やがて、急登を這うように登ると、火の用心の札のあるクラゴ山西峰に出たが、クラゴ山はもう少し東に行ったところのようだ。ここで初めてクラゴ山からの足跡に出会ったが少し前のもののようだ。クラゴ山標識はパスして、先に進むと、しばらく緩やかな尾根が続き大きな鉄塔のある開けたピークに着く、先ほどの足跡は左をまくように藪の中へと消えた。3年前に恵能野川からきたときはこの鉄塔に上り詰めたことを思い出した。黒岳、雁ヶ腹摺山がよく見渡せる。先日登った吹切尾根が林道で切れている様子がよくわかる。滝子山の肩に富士山の山頂が僅かだけ見えて、今回の一番展望のよいところでした。

御正人のタルを覗く

尾根は西側に向きを変えて、くだり、その後の登り返しが胸突き坂となり、膝までの積雪が行く手を阻み、10歩前進しては休憩のハードなものとなった。ようやく御正人のタル手前のピークについたときは膝ががくがくしていた。御正人のタルへ降りようと途中まで行ってみたが残地ロープは雪に埋もれいた。こんなときに限っていつもは持ち歩くザイルも忘れてきてしまった。昼食休憩をした後に考えることにして、いったんピークに戻り、例によってうどんを作る。今日はてんぷらを4種類持ってきたので豪華な鍋ができた。コーヒーも淹れてすっかり寛いでしまった。

クラゴ山山頂
板にクラゴ山と書かれている

足の疲れもあり、気合も薄れてしまったので今日はここで引き返すことにした。急坂は下るほうが怖い、アイゼンを付けてみたが軟雪で団子を作るだけで効き目がない、だましながら下りきる。クラゴ山によって山頂名板の写真を撮り、真木に下りようかと降りかけてみたが、急だったので素直に引き返してきた。鉄塔の下でしばらく展望を楽しみ、途中からいこいの村への道を下った。小さなバンガローがあるところで沢を渡り、車道にでて、滝子山登山口の分岐を右に見送るとまもなく今朝お参りした藤沢子神社に着いた。初狩駅の入り口のコンビニでアルコールを調達して電車に乗り込み。ラッセルもあって十分雪山気分を味わう。ワカンとザイルを持ってこなかったことを反省しながらカンチュウハイを飲む。