前川 大滝沢    平成20年9月28日

滑川橋7;35〜8;30大滝下8;50〜吊橋11;00〜11;40終了した枝沢出会12;50〜大滝展望台13;55〜14;15滑川温泉


3段19m滝
1段目左トラバース、2段3段は右を登る
ネットで大滝沢の山行報告を見たら無性に行きたくなり、仲間に声をかけたところ平野さんがお付き合いしてくれることになった。平野さんは今年すでに2回行っているが無理をしてご一緒してもらった。前夜、出かける。滑川橋のところで仮眠を予定していたが雨が降り出したので峠駅のシェルターでテントを張った。すこし遅れてもう1組がやってきた。翌朝、ラーメンを作ろうとしたとき、ガスボンベを忘れたことに気がついた。平野さんも残量の少ないのを持ってきたため二人分作るのが精一杯だった。何とか朝食を済ませて滑川橋まで移動した。小雨が降っているが大雨になることもなさそうなので橋の袂から入渓をした。ゴーロを進むと3段19m滝が出てきた。1段目は左の壁をトラーバースして滝口に出るがトラバースの一歩がいやらしく這うようにして渡った。2段目は右のやや急な斜面を登り、右に3段20mの美滝が落ちる枝沢を見ながら3段目も右から越えた。

大滝
左の窪から巻き
この先はしばらく赤茶けた滑床に美滝が続く、快適なところだ。落差は少ないがいずれも大きな釜を持つ滝が続く。どれも苦労なく超えられる。やがてゴーロになると左手の小木にテープが見られ、踏み跡が出来ていた。多分、大滝見物の道だと思われる。すぐに、大滝が見えてきた。滝下でゆっくりと滝見物休憩をして、巻きに取り掛かる。左の窪を登り、小尾根に乗る。落ち口の高さ付近から右にトラバースに移り草つき斜面、路岩のテラスをを横切り潅木藪を抜けて、滝口に下りた。しっかりとした踏み跡で問題はない。5m堰堤状の滝を超えて、左にネコノ沢が入る。

10mナメ滝
左から巻く
しばらくゴーロを行くと二俣に見えるインゼルになる。10mナメ滝を左から巻く。12m2条滝は右水線脇を越えると、その先は美しいナメ小滝の連漠帯で一息入れることが出来た。5mナメ滝は通常は泳ぐところだが巻くことにした。左壁の踏み跡に沿って急斜面の草つきを登るが雨降りの後の緩んだところは緊張した。ここは泳いだほうが安全だと思う。ゴーロになり、古い堰堤を越え、頭上には鉱山名残の吊橋の残骸が見える。右の赤黒い壁には白糸の滝が落ちている。右側の洞窟に湧き水滝が落ち、修行僧がいそうなところを過ぎると、まもなく左に枝沢が出会い、ここで本流遡行は完了した。ボンベがないので焚き火をして昼食をつくり食べたてから枝沢を詰めると、すぐに滑川温泉への登山道に出た。

右の斜面から巻いたが
泳いだほうがよかった
5mナメ滝
靴の履き替えをして滑川温泉下った。途中、大滝の展望台で大滝の最上部を眺めた。温泉で汗を流したあと、姥湯温泉を下見して、次回、大滝遡行の時は明月荘に泊り、姥湯温泉のんびりしたいなどと、話しながら帰郷した。紅葉には早すぎたのと雨模様のためか、誰にも会うこともなく、静かな沢歩きを堪能できました。アプローチも電車で来て峠駅で仮泊して手軽に入れる事がわかったし、巻きは写真の3箇所だけ、その上美渓であるので、又来たいと思いを強くしました。