奥大井 朝日岳、前黒法師岳     平成20年11月23日ー24日

コースタイム 1日目 金谷駅6;14=7;32千頭駅7;45=8;25寸又峡温泉バス停8;35〜8;45猿並橋9;00〜合地ボツ10;45〜12;30朝日岳12;45〜15;05猿並橋15;20〜15;45テン場

       2日目 テン場7;10〜登山口7;45〜栗の木の段9;05〜前黒法師岳11;30〜14;30テン場〜温泉入口バス停16;52=17;32千頭駅18;14=19;28金谷駅


千頭駅で
寸又峡温泉行きバスに乗る
前夜、東京駅23;10のムーンライトながらに乗った。久しぶりに利用したが、相変わらず混んでいて、同行のO氏との席も離れ離れになった。午前2時すこし前に静岡駅に着き、初めての経験で、乗り継ぎ時間まで漫画喫茶にて仮眠した。3時間800円、リクライニングシートで何とか寝ることが出来、短時間の仮眠には十分役立つ、利用価値があると思う。定番の吉野家で朝定食を食べ、5;15の始発電車に乗って金谷駅に降り立つが、まだ薄暗く大井鉄道の入り口も開いていない。JRの待合室で暫し過ごして、6;14の始発電車に乗り、走り出すと富士山が思わぬ方向に見え、びっくりする。大井川の景色と紅葉を楽しみながら、千頭駅についた。(金谷ー千頭 1810円)寸又峡温泉行きバスが駅前に待っていてすぐ乗り込む、朝一番のため乗客はほとんどが寸又峡温泉のパートのお年寄りばかりでした。奥大井から道を分けて峠を越えると温泉です。人影もまばらでひっそりとした温泉街を通り終点で下り、身支度と水の補給を済ませて出発です。


翌日、飛龍橋に行く林道から見た
猿並橋
土産屋さんが途絶えたところで飛龍橋への道を分けて右下る道にはいると、モミジの紅葉が良い感じの公園になっている。下山後ここの東屋でテントを張らせたもらうことになった。猿並橋への標識にしたがって下る。寸又川にかかる猿並橋は高度感があり、歩くリズムと橋の揺れが合算されると思いのほか怖く、寝不足の頭に渇を入れられた。渡りきったところが朝日岳の登山口で計画書投入箱が設置されていた。ここでテント用具はデポして軽くして登ることにしたがいきなりの急登に先が思いやられる。15分で林道に出て一休みする。急登が連続して着ている物を一枚また一枚と脱ぎながら登る。偶然、休憩したところが程よい紅葉したブナの下だったので写真を撮る。引き続き、急登の後、合地ノボツに着くと、ようやく緩やかになってほっとする。尾根を回り込むと展望所に着いた。明日登る予定の前黒法師岳が見え、正面の一本松がなかなか良い雰囲気を出して写真に納める。

展望所で
前黒法師岳を望む

朝日岳
緩んだ尾根がまた急傾斜になって栗山沢ノ頭に着く、下りの男性一人が休憩中で、女性の単独が前に見えてきた。最後の急登が終わると樹林帯のダラダラとした道に変わりまもなく山頂に到着した。うっすらと雪が残る山頂の切り開きから何とか富士山を写真に納めて下山をした。デポ荷物を回収していやな吊橋を渡る。尾崎坂展望台をテン場に予定していたが疲れたこともあって近場にすることにして適当な場所を探しをしながら歩き、公園の東屋を今晩のテン場と決めた。屋根はあるし適当に紅葉もあり良いロケーションです。テン場が決まれば、早速、露天風呂、美人作りの湯で汗を流して食事の場所を探す。朝の静けさはうそのような渋滞の車の間をぬようにして歩き、紅竹食堂が感じがよかったのでここに決定し、ビールで無事下山の乾杯をした。東屋に戻りテントを設営、寝酒をすこし飲みシュラフに入った。夜半、鹿が何匹かテント訪問してヒューン、ヒューンとうるさいので威嚇してみたが逃げる様子もない、ついでにトイレに行くとトイレ脇に自転車ツーリング隊のテントが一張りあり、シュラフだけで寝ている人もいた。

飛龍橋の袂
前黒法師岳登山口へ
工事中通行止め
翌朝、早い時間から飛流橋に向かう人たちが見られた。今日も必要なものだけ背負って楽チン登山です。渓谷沿のすばらしい紅葉を堪能しながら飛龍橋に着くと前黒法師岳への道には通行止めの木柵が置かれていた。行かれるところまで行ってみることにして進んでみると工事中のところがあり、アルミの橋を渡るだけで工事も休みで問題なく通り抜けると、すぐに登山口の標識があった。落ち葉の急斜面の登山道に取り付いた。ジグザグと急登を行くと湯山の集落跡らしき石垣積みを何個か通り過ぎると、まもなく林道に出た。ここから昨日の朝日岳が姿を見せてくれ、展望台で見た崩落地がはっきりと確認される。昨日の急登に比べるといくらか緩やかな登りですが連チャンの足は重く、ようやく栗の木の段に着く。いくらか穏やかな道になってほっとする。

湯山林道から見た
朝日岳

感じのよい原生林を行く
ヒメシャラの林を通り過ぎてイワカガミの群生地で尾根を左に取る。コメツガの良い雰囲気のところは奥秩父の感じがする。またまた急登が始まり。前方が開けると白ザレの頭、崩壊が足元に見られて気持ち良いものではない。小さなアップダウンの後、平坦な道になる。原生林には雪がうっすらと積もって踏み跡を見失うこともあるがテープを目安に進む迷うこともなく頂上に到着です。雨を心配しながら登ったが山頂までは降られることもなくラッキーだった。展望はまったく望めないので、早々に下山を開始する。雨も林道の手前付近で降り出してきたが、雨にかすむ紅葉も又風情があるなどと勝手に思いながら、2山登頂の満足感もあって気持ちよくテン場に戻った。ところが東屋の周りにはごみが一面に散乱していてびっくりする。昼食の用意を始めてみるとO氏のみかんとインスタントラーメンが見当たりません、鹿かサルに荒らされ持ち去られていた模様です。ポリ袋に入れた食料が荒らされていたのでデポするときの注意不足だったと反省した。残り物だ昼食を済ませて、美人作りの湯に急いだ。下山後の温泉は最高でした。。最後に飛んだハプニングがあったが温泉付き、屋根つきのテン場で快適な登山が出来て満足しました。


前黒法師岳