大血川 石楠花沢右俣〜左俣      平成20年6月8日

コースタイム 駐車地点8;50〜二俣9;20〜10m垂直滝11;30〜長沢山14;00
〜左俣下降〜3段35m滝15;25〜二俣16;20〜17;00駐車地点


二俣
両門の滝
5日ほど前に平野さんから8日の予定はありますかとメールがあり、それから松井さん辻本さんと時間調整、場所の選択と難航の末決まった山行です。新座駅に6時集合する。平野さんが15分送れ、松井さんは前日遊びすぎて欠席でした。辻本さんの車で大血川観光釣場の先、西谷から車道が離れるヘアピンカーブまで入って駐車した。支度をして西谷に沿う取水施設用の道に入ると釣師の車が止まっていた。鉄橋渡って堰堤2個をパスする。取水施設手前の鉄橋は渡らないでそのまま右岸を進み堰堤の上で入渓した。大岩のゴーロの沢だ。タカノス谷を見落とし、左の崩壊地過ぎると1;1の二俣になった。左俣には3段15m滝が、右には10m3段滝が見えるが左のほうが滝らしい滝だ。

釜に飛び込み
左を登った滝
休憩後、右又に入る10m3段は大岩の間を落ちる滝だ。樋状の滝は右を越えた。大岩の陰に2m2条滝を平野さんは左を直登し苦戦、私は右を巻く、この沢は苔でよくすべるので意外と手ごわい。薄暗いナメ滝を過ぎ、倒木のかかる2条滝付近は明るく開けた。4mナメ滝は右を越えたが倒木のボサが邪魔でザックに引っかかり苦戦した。やれやれと思ったらすぐに釜持ちの8mナメ滝が出てきた。右壁が一見登れそうだが逆層の苔着きで厳しい、左の水流沿いが良さそうだがこれは釜を一泳ぎしないと取り付けない。しばらく思案するが辻本さんが飛び込んでしまった、後続はしぶしぶ泳ぐことになった。水流に圧され取り付くのに手間取り冷たかった。更に水を被って超えたが滝上で震えが止まらなかった。

垂直10mの隠れ滝
両岸が切り立った壁にはさまれた狭いゴルジェな入り込んで小滝をひとつ越えるとその先に5mの滝がV字谷に挟まれて落ちていて水線突破しかない。これ以上濡れたくないないので少し戻った右岸のルンゼから何とか巻いた。沢に下りて一安心したところ、3m滝の先が行きどまりのよう立ちふさがっている。近づいて見るとそこには10mの垂直滝が隠れていた。薄暗い陰気な滝だった。ここは左から大高巻きを強いられた。3m滝を最後に滝は無くなり、水が細くなってきたところで昼食にした。熱いラーメンと紅茶が冷えた体には最高だった。ひたすら詰め上がり最後は左の支尾根を登った。長沢背稜を長沢山に進み、山頂から少し下った鞍部から左俣を下降した。

左俣5段35m滝
すぐに水が出てきた。右に枝沢が入ると、小滝を2個ほどクライムダウンした。5段35mを左から巻いた。巻き終えて振り返ると水量が無いが小滝が連続している美滝だった。大きな崩壊地が出てくるとまもなく二俣出会の朝に見物して通り過ぎた3段15m滝になり、これを右から巻いて降りるとほぼ終了となった。1回もザイルを出すことなく下降した。下山を左にして正解でした。右俣のゴルジェ突破は厳しく、初級とは思えない沢でした。帰りに立ち寄った柴原鉱泉、柳屋は、4〜5人入るといっぱいの隠れ屋のような温泉でいい雰囲気のお風呂でした。