上州 石尊山〜高田山       平成20年4月3日

コースタイム中之条駅8;25=駒岩BS8;50〜獅子井戸9;45〜10;15石尊山10;30
〜11;00高田山11;30〜942.4m〜古座部12;55〜13;35沢渡温泉14;38=中之条駅


駒岩バス停

先週、身延山へ行った折、帰りのバスで一緒になったおばさん2人連れと一緒になった。青春18キップで来たそうで、話が弾んだ。その中で中之条駅から高田山に行く予定だ聞き、帰ってから調べてみたところバスの便もよく、展望がいいと紹介されていた。ヒルが多いとも書かれていたので早目が良いだろうと早速出かけてみた。

中之条駅で四万温泉行きのバスに乗り駒岩BSで降りると道路のコンクリート壁に大きく石尊山、高田山登山道入口と書かれてあり、地元の登山者に対する気持ちが伝わってくる。バス時間をチェックしていたら犬に吼えられ、早々に出発した。民家の間を上ると、ヒル除けの塩水が置かれていたので靴に振りかけた。鉄板の敷かれた水路を渡って鹿ネットの門を開けて登山道に入るとフキノトウが目に留まり、5個ほどを収穫させていただいた。

快適な雑木の道です

杉林を20分も歩くと小さな鳥居が出てきてここを過ぎると明るい雑木林に変わり、この山のいいところはこの先下山の最後までこの雑木林が続くことです。紅葉の時期はすばらしいと予想できる。落ち葉と雪解けのぬかる道は滑りやすく、しかも急登が続きます。獅子井戸と書かれた平地で一息入れる。1000m付近からはところどころに残雪も見られる。

1049mピークに立つと樹間越しに谷川方面が見えてくる。方向を西に変えてやせ尾根を登ると小さな祠が立つ石尊山頂上に着いた。西上州の山、三国連山とすばらしい展望です。横手山、白根山はまだ冬山です。独特の嵩山と先鋭な稲含山が目に付いた。高田山方向にわずかに進むと潅木に邪魔されない北側の展望が良いところがあった。

石尊山の先で稲含山を眺める

山頂はカヤトの広場

痩せ尾根にはキレットが3箇所ほど出てきて、雪も残っているため、かなり慎重に歩くことになった。高田山の山頂は小広場で南側がカヤトで開けて、榛名山方向の眺めがいいが、石尊山のほうが展望は勝る。出だしで収穫したフキノトウを入れたラーメンを作り昼食とした。ほろ苦がさと、香りの早春を味わう。

下山は予定より早く着いてしまったのでピストンは止めて沢渡温泉を目指すことにした。南に伸びる尾根を932.4mから古座部集落に伸びる黒点線を目指し下降した。地形図には点線は無いが歩かれている尾根らしくテープもあるし、2箇所に祠が祭られていたので石尊山への参拝路だったと思われる。出だしは急下降もあるがその後は緩やかな歩きやすい尾根でした。

沢渡温泉共同浴場

932.4mで主尾根を外し、南に伸びる支尾根に入るがここにもテープがあった。松林が出てくるとまもなく、林道に降り立ちそのまま直進した。藪がかぶるところもあるが、まもなく沢に降り立ち朽ちた橋が出てきて、民家の裏にでました。陽だまりで子守をしていた人に沢渡温泉への道を教えてもらい旧道を歩いた。途中、畑にカモシカを見つけびっくりした。かなり接近しても逃げることも無かった。

沢渡温泉病院の土手にはアズマイチゲの群生を見つけて感激した。小さな温泉街を抜けたところの沢渡温泉共同浴場(300円)でバスの時間まで1時間ほどのんびりとしました。10人乗りほどのワンボックスタクシーで中之条駅に向かい帰郷した。石尊山で展望を楽しみ、キレットで緊張感を味わい、雑木林の快適な歩きと良い山行ができました。下山後の温泉も最高です。