阿武隈川 湯川ー新野路温泉ー東吾妻山ー東大巓−白布温泉   平成20年9月14日ー15日

二本松駅前バス停17;28=17;55塩沢スキー場(泊)6;00〜三階滝7;45〜霧降滝9;00〜笹平分岐10;55
〜鬼面山12:30〜13;20新野路温泉14;15=14;45鳥子平(泊)
2日目鳥子平6;30〜東吾妻山8:10〜谷地平小屋10;00〜東大巓12;25〜人形石13;55
〜14;20北展望台14;35〜15;40湯元温泉16;41=米沢駅


最初の滝
上越のナルミズ沢に誘われていたが、日程が変更になったため、単独でも良さそうな場所として湯川に行くことになった。前日、午後3時過ぎ大宮で新幹線に乗って郡山〜二本松に着く。バスは国道まで2分ほど歩き二本松駅前バス停で塩沢温泉行きに乗って終点手前スキー場のところで降ろしてもらった。すでに、暗くなったスキー場の奥の登山道に入るところ、雨が降っても良いようにミズナラの木陰にテントを張った。湯川の音を聞きながら寝る。
翌朝、夜半の小雨も止んで曇り空です。安達太良山への登山道を行き、馬返しで僧梧台への標識で右に入るとすぐに湯川を渡るようになるのでそこで入渓した。苔のついたゴーロのを行くと右に20m滝の枝沢、20m2段滝の枝沢と20m多段滝の枝沢と3本の枝沢を通り過ぎると、大きな釜を持つ5m滝が現れ、最初の滝となる。左から超えた。

三階滝
続く、5m滝、2m滝、5m滝といずれも左から超えた。左に50m滝をもって枝沢が入っている、この付近でナラタケがびっしりと付いた倒木を見付け、良さそうなもの2食分だけ収穫した。、三階滝が出てきた。1段目は左を簡単に登り、2段を眺めると垂直の半円滝で勢いがある。左から巻くと登山道のようなよく踏まれた道があり、3段目も一緒に巻いた。ここを過ぎると美しいナメに変わってきた。小滝を2個ほど越えると左手に岸壁が現れ、3mと8mナメ滝を越すと二俣になって幅広の八幡滝が右俣に架かる。一人左の登山道から降りてきた。水流は左半分だけ右側には鎖が垂れたいるが階段状で簡単に登れる。その先はナメが続く。傾斜が強いところもあるがフリクションはよく快適に登れた。

霧降滝
ナメの延長に滝も出てきて緊張するところもあるものの、乾いたところを選んで超えた。ナメが消えると正面に25mの霧降滝が見えてくる。近づくに従い豪快で、滝下ではしぶきがかかり寒いくらいだ。しばらく眺めて右の踏み跡から巻くと登山道にでた。すこし登って滝口に降り、その先ほんの僅かでゴーロとなったので登山道に戻った。15分ほどで僧梧台登山道に合流し一休みした。途中の沢で水取りをして笹平分岐〜箕輪山〜鬼面山〜新野路温泉の下りた。この間は登山者が多かった。新野路温泉で汗を流し、浄土平〜福島行きのバスに乗った。バス待ちのときから雨が降り出したのでこのまま福島駅に行こうと思っていると急に日がさして来た。そこで急いで鳥子平から東吾妻に行くことにして下車した。ところが3分もしないうちに雨が降り出してきて藪に中にテントを張ってビバークした。まだ3時だった。収穫したナラタケ味噌汁とお湯割り焼酎で温まる。

谷地平
翌朝、雨は止んでいたが相変わらずはっきりしないお天気の中、東吾妻山に登った。霧が立ち込めた景場平の湿原は幻想的な雰囲気だった。東吾妻山の山頂は風があって寒く、一人、アマ無線と人がしきりに交信をしていた。しばらくすると、昨夜、兎平にテントを張ったというご夫婦が登ってきたので天気予報を教えてもうと、1日中、曇り空とのことでした。天気によっては浄土平からバスで帰るつもりで姥が原まで下りた。なんとなく雨はなさそうな感じなので白布温泉を目指すことにした。木道をしばらく行き、駕篭山への分岐のすぐ先のお地蔵様のところで谷地平へ方向を変えた。ここからは樹林の中になり今までより悪い道になった。沢筋を一気に下るようになるとすぐに三角屋根の谷地平避難小屋に着いた。小屋の中はとても綺麗で泊まりたくなるようなところでした。小屋前に3人の人がいたが谷地平がわからないのでここから引き返すといっていた。

弥平衛平
小屋裏で沢を渡り、その先はほんの僅か上ると見事な湿原があらわれた。ここが谷地平湿原と思われる。草紅葉が一面に広がり、池塘がまにまに浮かぶ、誰一人いない湿原は静寂そのもの、この道を選んでよかった。大倉深沢を渡るまでこの湿原を楽しませてもらった。藪の被った道をひたすら登り東大巓分岐に出ると平原に変わって、木道になった。東大巓山頂は木道から10mほど入った藪の中に標識だけが立つところだった。弥平衛平は壮大な草紅葉の平原で、木道脇には残り少ない花もあって疲れてきた体が元気を取り戻してきた。人形岩から巻き道で北展望台へと急いだ。リフトを2度乗り継ぎ天元台まで下りたが風が冷たかった。観光客で一杯になったロープウエーに乗って湯元まで下りた。リフト乗り場で教えてもらった湯本駅から200mほど下った「森の館」のお風呂に浸かったあとは恒例の缶ビール片手にバスに乗る。新幹線は指定席は取れなかったがデッキはそれほどの混雑してなかったのでザックを腰掛に牛肉弁当とビールで結構快適に帰郷した。