安倍峠ーバラの段        平成21年3月15日

コースタイム 静岡駅7;02=梅ヶ島温泉8:55〜登山口9;00〜車道広場9:50〜旧道入口10;00〜10:30安倍峠10;45
〜11;20バラの段11:35〜ワラビ沢頭手前〜12;40バラの段12;55〜安倍峠13;30
〜梅ヶ島温泉14;45〜15;20黄金の湯15;57=17;37静岡駅


梅ヶ島温泉の上
登山口の目安のアンテナ
青春18キップ使用の3段目です。18キップとジパングの割引キップを組み合わせて交通費の節約を計る。前夜、18キップで清水まで行き、駅前のカプセルホテルに泊まる。チェックインして近くのすし屋で海鮮物を食べる。翌朝、コンビニで朝食と昼食を購入して電車で静岡に行き、7:02発の梅ヶ島温泉行きバスに乗る。客は4人、安倍川のほとりには白く光る柳の花が春を告げているようだ。鱒つり大会に行くという老人の要望で途中トイレ休憩をした。その上、釣り大会の会場がわからないと、運転手さんが探しながら進むと黄金の湯で行われていて、無事降りていった。ローカルバスは実に親切で、優雅です。梅ヶ島温泉まで乗ったのはひとりでした。バスを降りそのまま車道を進み、急斜面に付けられた道でショートカットしてアンテナの立つ登山口のところまで登った。ここに車を止める人が多い。

沢道に下りた
穏やかな流れ
ここからは2年前に八紘嶺に登った道です。そのときは雪道でしたが、雪がないと別の道を歩いているような気がします。1時間弱で車道に出ると、ご夫婦が休憩中でした。八紘嶺に行くか安倍峠に行くか迷っているとのこと、八紘嶺への登山口を左に見て車道をダラダラと登る。振り返ると先ほどのご夫婦が後ろに見えて、安倍峠に行くことになったらしい。安倍峠旧歩道の案内板で右の沢に降りてゆく。穏やかな沢は、水も少なく渡渉するには何も問題ない。少し進むと両岸に雪が積もるようになり久しぶりに沢歩きにウキウキしながら歩いた。マユミの群生地、安倍川の源流水など小学生がつけてらしい木札が見られる。やがて、広場のような源流部に着くと安倍峠の表記が巨木に付けられていた。ミズナラの林、一面の笹に雪が積もり誰も踏んでいない広場で休憩をする。カエデの大木もあり、紅葉の時期に訪れてみたいところです。

安倍峠
大光山への道しるべ

バラの段
笊ヶ岳?
アイゼンをつけてバラの段へ向かうが、いきなりの急登にすぐに意気が上がってしまう。僅かな登りで尾根に出ると少し緩やかになるがそれもつかの間、ますます急登になり雪も深くなってきた。左側のすっきりと富士山が見えて幾分気持ちが和らぐがまもなくそれも見えなくなり、ストックを差し込みながら一歩一歩上り詰めた。稜線に乗ると今度は痩せ尾根、そして虎ロープの下がる岩場を乗り切るとバラの段に到着です。痩せ尾根の途中のとんがりという感じで狭いところですが富士山の姿が実にすっきりとして見えるこれだけで苦労して登った甲斐があった。時間も早いので、いつの日か縦走をするために少し偵察する。

バラの段
すっきり富士山

下山時に見つけた
春一番 マンサクの花
ワサビ沢の頭への鞍部まで足を伸ばしたが意外と急なアップダウンだ、引き返すときもしんどかった。バラの段で再度じっくりと展望を楽しんで、下山した。途中、マンサクの花を見つけてデジカメを向けた。地味な花だが春を感じる。安倍峠広場から車道に出てみると富士山が見えた。ここまで車で来るとバラの段も手じかに登れて、手ごろなハイキングコースと思う。帰りも沢道を下って、八紘嶺登山口広場で休憩をした。梅ヶ島温泉でバスの待ち時間があるので黄金の湯まで歩くと、朝はまばらだった鱒釣り会場には太公望が途切れることなく並んでいた。温泉に入ってバスに乗った。バス停で今朝の鱒釣りのおじいさんと会った。釣果はたった4匹と、嘆いていた。静岡で安倍川餅を土産に、ジパングの割引キップを使用して帰郷した。やっぱり新幹線は早く楽です。