月山     平成21年7月3日ー4日

コースタイム 1日目 10;27鶴岡駅10;37=11;30羽黒山山頂11;45=12;40月山八合目13;10〜14;35仏生池小屋(泊)
2日目仏生池小屋5;05〜6;05山頂神社6;15〜念仏避難小屋9;55〜14;30肘折温泉15;25=16;20新庄駅


羽黒山山頂で月山行きに乗り換える
先週の荒島岳に行った時と同じ大人の休日三連パスを使用して東北に行こうと思うが天候が安定しません。行く先が決まらないまま前日に月山とした。バスで8合目ま天候が悪いときも移動できることが決め手でした。3日、大宮を6時34分の新幹線で新潟まで行き、いなほに乗り換えて鶴岡には10;27に着いた。10分の待ち合わせで羽黒山雪のバスに乗る。羽黒山山頂で八合目行きに乗り換えたが羽黒山にお参りしないときは休暇村羽黒で乗り換えたほうが安く済むかも知れない。

運転手に聞いてみたが羽黒山山頂で乗り換えと言われ、納得できない。15分ほどの待ちで八合目行きに乗り換えた。バスは月山高原ラインを登ってゆくが曇っていて景色は見えません。六合目を過ぎると道は狭まり車の交換が大変です。大型バス同士のときはかなり苦しい道です。八合目に13時ころでレストハウスで昼食をとり、歩き出す。

仏生池小屋下
夕暮れの雪渓
今日は仏生池小屋に泊まる予定なのでのんびりと歩く。雲と霧で周囲の展望はありませんがニッコウキスゲ、ヤナギランがガスのためより目立つ。御田原参篭所の鳥居をくぐると白装束の人たちに会う、「こんにちわ」と挨拶すると「ご苦労さま」と言われて、信仰の山を感じる。登山スタイルの人より観光客と白い半被の団体さんが多い。弥陀ヶ原の池塘に咲き遅れたチングルマやシラネアオイが見られた。少し高度が上がると残雪を見るようになり、一箇所雪渓をトラバースする。虎ロープが張られていてガスが出ても迷うこともない。

雪渓の脇にはアオノツガザクラ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲなどが目を楽しませてくれるようになると仏生池小屋に到着した。まだ早いので頂上小屋に進めるが明日の行動を考えてここで泊まることにした。なにより頂上小屋より安いのが一番の魅力でした。大きな部屋に一人案内された。一番乗りのようです。適当に布団を敷いて一眠りしていたら、「お風呂に入って下さい」と起こされた。広間では3人の中高年男性が酒盛りをしていた。この3人以外は泊り客はなく、大部屋に一人寝た。お風呂に入れるとはありがたかった。山菜中心の夕飯もおいしかった。

月山神社本宮
翌日、4時起床、心配していたお天気は曇り時々雨とのこと。フロントでおにぎりを受け取り5時に出発した。同宿の3人さんは湯殿山へ下りるというのでご挨拶して先行した。私は頂上まで行き天候と登山道の様子によって念仏小屋へ向かうかを決めることにした。朝方雨が降った様で雨具のズボンだけ着けて歩く。振り返ると大雪渓に仏生池小屋が小さく見える。石畳の道に変わり、雪渓を歩くと山頂の神社に到着した。早朝のためか誰もいないのかと思うと、神主さんはいました。500円の参拝料を納めて、お札と人形を頂き、お払いを受けて月山神社本宮に参拝した。石垣の上に立つ小さな社です。写真撮影禁止です。

肘折温泉への登山道の情報を得るため頂上小屋に寄った。登山道には問題ない、頂上直下の雪渓はアイゼンが必要だといわれ、小屋の脇を標識に従い肘折温泉への道に進んでみた。雪渓を見下ろしながら思案する、トレースはなく意外と急斜面だ。とりあえずアイゼンをつけて歩き出そうとしたら雨が降ってきて、ちょっと気が滅入るがせっかくアイゼンも着けたのでここは勢いで下りることにした。

肘折温泉に向かって
山頂小屋裏の雪渓を下る
月山を源流とする最上川の支流、立谷沢を左見て緩やかな草原を下る。小雨は続き、登山道は水が流れたりしている。千本桜とかかれた湿地には水芭蕉がパラパラとしていた。群生しているより楚々とした水芭蕉の風情良くあう。この先、小さな雪渓を3個ほど渡るがアイゼンは必要なかったが倒れた藪や枝沢の雪渓は登山道のロストになりやすい。一箇所沢筋を下りかけて戻った。湿地でモリアオガエルの産卵を見つけて覗いてみるとオタマジャクシとなった後の泡だった。

雪渓のつく山並みを見納めて、どんどんと下るようになった。雪渓をトラバースして左の登山道に取り付く辺から荒れた道となった。スコップ、ワイヤーなどが置かれていてたびたび崩壊することを感じさせる。立谷川清川に降り立つと立派な清川橋が目に入った。これなら増水でも心配ない。渡った先で川原に下りて顔を洗って一休みする。釣り人か山菜採りか?焚き火の跡があった。急登を一登りすると念仏が原に飛び出す。木道のはるか先に小さく念仏小屋が見える。ニッコウキスゲ、サラサドウダン、トキソウ、ワタスゲ、イワイチョウなどがたくさんの花を楽しみながら念仏避難小屋に着く。

雰囲気の良い念仏避難小屋
背の高いかまぼこ型の魅力ある避難小屋です。小屋裏の雪渓からの水が小川となって水は十分確保でき、小屋の中もフローリングで非常用備品が棚に並んでいた。トイレもある、ここで泊まる予定でしたが、まだ10時で泊まるには早すぎるので先に進む。三ヶ月池と書かれ池塘を通り過ぎ、雪渓の切れたところに水芭蕉が一塊だけ咲いていた。木道を行く、時々白山シャクナゲを見るが花びらが雨で重そうに垂れていた。湿原に小岳の標識が出て来ると湿原とお別れして下ると、突然、登山道入口の大きな看板のところに出た。

無意味な標識だと思う。赤沢川と猫又沢の小川を渡り、緑濃いブナの道を1時間ほど行くと林道に着いた。退屈な林道歩きで肘折温泉に到着です。ひなびた山間の湯治場かと予想していたが車屋さんもいて活気ある温泉街でした。バス時間まで50分ほどあるのでバス停に近い上ノ湯という公衆浴場で汗を流した。やや白濁した良い温泉でした。(入浴料200円)3;25発のバスで新庄に向かう。バスに1時間乗る間に明日の行き先を検討する。森吉山に決めた。