苦土川 井戸沢       平成21年11月1日

コースタイム 林道ゲート7;15〜入渓8;50〜二俣10;10〜12;15稜線12;50〜大峠12;35〜15;45林道ゲート


三斗小屋跡への林道
11月の連休です。松井さんと那須の沢と皇海山に行く。当初は平野さんと米子沢へ、後半単独でと越後駒ケ岳を計画したが越後の天候が思わしくない。その後松井さんも参戦することになって、比較的天候が良さそうな苦土川、井戸沢に変更した。前夜、東浦和駅で松井さんの車に乗せてもらい、深山ダムサイトの広場まで行き、平野さんを待つ。2時間ほど遅れて合流した。仮眠をして翌朝、ゲートまで進む、途中の林道はまだ紅葉も綺麗でした。三斗小屋跡まで入れるときもあるが今回は歩くことになった。林道周辺の紅葉もまだ残りがあり楽しく歩くことが出来た。三斗小屋跡には3台の車が止まっていたが小屋の関係者のものだろうか。ほんの少し下ると左に立派な道がある、これを行くと新しい堰堤にでた。間伐材を横積みにした堰堤です。ここで沢の支度をして入渓した。

核心部の15m末広滝
最初の石積みのような滝を越えると、入渓して15分もしないで、核心部の15mの末広滝になる。右の岩稜を潅木に向かって登るが中間がハングしている。ここには残地シュリンゲがあり、その上は潅木の藪です。その後ナメ滝が連続するが小さく巻くか、水線際を登れる。極力水を被らないように登った。中間部くらいになると前方には流石山の穏やかな稜線が見えてくる。二俣を右にはいる。水量は半分に減る、樋状の滝を過ぎると水もなくなりゴーロの急登に変わる。振り向くと沼原池が白き光って見える。水が少ない。

中間部で青空と稜線をバックに
ひたすら沢筋をたどると両側が笹薮になるが膝上くらいで気にならない。最後の急斜面を登ると稜線の登山道に出た。はるか下に深山湖を見下ろしながら、登ってきた高度に感動する茶臼岳は中腹から煙を昇らせ、三本槍への稜線が荒々しい。三斗小屋の上部には温泉の煙が小さく立ち上っている。。会津側に目を向けると、やや盛りは過ぎた感がするが、全山紅葉の素晴らしい眺めだ。流石山に向かって歩き出すと三本槍から旭岳,甲子山への稜線が開けてその眺めは雄大というか優雅に感じるのです。流石山を過ぎ、この眺めと別れて一気に大峠に降り立つ。

大峠に向かう稜線と展望
大峠のお地蔵様に手を合わせ、会津中街道を下る。三斗小屋への道を左に見送って快適な下りが続いたが中ノ沢を渡る丸木橋が流失していた。私と松井さんは沢靴なので問題なく渡渉したが平野さんがスニーカーに履き替えたため松井の肩をかりて飛び超えた。出だしの道に合流し、林道は朝よりも明るくなったため鮮やかな色合いを見せてくれた。天気予報どおり雨が落ちだした。那須の街道沿いのスーパーで買出しをして松井さんが共同所有するマンションに移動して、温泉に入ってからキノコと野菜の沢山入ったちゃんこ鍋で山行の無事を祝った。この後、平野さんは明日仕事のため一人で帰郷した。明日は甲子の白水沢か南沢でもと意気込んでいたが昼から雨とテレビで言っているので、明日は移動日と決め込み松井さんと遅くまで飲んでしまった。なんとも贅沢な沢遊びだこと