荒川三山ー赤石岳ー聖岳      平成21年8月13日ー17日

コースタイム
1日目 静岡駅9;50=13;20畑薙第一ダム=15;15椹島ロッジ
2日目 椹島ロッジ5;10〜清水平8;20〜駒鳥池10;35〜11;10千枚小屋
3日目 千枚小屋4;35〜荒川東岳6;35〜赤石岳11;45〜14;30百間洞山ノ家
4日目 百間洞山ノ家4;45〜兎岳8;00〜聖岳10;20〜12;50聖平小屋
5日目 聖平小屋5;00〜滝見台6:20〜登山口8;55=9;25椹島ロッジ13;00=畑薙第一ダム=18;00静岡駅


東海フォレストのバスに乗り換え
8月13日
南アルプスの中央以南は車を使わないととても不便で行きにくいところです。去年計画したが道路崩壊でバスが運行さなかった。今年は季節限定で1便だけ運行したので行く事にしたが千枚小屋の焼失というアクシデントで躊躇したいたところ、インターネットで避難小屋を利用して仮営業を開始したと知って安心して小屋泊まりの縦走が出来ることになた。静岡までは青春18キップで費用の節約を図った。静岡駅9;50のバスに3時間半乗ってようやく畑薙第一ダムにつく。仮駐車場は満車です。バス内で配布された登山届けを提出して東海フォレストのバスに乗る。3000円の乗車賃は同社経営の小屋に1回でも泊まると宿泊費の一部とされる。宿泊費の前取りの形だ。人数が揃うとすぐに発車した。こうしてようやく椹島ロッジに到着した。ここまで電車、バスの乗った時間が正味8時間半で乗り物疲れです。2食付(8000円)のロッジに泊まったが、素泊まりの自炊棟とテント場もある。食料は何でも売っているし、ロッカーもあるのでテントを担いできて余分なものを預けて登るのもいい。同室になった和歌山の中年2人組が聖岳から登り、2日目に百間洞山ノ家の予定なので、再会を誓って眠りに着いた。

駒鳥池
8月14日
5時10分、椹島ロッジをでる。5分ほど車道を歩き、滝見橋の手前から登山道に入った。樹林の中ひたすら歩く、傾斜はゆるく道が良いが退屈です。林道を2回横切る。清水平で水の補給と休憩をする。水は豊富に流れていた。蕨ノ段、見晴台を通り過ぎる。駒鳥池で写真を採りながら大休憩をした。池といえるほどの広さではないがシラビソに囲まれ、苔の緑が美しいところだった。花が目に付くようになるとそこは千枚小屋だった。まだ12時前で、ちょっと早いがここで泊まることにした。荒川中岳避難小屋に向かう人のほうが多い。今日は自炊の素泊まりです。焼けた小屋跡には仮設の大きなテントが張られていて、休憩や自炊に使えるので、早速、テント内で昼食を作って食べた。小屋の周りはお花畑でよいところで、のんびりと花の写真を採りながら明日のために休養した。避難小屋というが新しく綺麗、寝具は厚手のシュラフで、心配した混雑もなくゆっくりと眠ることが出来た。

千枚小屋
焼失の跡にテントが張られてた

千枚岳から朝日に光る
丸山と荒川東岳
8月15日
今日は長時間行動となるので4時に起きて軽朝食をとって4時半には歩き出した。日の出前ですが歩くのには支障のない暗さです。千枚岳の手前で日の出を見た、千枚岳の山頂はカメラマンが多かった。丸山岳と東岳の山頂に朝日がさして光って見える。丸山岳からの眺めが良い。これから向かう赤石岳、その肩のところには聖岳が覗いていた。東岳に着く。山頂標識に荒川東岳と記されていて、悪沢岳の文字がない。ここも展望が良い、中岳の避難小屋も見えてきた。雲海の上に富士山が綺麗だ。ガレ場を下り登り返して中岳に着く。高山裏小屋からの道を合わせて前岳通過して大聖寺平に下る。小赤石に着いたころからガスが出てきた。赤石岳ではガスがかかり展望が楽しめなかった。どこまで下るのかと思うほど下るので明日の登りを心配しながら百間平に着く。更に下って、ようやく百間洞山の家に着く。受付を済ませて、とりあえず缶ビールで小赤岳からご同行の御仁と乾杯した。椹島ロッジで同室だった二人組も無事到着、お互いの健闘を祝し再び乾杯。

荒川中岳

兎岳で振り返って赤岳
8月16日
昨日、小赤岳から一緒に歩いた方と、今日も一緒することにした。4時50分明るくなるのを待って出発。大沢山を巻いて稜線に出た。朝日の光が雲と稜線の間に差し、富士山のシルエット美しい。右側に大沢渡林道と小屋が見える。中盛丸山で赤石岳を振り返る。3日目で足が重い、こぶのように見える小兎岳〜兎岳のアップダウンは見るだけで気が重い。兎岳山頂は広く、展望が良かったので大休止をする。今回の山行の最後の3000M峰の聖岳が迫って見えるが登り返しが思いやられる。気を取りなおして下降開始する。廃墟となっている兎岳避難小屋を右に見て更に下る。聖岳山頂は広い、360度の展望だが遠方はガスがかかり始めて見通しが悪い。靴と靴下を脱いで気持ちよく寛ぐ、4日目となり、ほぼ同じコースで歩いてきた人が多く、顔なじみになって話が弾む。
ガレの急坂を下る、疲れた足には負担が多くつらい。樹林になり、お花畑が見られるようになると西沢渡の分岐のベンチに着いた。もう小屋までは僅かだが、急ぐ必要もなく、休憩をしてから下る。木道になって100mほど行くと聖平小屋に着いた。新しい大きな小屋ですがトイレが遠いのが難点でした。昨日下りた人が多いのか思いのほか空いていた。

聖岳に向かう

聖平小屋
8月17日
今日は下山するだけです。早い時間に出て、聖岳登山口から白樺荘へのシャトルバスに乗って白樺荘で温泉に入り第一ダムに戻ることも出来ると小屋の人に教えてもらったが、のんびり出て椹島ロッジでシャワーを浴びることにした。朝食は団体さんが1グループと私だけ皆さん早く済ませて出発したようです。それでも5時には出発できるようになってしまい、早めだがここにいてもしょうがないので下山を開始した。聖沢に沿っていた道が尾根に回りこむように乗ると滝見台に着いた。先行していた中年おっさんグループに追いつきしばらく話ながら一緒に歩く。吊橋を渡り登山口に着いて時計を見ると15分早く出ると白樺荘へのバスに間に合った。残念。ちょっと休憩して林道を歩こうとしたら送迎バスがやってきて聖岳登山口で大勢が降りた。お陰でバスに乗せていただき、40分の歩きがなくなった。ラッキーでした。椹島ロッジでシャワーを浴びたあと3時間、ロングコースを終えた満足感と余韻に浸りながら、のんびりとバスを待った。