大茅尾根ー三頭山ー玉川    平成21年3月1日

コースタイム 上野原駅8;28=飯尾9;30〜大羽根峠9;55〜大茅11;05〜大沢山11;55〜三頭山12;50〜玉川右岸尾根分岐13;25〜玉川キャンプ場14;50〜玉川バス停14;55〜15;40深山橋16;00=16;35奥多摩駅


大羽根峠
一昨日、奥多摩、丹沢は雪が降った。土日はお出かけ日和ですという天気予報を期待して雪見に出かけた。去年の1月に大茅尾根を登るつもりが大茅南尾根に入ってしまい、気になっていた大茅尾根から三頭山に行ってみることにした。このコースなら誰も踏んでない雪道をたどるだろうと思いながら上野原駅で飯尾行きのバスに乗った。10名ほどの乗客、7名ほどのグループは坪山に登るらしい。飯尾で降りたのは一人だった。バス停の先、橋の袂に大羽根峠の標識がある。前回この峠がどこをさすのか不明で大茅南尾根に入ってしまった。今回は下調べで確認してきたので躊躇なく標識に従い小沢に沿って歩く。民家の横を過ぎると小橋を渡って農作業道を登って行く。荒れた畑の土手にフキノトウを見つけて10個ほど頂いた。山道に入るとまもなく鞍部の立ち木に大羽根峠の札が見られる。右の斜面を登るとすぐにしっかりとした踏み跡になった。

大茅
ケヤキやモミノキの巨木がちらほらと残す植樹林の中を20分も登ると伐採地に出て、そこには大羽根山の木札が木に付けられていた。まだ新しいものだった。うす曇り、かすんで遠方は見えませんが、牛飼尾根、神楽入尾根、大沢山を眺めながら休憩をする。足跡がつくくらいの雪道になってきた。もちろん誰も踏んだ跡がない。気分がいいものだ。大茅に着く、大茅南尾根を登ったときの合流点だ。ここにも新しい木札に大茅と記されていた。1年前にはなかったので最近付けられたものだろう。ここからは雪も多くなり、重い春雪のため藪が垂れ下がって、払いのけながら通るのですが時々雪が首に入り大声を上げてしまったりする。

三頭山避難小屋
昼食休憩を
大木を下から眺めると着雪した枝の四方に広がるさまは一幅の墨絵を見るようです。大沢山直下はかなりの急登ですが、こんな情景を独り占めできる喜びで、うきうきして来るのは雪の持つ威力でしょうか。登山道に出ると人の歩いた跡に出会い、山の中なのに一瞬、人臭さを感じてしまう。でもすぐに、藪を覆い、枝に乗った雪模様が非日常の世界に引き込んでしまう。避難小屋の軒下のベンチで持ってきたコロッケをフライパンで温め、パンを焼き、サンドイッチにして頬張る。暖かい雪山、手袋を取っても冷たくないのが嬉しい。雪景色を堪能していると、犬を連れた夫婦が隣に座って食事を始めた。犬がちょろちょろ寄ってくる、山に犬を連れてくるのは遠慮してもらいたい。落ち着けないので早々に場所を明け渡し三頭山に移動した。

入小沢ノ峰
いつも大勢の人で賑やかな山頂ですが今日はは2人の若者がいただけ、ひっそりとしていた。当然、展望もなく、記念にシャッターを押してもらって下山する。安全のためアイゼンを装着して、山頂を後にい、すぐの鞍部の分岐でヌカザス尾根〜奥多摩湖に向かう。トレースはしっかりとしているが軟雪のため雪団子に悩まされながら歩く。雪もこちらのほうが北側ですが大沢山直下より少ない感じがする。鶴峠への巻き道分岐を通り過ぎて10分もすると玉川へ作業道の標識が出てきた。更にその先に、入小沢ノ峰で金風呂への標識が出てきて、地図で確認すると都県界尾根が玉川右岸に延びていて興味をそそる。トレースを追うのも芸がないと、この尾根に入りこんだ。しばらく下ると作業道の合流、先ほどの玉川と記されていたものだろう。しばらく作業道を行くと尾根を外して玉川に下っているので、忠実に尾根を歩く。踏み跡は薄いが藪はない、まもなく左側が伐採されたところに出て、大マトイ山、大寺山の尾根が眺められた。やがて右下には金風呂集落が見えるようになるが急斜面なので歩きやすい尾根上をあるくと玉川キャンプ場に出た。新玉川橋を渡ると玉川バス停があったが、1時間後までバスがありません。深山橋までぷらぷら梅見をしながら歩着ました。丹波からの便があるかと期待したが、結局は小菅からのバスに乗りました。初めての尾根と雪の感触が楽しめていい山行でした。

玉川キャンプ場