皇海山      平成21年11月3日

コースタイム 皇海橋7;35〜不動沢のコル9;00〜9;50山頂10;10
〜不動沢のコル10;40〜11;30皇海橋11;55〜13;50南郷しゃくなげの湯


皇海橋の広場のトイレ
昨日は移動日で、甲子トンネルが開通したのを知ったのでこれを使用して、会津側に出た。これから利用価値があるかもしれない。塔のヘツリによって見ると、ちょうど紅葉の見ごろで素晴らしい渓谷美を鑑賞できた。以前から行って見たいと思っていた二岐温泉の大丸あすなろ荘に寄り道してみた。暖簾をくぐると京都の料亭に来たかと思わせる雰囲気にお風呂に期待が湧いてきたが時間が早すぎ11時にならないと入れない。残念ながら諦めて手前の柏屋旅館で入らせてもらった。岩屋造りの半露天風呂で湯船に浸かりながら川面を眺める。時間が早いのか貸切状態でゆっくりと入ることが出来た。意外と穴場だった気がする。風呂上りに大内宿にもよって見たが人の多さといかにも作り物のイベント会場のようで予想していた宿場の雰囲気はなく、ちょっとがっかりした。鬼怒川を通過、金精峠を越えて群馬県へ移動、吹割りの滝から林道に入るまで長かった。薄暗くなった林道は入口付近の道が不明で心配しながら進む。間違えることはなかったが右側が切れ落ちた狭い道で対向車があると大変だ。皇海橋に着くころは雪も積もりだすほどだった。長い道のりでした。

鋸山、不動沢のコルで
翌朝、10cmくらいの積雪だったがさすがに百名山です。4台の車がやってきました。トイレの水道は凍りついて出ないので河原で歯磨きと顔を洗う。一昨日はぽかぽか陽気だったが一変して雪となった、思いがけず今季初の雪山気分が味わえることになった。唐松林に笹の道にうっすらと雪が被る、見上げるとまだ唐松には黄色い葉が残るものもあってあまり見ることのない景色だった。先行者のトレースを追う、道は不動沢に近づいたり渡渉したりして登ってゆく。3人の先行者を抜き不動沢のコルに出た。鋸山が登頂意欲を湧かせるように聳えてる。樹林がツガに変わる。3泊の縦走で日光白根から来た若者5人が下ってきた。

山頂
山頂は樹林で展望は良くないが北の方向が少し開けていて日光白根が見えるかと暫く待って見たが雲は取れなかった。山頂の樹氷を写真に納めて下山した。不動沢のコルで鋸山へ向かった足跡は一人だけだったので5人の若者は下ったようだ。人ごとだがあの長い林道を歩くのかそれとも迎えのサポート隊が来るのか心配だった。ゲートが見えてきたらそこには5人がいてこれからどうするのか聞くと、足がないので一人だけ携帯の通じるところまで送ってほしいと言う。8人の乗りのワンボックスに全員を乗せて南郷しゃくなげの湯まで送り届けた。吹割りの滝からの道より広く走りやすい道でした。縦走隊は慶応のワンゲル部だそうで偶然にも一ヶ月前白髪門沢に行ったときに土合の駅で一緒に駅寝した若者が同じ仲間だった。しゃくなげの湯で汗を流して、沼田の手前のラーメン屋で腹ごしらえをして高速に乗った。沢と紅葉狩り、温泉、雪山気分と充実した三連休でした。

散りかけの唐松と雪化粧
笹の道を下る