焼岳            平成21年7月20日

コースタイム 中の湯バス停6;215〜登山口6;20〜9;05山頂9;45〜焼岳小屋10;40
〜田代橋12;35〜12;55バスセンター


登山口
7月19日ー20日の連休は焼岳に登り、中尾温泉に降りて、露天風呂の付近でテント泊しようと思っていたが19日に用事が出来たため、19日の出発となった。長野新幹線〜篠ノ井線〜松本〜新島々駅に着いたのが20時半ころだった。駅の待合室は閉められてしまうので外で寝るところを探す。外のいすのところでもいいがまだ早すぎで人通りがあるので時間待ちの間に200mほど戻ったところにあるコンビニで買出しをした。コンビニから戻ってもう一度場所を探してみると駅の向かいの旧島々駅舎の軒下が一人用テントにちょうど良い広さで少々の雨もしのげる絶好の場所を見つけた。早速テントを張って国道の車を見ながら寝酒を飲む。車の往来が多く決して静かではないが差して気にすることなく快適に眠れた。

山頂直下の噴煙
翌朝は4時半起床、朝食を作って食べる。5時過ぎたころ前の駐車場に車が何台か入ってきた、ここは地元の物産直売所らしく荷物を運んできたようだ。5:20発の一番バスに乗って中の湯で下りた。4人が降りた。昨日大雨が降ったそうで梓川は濁流が流れている。橋を渡りすぐ先の石垣のところから登山道に入るが分かりにくいので見落としやすい。
同じバスで来た単独者と一緒に登りだす。いきなりの急登に息切れしながら1時間強ほど登ると湿地の平地に付いた。前方の焼岳の岩稜部を眺めながら一休みした。ダケカンバの若木の林を抜けると樹林は終わり、笹の斜面に変わる。稜線付近から煙が立ち昇り、これを目当てに登る。硫黄の臭いが強くなり、草木もなくなると稜線に出た。正面の岩稜の間に笠ヶ岳の先鋒を見つけ感激する。

中央に奥穂と右に前穂、明神
左奥には槍ヶ岳
岩稜を巻くようにして山頂の北側の稜線に出ると眼下に梓川が蛇行し大正池、上高地の繁華街が箱庭のように見下ろせた。焼小屋への分岐を過ぎると山頂に着いた。風も雲もない山頂は360度が見渡せ、絶好の展望日和でした。河童橋から見慣れた明神〜前穂〜奥穂〜西穂の眺めると位置関係がはっきりとするのが嬉しい。槍ヶ岳から西に伸びる西鎌尾根とその奥に野口五郎、鷲羽、水晶が僅かながら山頂を見せている。丘陵のような双六に続き。抜戸〜笠への稜線が屋根のように、その下には白く穴毛谷がかけ落ちている。西側には乗鞍が大きいその奥の南西に中央ア、南アがはっきりとした稜線で見えている。40分ほど展望を楽しむ、山頂も人が増えてきたので焼岳小屋に下山した。バスセンター近くの梓川べりから焼岳で見た前穂〜西穂の吊尾根を見つめ直して雑踏に飛び込んだ。

笠ヶ岳と折戸岳の屋根